こんにちは。
CASANOVA&COの中山です。
今回はIRENISAの25SSシーズンのCASANOVA&COラインナップをご紹介しますね。
前回のブログでお話しした”人工”と”自然”の狭間を表した魅力的な生地たちに、デザイナーの安倍さんと小林さんの手の仕事が入り、洋服の造形と生地が今年も高いクオリティでシンクロしていますよ。
ちょっと長ーいブログになってしまいましたが、最後までご覧いただけましたら幸いです。
まずは、IRENISAの強みでもあるジャケットとパンツのセットアップから。
IRENISA
MODIFIED SHAWL COLLAR JACKET
color _ BURGUNDY,BLACK
size _ 2,3
僕らとしては数シーズンにわたって取り扱いさせて頂いている洋服ですが、入荷して新しいものを見るたびに毎回クオリティの高さを感じます。
肩パッドやウエストシェイプはかっちりさせ過ぎず、シャープな作りの中に豊かさを含んだアウトラインでIRENISAにしかないムードが滲み出てる。
細かく見ると、きちんと袖高のつくりをしつつも膨らみを抑えていたり。
着心地とアウトラインを両立させる極薄肩パッドを採用していたり。
ショールカラーをモディファイドした象徴的な襟をふんわりと折り返していたり。
緊張感と雰囲気の豊かさを繊細で丁寧な仕様のつくりで、IRENISAでしかできないなと思える洋服です。やっぱり。
流石にこのアウトラインは美しすぎますよ。
そして、今シーズンはスカートも登場。
IRENISA
PLEATS WRAP SKIRT
color _ BURGUNDY
size _ 3
猛者の方はブランドらしいスタイルでスリーピースいけてしまうことになりますね。
全然写真には撮っていませんが、かなり作り込まれていますよ。
とてもかっこいい1着になっているので気にして頂ける方は是非履いてみてほしいですね。
組み下となるパンツは2型ございます。
ワイドストレートとセミフレア。
IRENISA
TWO TUCKS WIDE TROUSERS
color _ BURGUNDY,BLACK
size _ 1,2,3
店頭でもお客様にお話しするのですが、当店でスラックスを探しているならIRENISAは一度履いて見て欲しいと。
圧巻のシルエットと生地の相性ですから。
ワイドパンツが苦手な方でなければこのスラックスはほんとに履いてみて欲しいです。
デザイナーおふたりの造形の賜物ですが、佇まいと歩いた時の生地の揺らぎにはときめかざるおえないです。ほんとに。
あと今更ながら、今年からIRENISAはレディースの展開もスタート。
デザイナーのお二人は元々レディース畑のキャリアをお持ちですからね。
そりゃもう、可愛いしかっこいいラインナップですよ。
レディースの展開もあり、パンツも最小サイズが変わりサイズ1が登場。
僕みたいに身長が低くてウエストも細い体格には超朗報でした。
165cm、50kgの僕でもサイズ1は履けましたし、女性にも履いて頂けるサイズバランスです。
IRENISAのパンツを女性が履くのもすごくいいですよね。
女性らしさとIRENISAのムードは相性がめちゃくちゃいいと思うし。
話を戻して、セミフレアの型も。
IRENISA
SEMI FLARE TROUSERS
color _ BURGUNDY,BLACK
size _ 1,2,3
膝にかけて緩やかにテーパードされ、膝から裾に向かって緩やかに広がる形です。
股上が少し浅めにつくられているのもあり、IRENISAの特徴である内股の造形美もあり、着用者の脚の骨格を美しく最大限に引き出してくれる。
個人的にはそろそろスタンダードな太さのパンツを履きたい気分なので、このタイミングのこの太さは良いと思いますよ。
フレアする具合もあからさまじゃないのがIRENISAらしいですね。
感覚としてはフレアパンツを履くというよりはスタンダードなスラックスを履く感覚の方が近いです。
また、前回のブログでご紹介したグレーの生地もセミフレアの型で登場です。
IRENISA
SEMI FLARE TROUSERS
color _ GRAY
size _ 2,3
こちらの生地の方がハリが強いのもあり、シルエットに凛々しさがありますね。
僕は明るいグレーのパンツにはあまり良い思い出がないのですが、この奥行きのある色合いの生地で凛々しいシルエットのこちらのパンツはピンと来ましたね。
腰回りのつくりがかなりレベル高いんですよ。
前身頃にはウエストベルトがないベルトループだけ浮いているかの様な潔い仕様。
ウエストベルトは後身頃から出現し、ハイバックのようにカーブさせたつくり。
生地の切り替わりとステッチの魅せ方からよく考えられていることが伝わります。
ブランドオリジナルの優秀サイドアジャスターでキュッとフィットさせる。
さすれば、お尻の上あたりにパンツが乗る感覚で気持ち良いフィット感を体感いただける。
今季の腰回りの芯材も心なしかいつもよりしっかりしていると感じますし、内部の仕様のクオリティもとても高いです。
そして、今シーズンの新型ももちろんございますよ!
