こんにちは。
CASANOVA&COの野口です。
今日はタイトルの通り、アトリエマテリをご紹介させてください。
昨年末から今年の年明けにかけてご紹介させていただいた時以来なので、もう約1年が経過しますね。
この間にATELIER MATERIでは2本の新作がリリースされました。
ひとつは夏頃リリースされたVanille Carbone(ヴァニーユ カーボン)。
こちらはオードパルファムの位置付け。
そしてもう一つが、先日リリースされた、Black Oregano(ブラック オレガノ)
ブラックオレガノはエキストレドパルファムとしての位置付けとなります。
いや、ほんとはね、8月くらいにはヴァニーユ カーボンの方をご紹介しようと思ってたんですよ。
26SSの展示会出張の帰りの新幹線の中でブログを書こうとしたことが何回かあった。
ただ、その度に睡魔に負けた。笑
そして何より有難いことに、展示会や打ち合わせを通して様々な素敵な方と出会うことができので、それどころじゃないくらいに頭を使っていたのだ。
なので、来月くらいから怒涛の勢いで新たなヤバい方達をご紹介できるイベントをご用意しているので楽しみにしててください。
、、、いや、でもそうだったとしても、それどころではあったはずだ。
それどころではあるくらいの素晴らしい香りが加わったのだから。
ただ、後付けの理由で自身を正当化するつもりはありませんが、11月に入り気温が下がり空気も乾燥してきたからこそ、香水の感じ方もかなり変わってくる季節。
このタイミングだからこそ、新たな香りと、従来ご紹介していた香りのそれぞれから新しい発見をしていただけると思います。
まぁ、それにしてももっと早くやれよって話に変わりはないのですがね。
ということで、気を取り直していきましょう。

ATELIER MATERI
Vanille Carbone (ヴァニーユカーボン)
note _
TOP : マダガスカル産ブラックペッパー、ピンクペッパー
HEART : パテントレザー、インセンスエッセンス
BASE : マダガスカル産バニラアブソリュート、マダガスカル産バニラCO2アブソリュート、マダガスカル産バニラチンクチャー
名前の通りバニラが主体のヴァニーユカーボン。
マダガスカル産のバニラからさまざまな方法で”バニラらしさ”を抽出し、本来のバニラが持つ立体感を表現することに挑戦した香りです。
我々はバニラという言葉からはどうしても”バニラエッセンス”などのお菓子作りを連想してしまうので、甘くて美味しそうなグルマン系の香りをイメージされる方も多いかと思います。
ただ、ヴァニーユカーボンでは、レザーやインセンスと合わせることで奥行きと、少し影のある印象になっています。
この少しスモーキーな影の存在が、バニラの立体感をより忠実にしています。
ただし、バニラが強い中でもしっかりと”抜け方”が綺麗で、甘い香りにありがちなモタモタ感が全然ない。
このトップからラストまでの流れの美しさは、ATELIER MATERIの全ての香りに共通するブランドの特徴と言えると思います。
僕は香水のプロではないから間違ってるかもしれないけれど、さまざまな抽出方法のバニラをミックスすることがそのような立体感や流れの美しさを作り上げているのだと思います。
二酸化炭素の臨界点を利用したり、有機溶剤を使用したり、はたまたアルコールに漬け込むようにして香りを移したりと、さまざまなアプローチでバニラの持つキャラクターを引き出す。
それぞれの手法にメリットとデメリットがあるのだと思いますが、複合的なアプローチによって厚みが生まれるのは事実なはず。
だからこそ、僕たちがイメージする”バニラの香り”とは全然違う、華やかさも荘厳さも持った香水だと思います。
従来のATELIER MATERIの香りの中では、カカオポルスレナなどがお好きな方には楽しんでいただける香りだと思います。
特にこれからの寒い季節にも良いと思う。
あと、肌に乗せると意外と甘くないです。
こればっかりは人によって異なるだろうからあまり断言はできないけど。
ただ、ムエットからの印象は結構変わる気がしたので、ぜひ肌で試してみてください。

ATELIER MATERI
Black Oregano (ブラックオレガノ)
note _
TOP : カルダモンエッセンス、ローズマリーエッセンス、ペルー産ライム
HEART : オレガノエッセンス、ハイチ産ベチバーエッセンス、オーストラリア産サンダルウッドエッセンス
BASE : インドネシア産パチョリ、ウードエッセンス、レザー、シスタスラブダナムアブソリュート
ATELIER MATERI最新作のブラックオレガノ。
個人的には、ATELIER MATERIの中でもかなり新しい表現なんじゃないかと感じました。
スプレーした瞬間のトップはかなりフレッシュで瑞々しい印象。
ライムやローズマリーが効いていて、酸味も感じるような爽やかさ。
ただ、そこには相反するかのようにレザーの緊張感も確かに存在していて、ブラックオレガノのストーリーは常にこのレザーの緊張感の隣で展開します。
フレッシュさ満開のトップからオレガノの苦味が出てきてサンダルウッドなどと一緒に纏って行く。
その合間合間でベチバーやパチョリなどがレザーにちょっかいをかけてるイメージ。
めちゃくちゃ伝わりづらいけど。笑

その点、香りを感じた後にこのビジュアルを見た時は、なるほどよく表現されたビジュアルだなぁと感心してしまった。
レザーが締め付けるようにして緊張感を与える中、オレガノをベースとした植物的なフレッシュさが凛と立ち上がるようなイメージ。
いいビジュアルですわ。
従来3種類で展開されていたエキストレドパルファムですが、このブラックオレガノで4種類目。
今までの3本から比べると、かなり幅が出る香りが加わったと感じます。
これを機会にエキストレをもう一度チェックしてみるのも良いかもしれません。
最後に昨年末に書いたブログのリンクを貼っときますので、従来の香りについてのおさらいはこっちを読んでいただけましたら幸いです。
ATELIER MATERI、ぜひまた香ってみてください。