こんにちは。
CASANOVA&COの野口です。
今日はSILVANA MANETTI。
SILVANA MANETTIとMOTHER HAND artisanが並ぶと冬がやってきたなと感じるんですよね。
秋冬はファッションが楽しい季節とよく言われますが、僕は寒いのが大嫌いなので基本的には冬はそんなに好きではない。
だからこそ少しでも楽しい気分になるようなアイテムやカラーリングを求めてしまう。
ただ、その楽しさの中にもエレガンスは必要不可欠。
そこで参上SILVANA MANETTI、ってワケです。
SILVANA MANETTIのような唯一無二の技法で生まれるテキスタイルは、直感的に心揺さぶる出会いがあると思う。
決して全てがそうではないけど、理屈やスペックを超えた本能的な”良さ”。
パッと見て、1秒で答えが出せるくらいの直感的な衝動。
「うわ!これいいじゃん!」って。
そういう意味では、うつわとか絵画を買う感覚に近い。
それがSILVANA MANETTIなら、たまたま身につけることができるよねってくらいのイメージ。
そして身につけてみたら、軽いしあったかいしかっこいいし最高。
最近つくづく思うんですが、本当に良いモノって、使った後に”良いモノ”になるんですよ。
それはモノが変質して良化するのではなくて、使うという行為を通して自分自身の心に染み込んだ時に初めて良さを咀嚼できるってこと。
だとしたら服ではなく布の姿であるSILVANA MANETTIは使い方に制約がないし、色や柄も楽しいし、自分自身の心に染み込ませるハードルはチョー低いはず。
「こんな感じで使えばいいんじゃん」ってくらいの軽いテンションで見てみてください。
見た目は無茶苦茶かっこいいし、クオリティは保証するので。

SILVANA MENETTI
VALERIO
material _ cashmere 55% wool 45%
size _ 70cm × 190cm
今までファイバーを乗せる技法でアブストラクトな表現を得意としていたSILVANA MANETTIが、狙った柄を表現することにトライした今作。
ベースのカシミヤ生地が露出している箇所が多いので、比較的薄手で収まりよく巻きやすい。


これは垂らすよりは、巻きましょう。
チェックのマフラーは数多あれど、こんなやつは見たことない。


SILVANA MANETTI最初の1本にはこれくらい軽くて薄いものが最適だと思います。
今日はテンポよくどんどん行きますよ。

SILVANA MENETTI
HELEN
material _ wool 65% silk 35%
size _ 70cm × 180cm
こちらも比較的薄手だけど、ウールシルクのタイプ。
グウラウンドのシルクをサイアノタイプの技法で青くムラ染めして、その上からウールファイバーを載せている感じだと思います。



これも収まりがいいのでキュッと巻いてもいいし、垂らしてジャケットの内側とかに流し込んでも良いと思う。
シルクのスカーフ的な使い方でイメージしていただければOKかと。

SILVANA MENETTI
700
material _ cashmere 75% silk 25%
size _ 65cm × 185cm
こちらはブランドの定番的なモデルの一つ。
カシミヤシルクで先ほどの2つよりは厚手なので、やっぱりかなりあったかいです。

普通に巻くだけでこんなにムードが出るし、巻いちゃえば意外と派手さはないんですよね。



少し厚手になるとネックにボリュームが出るのも良いですね。
冬って感じがします。

SILVANA MENETTI
ACHILLE
material _ silk 50% wool 50%
size _ 75cm × 190cm
こちらはウールシルクのモデル。
先ほどの700とほぼ同程度の厚みです。


今回ご紹介するストールの中では長さがあるので、こうやって洒落た巻き方しちゃったりして。
垂らすよりも柄の主張が抑えられるので、意外とちゃんと巻いちゃうのもアリです。


