こんにちは。
CASANOVA&COの野口です。
現在、店頭ではWONDER ROOMのイベント真っ只中。
お越しいただけた皆様は、ありがとうございました。
特に土日にご来店いただき圍さんと岡本さんとお話しいただけた方には、WONDER ROOMがどのようなブランドなのかより強く感じていただけたのではないかと思います。
次の日曜日まで、圍さんの生地開発の一端を感じていただけるスペシャルなフロアでお待ちしておりますね。
今日はWONDER ROOMではなく、タイトルの通りKAKAN。
このお盆の期間中も、さまざまなブランドから25AWの納品が届いておりますが、今日ご紹介するKAKANも先日到着したもの。
ただ、25AWではない。
25SSでもない。
シーズンの括りでなんと表現したらいいのかはわからないから、”おすそわけ”ということにさせてください。
KAKAN
T-Shirt "IT'S OK TO SAY NO"
color _ white
size _ F
先日東京で行われていた26SSの展示会で、これだけ明らかにさっき出してきたんじゃないかってくらい畳んであったシワが残った1着が、ラックの一番最後に掛かってた。
なんだかライブ感あっていいなぁと思いながら見ていたのですが、聞くところによるとフレンズデー(ブランドの関係者やデザイナーの友達などを展示会に招待する日)で即売していたりしたそうで、まだ少しだけ在庫があるとのこと。
僕はこういうその場のたまたまのタイミングで出会えたものは大切にしたいタイプだし、何よりどうせまだまだ夏は続くんだしということで、KAKANの協力もあって超数量限定でご用意したのがこのTシャツ。
だからインラインとしてお店に卸売りはほとんどされていないんじゃないかな?
あんまりその辺に僕がこだわりないので、正確な情報ではないかもしれませんが。。。
超パワフルなメッセージと共に舞い踊る天使のグラフィックT。
キャッチーなタイプフェイスの”IT’S OK TO SAY NO”。
写実的なタッチのエンジェル。
セリフ体でガツンとくる真っ赤なメッセージ。
僕はデザインの理論とかあんまよくわかんないけど、直感的にめっちゃ秀逸でめっちゃイケてると思ったっす。
この”IT'S OK TO SAY NO”という言葉、デザイナーの花観さんを助けてくれていた言葉だそうです。
花観さんは18歳で単身イギリスに渡り、皆さんも耳にしたことがあるであろうほどの名門、セントラルセントマーチンズに入学します。
そこでファインアートやジュエリーデザインを学び、デザインとしての基礎教養を携えて、イタリアへと移住。
イタリアではミラノのイスティチュート・マランゴーニに籍を置き、さらにデザインやファッションへの追求を深めていきます。
僕は今の花観さんしか知らないけれど、この海外での学びがデザイナーとしての人格形成に大きく作用していることは初めて出会った時のすぐに感じました。
ただ、そのようにバイタリティーに溢れ、前に進もうとし続けるからこそ、そのそばには常に不安や痛みが付きまとう。
そんな、当時の花観さんの海外での生活を支えたのが、”IT'S OK TO SAY NO”(NOと言っていいんだよ)という言葉。
僕自身も20歳の時、アメリカの大学に1年間だけ交換留学していたので、この言葉の持つ力はとても共感できる。
海外で生活していると、言語の壁以上に、自分らしくいることに対しての自分の中に生まれる壁が大きく存在していることに気づいた。
僕の場合は、日本にいたときは自分のキャラクターや見られ方を器用に演出して、相手とその場の空気に合わせて自分を演じ分けていた。
ただ、アメリカに渡り、机の上で学習して身につけたレベルでしかない母語ではない言葉で生活する際には、そのような演出をする余裕は全くない。
伝えなければいけないことは、ボディーランゲージでもなんでもいいから伝えないといけない。
まるで、すっぽんぽん丸腰状態。
そんなすっぽんぽん丸腰野口は、日本だったら器用に言葉にできていた”建前”や”遠慮”や”謙遜”といった類の感情の表現を、とりあえず全部「YES!」「OK!」「I got it!」と言ってその場をやり過ごすことが多かったように思う。
ただこれはおそらく、僕がもっと流暢に英語を喋れていたとしたら、という問題ではないように思う。
時には「NO!」と伝えることが優しさである。そして「YES!」と言って受け入れたフリをするのではなく、「NO!」伝えることが自分を受け入れてもらうきっかけになるということに気付くことの方が重要なんじゃないかな。
花観さんが当時どのようなことを感じていたのかまではわからないけれど、当時の僕のそばにこの言葉を持っていたら、心の安定感と自分の振る舞いは違ったかもしれません。
だから、この”IT'S OK TO SAY NO”という言葉、僕もとても好きな言葉です。
もっと早く出会いたかったけどね。笑
ここの赤い部分は、めちゃくちゃ要約すると、
「私は自分自身は変えないけど、毎日変化を続しけて、リスクを恐れないぜ」
的なことが書かれています。
超強ぇ言葉。
よくよく見るとお花を持った天使たちが舞っている。
天使だけだとピースフルなムードだけど、言葉たちにめちゃくちゃ芯があって、自分のためだけじゃなく人のための優しさでもあるようなフレーズが主題としてある。
見る人に訴えかける強さと、着ている人の心に寄り添ってくれる優しさが同居している。
少し洋服的な話をしておくと、Tシャツのボディは完全KAKANオリジナル。
分厚さはなく、かなり滑らかでタッチの気持ち良い生地。
要は、すごくいいTシャツです。
バックはノープリント。
男の背中は己で語んなきゃダメっしょ、ってマインド。笑
あ、もちろん女性も着れるので安心してください。
178cm60kgでこんな感じ。
着丈短め身幅広めなboxyなバランスなので、小柄な女性がオーバーに着ても可愛いし、男が適当に着てもいい感じなバランスです。
手首の時計の日焼け痕が気になりすぎるけど無視してください。笑
肩はドロップしてるけど、とても綺麗に収まります。
Tシャツとしてとても優秀だと思います。
”IT'S OK TO SAY NO”
最高なメッセージ。
25AWでもとびっきりの洋服でこのフレーズをご紹介することになると思います。
まずはTシャツからマインドセットしていきましょう。
ひとまず店頭のみでの販売としようと思いますが、男も女性も気にしていただける方は見てみてください。