まずはあのストライプから。
IRENISA
BAND COLLAR LONG SHIRT
color _ BLACK STRIPE
size _ 2
ロングシャツ。
個人的に盛夏に涼しいロングシャツを着てショーツを履くスタイルはかなり好み。
今までのシーズンでも着丈の長いトップスはブランドもつくってきてました。
着丈の長さもあって、生地の分量が多くなるのでIRENISAの造形がものすごく映える。
しかも、こちらのシャツは生地をふんだんに使ってるんですよ実は。
胸周りに注目して頂きたいのですが、いくつものタックが入っているの。
超綺麗に折りたたまれて。
このタックが、フロントボタンの下から2番目くらいまで入ってそこから生地が開放。
タックを駆使した造形でドレープを生み出したIRENISAらしい意匠の効いた洋服になっていますよ。
あと、袖だけストライプが斜めになっていますよね。
これは袖だけ生地をバイアス使いしています。
こうすることでアームの造形が飛躍的に立体になるんですよ。
こちらのシャツはハンギングの状態だとまだまだ本領が表れて無さすぎるんですよ。
なので、明日のInstagaramに掲載する着用写真もご覧頂けますと嬉しいです。
そして、同じ素材でもう2型あります。
IRENISA
TRAINING JACKET
color _ BLACK STRIPE
size _ 2,3
TRAINING JACKETは当店では初登場。
JACKETではありますが、生地が劇的に涼しいのでタンクトップの上からそのままとかも気持ち良いと思います。
背中に無数のタックが入り、生地が自立し畝のようなドレープが出現。
裾に向かって広がっていくため、裾のアジャスターをギュッと締めて身頃に丸みを持たせて着てあげるのがベスト。
タックで折りたたまれた生地が身頃で解放されて、絞りにより生まれるギャザーのような生地のうねりとつながる。
そのドレープの中に、あのストライプが浮かび上がる。
とても有機的な見栄えのある洋服ですよ。
夏に向けた軽やかな生地なので、フロントファスナーもかなり小ぶりのもの。
良いバランスになってるし、ファスナーの重さに生地が負けてしまって造形が崩れてしまうなんてこともない。
うーーーーん、考えられています。
ストライプの生地の最後がパンツ。
この生地を気にして頂いている人にはパンツとのセットアップもおすすめ。
IRENISA
VOLUME PANTS
color _ BLACK STRIPE
size _ 2
夏に、真っ黒って相当な強者スタイルだと僕は思うのですが、上下ともにこのブラックストライプはかなりイケてる。
なおかつ超快適。
クールにいけますよ。
そお、COOLにね。
そんな超快適セットアップがもうひとつ。
IRENISA
MIDDLE LENGTH SHIRT
color _ BEIGE,D.GRAY
size _ 2,3
IRENISA
TWO TUCKS TAPERED TROUSERS
color _ BEIGE,D.GRAY
size _ 1,2,3,4
前回のブログにてご紹介した、涼しさと気品を兼ね備えた抜群ファブリック。
そしてパンツは新型となります。
サイズ2でわたり幅が40cmにもなる快適なフィッティングとIRENISAの美しい造形による、緊張と緩和のバランスが生地の気品をめちゃくちゃ底上げしていると僕は感じました。
IRENISAの洋服は動いた時に現れうつろいでいく陰影にも、ものすごく気を遣っているんですよ。
それを支えているのが前回のブログでご紹介したこの生地の色使いにあって、陰影をつくる生地の揺らぎをデザイナーのおふたりが造形している。
その気遣いがIRENISAの洋服を纏ったときの佇まいに大きく影響しているし、所作のひとつひとつにも深みが生まれる。
やっぱりIRENISAの洋服は人間の内面に作用し、写し出してくれると僕は思っています。
前回のブログでは紹介しきれなかったのですが、ニットやナイロン素材の洋服もございます。
IRENISA
SHORT LENGTH LACE KNIT
color _ BLUE GRAY
size _ F
名前の通り丈の短いコットンニットです。
165cmの僕が着てちょうどベルトが隠れるくらいの着丈ですね。
首元はボートネックのゆったりした開き具合で、袖や裾には超幅狭でリブがゆるっとついています。
毎シーズンIRENISAのニットはMOTHERHAND artisanやnonnotteとはまた違った、着心地と個性を発揮してくれるんですよ。
こちらのニットに関しては女性が着られるのも良いと思いますよ。
立体的な編み柄かつ、ざっくりした編みの密度なので重ね着や、首元の見せ方で色々と表情が変わるんじゃないでしょうか。
ナイロン素材の洋服はブランドのランウェイフォトをご覧になられた方は印象的だったかと思います。
IRENISA
FREEFORM PANTS
color _ BLACK
size _ F
ディテール満載の迫力のある1着。
FREEFOAMとありますからね、もちろんギミックは盛りだくさん。
外側にせり出たいくつもポケットがついてる部分はフロントのファスナーと背面のファスナーでドッキング。
なのでこうやって取り外したりも。
サスペンダーのボタンを外さなければぶら下げるようにして着用も可能。
完全に取り外すと、シルエットの良いワイドナイロンパンツが出現。
背面にもギミックがありますよ。
このナイロンベルトとバックル。
ナイロンベルトがパンツの裾まで伸びてるので、バックルを使って縮めると・・・・
踵が引っ張り上げられて、パンツのシルエットに膨らみが生まれ、縮ませた分のナイロン生地のうねりが生まれるように。
独特な光沢感が現れるナイロン生地となっているので、このうねりが生まれた時の様子はナイロン素材らしくない深みがより現れます。
なんとか写真で映し出したいと頑張ってみましたが、無理でした。
この生地は圧倒的に肉眼で見た方が良いですね。
パターンはIRENISAですからね。
シルエットもちゃんと美しい。
大前提にきちんと整ったつくりがある上で、ギミックを搭載しているのでファスナーがアクセントのいわゆるテック系とはクオリティが違います。
これまでのシーズンよりも激しく作り込まれてる。
そして、今回の最後の1着。
IRENISA
HOODED COAT
color _ BLACK
size _ 3
HOODED COATも先ほどのナイロン生地となります。
コートは、背面にタックを駆使して生地分量を集約させ、裾に近づくにつれて自然と生地が自立しドレープが現れるハイレベルな造形テクニック。
合計10本のタックで生地を集約させてドレープを生み出してるんですよ。
しかも、綺麗にフラットに縫い上げられてるんです。
綺麗に「直線」が現れる部分から、有機的な「曲線」へのグラデーション。
何回も言ってしまいますが、デザイナーのおふたりの造形じゃなきゃできないことですよ、ほんとに。
腰元と裾にドローコードを通しているのでどこを絞るかでコート全体の造形に変化を持たせれるようになっています。
また、袖や前身頃には今シーズンのテーマの着想源にもなったルーチョ・フォンタナさんの作品にも似た「穴」が開いてます。
この「穴」によって、生地に三次元的な奥行きを感じるのは僕だけでしょうか。
ナイロン素材を使ったアウターにもブランド独自設計のパターンを使っています。
特に肩周りのつくりはかなり複雑で、僕自身も昨年に安倍さんから直接ご説明をして頂いたのですがほんとめちゃくちゃ考えられてる。
文章だけで伝えるとなると、複雑すぎてややこしくなってしまうのと、僕の表現力が足りない気がするのでデザイナーのおふたりと共に店頭でお話しさせて頂きます。
っと、CASANOVA&COの2025SSのラインナップの一部をご紹介させて頂きました。
店頭では今回ご紹介しました洋服よりも多くのバリエーションをご覧頂けるようにしております。
そして、初日と2日目となる3月1日,3月2日の2日間、店頭のみで”特別なもの”もございます。
なお、オンラインストアへの掲載は3月2日(日)の20時頃より公開予定となっております。
とてもありがたいことに半年に一度開催させて頂いているIRENISA “LIMITED STORE”。
そして、いつも在店下さるデザイナーの安倍さんと小林さん。
おふたりともすごくすごく素敵な方なので、気にしてくださっている方はぜひご来店下さいませ。
それでは。CASANOVA&COの中山でした。