SILVANA MANETTIって暖色系が多いイメージがあったのですが、冷たくシャイニーなブルーもめちゃくちゃかっこいい。

SILVANA MENETTI
ACHILLE
material _ silk 50% wool 50%
size _ 75cm × 190cm
こちらは先ほどの色違い。
ブラウンベースになりますね。


首から垂らすときに片側をジャケットの内側に流し込むとずれ落ちにくいんでオススメです。
なんか玄人感でるし。
知らんけど。


色柄の感じはかなりThis is SILVANA MENETTIって感じでクール。
こういうのがお好きな方も多いんじゃないでしょうか。

SILVANA MENETTI
ABSTRACT
material _ cashmere 95% wool 5%
size _ 70cm × 185cm
名前の通りかなりアブストラクトな作品。
まぁSILVANA MANETTIはほとんど全部アブストラクトだろって思うんだけど。


95%がカシミヤなので、めちゃくちゃ軽いし暖かい。
自分自身でもSILVANA MANETTIを使っていて何より良さを感じたのは、その軽さ。
風が吹けば飛んでしまいそうなほど軽いのですが、だからこそ肩に乗っている感覚はほぼ皆無。
そして信じられないほど暖かい。
店から帰る時、気温5度前後の中をチャリで15分走ると、首周りだけぽっかぽか。
この軽さと暖かさを知ると、もう元には戻れない。
流石にセットアップとか着る時はプレーンなTHE INOUE BROTHERSのマフラー巻くけど。


背負うようにして羽織って腕で巻き込めば一瞬でライトアウターに。
僕は結構こうやって使うことが多いです。

SILVANA MENETTI
GEODE (blanket)
material _ wool 75% silk 25%
size _ 110cm × 190cm
ここから先はブランケット。
後に続く2つよりも少し薄手なGEODE。


ブランケットは肩に引っ掛けるだけでOK。
ここまでくると完全にアウターとして機能します。

勢いよく振り向くとダイナミックにバサっと靡いてしまうので、全ての動作はお淑やかにお願いいたします。

ブランドが得意とする染色技法を詰め込んだので、結構禍々しい印象。
だけど、使っちゃえばこっちのもんなんで、自由に楽しく行きましょう。

SILVANA MENETTI
CHAGALL (blanket)
material _ wool 70% silk 20% camel 10%
size _ 110cm × 170cm
こちらもブランケット。
先ほどのGEODEよりはほんのり厚手。
ここまでくると本当にソファーとかでブランケットとして使っても安心感ある厚みだとおもます。

店頭では、「ソファーに垂らしたり車に置いとくのもいいと思いますよー」って言うけど、僕は「着る」一択です。



ホワイトベースというのもあって、繊維の流れが毛筆の流れのようにも見える。
厚みがある分程よく重みがあるので、羽織った時にドレープが出てくれるのも綺麗だと思います。

SILVANA MENETTI
PLAID 01 (blanket)
material _ wool 65% silk 20% cashmere 15%
size _ 110cm × 180cm
本日のラスト。
こちらも先ほどのCHAGALLと同じくらいの厚みです。




今回着用写真は全て同じ服装で撮影しました。
SARTOのリバー縫製テーラードに、calmlenceのトラウザー。
インナーはOLDE HOMESTEADER YOUTH。
ジュエリーはほとんどDAN TOMIMATSUで、ネックレスは内緒。笑
何も変えてないのに、SILVANA MANETTIだけでこれだけ変幻自在に印象が変わる。
別に「複数所有するのがベストです」とかいうつもりは毛頭ないけど、毎年冬が来たらSILVANAを見て、心惹かれる作品があればお迎えする、なければその時手持ちのSILVANAで冬を越す、みたいな感覚がいいんじゃないかなと思っています。
だから僕も今シーズンは新たなものを買っていないけど、来年になって今回ご紹介した作品に心動かされてしまうことだってある。
だからあんまりシーズンとかそういう垣根もなく見てもらえると思います。
ピンとくる作品があったら、とりあえず首から垂らしてみてください。
これがうつわだったら、「ちょっと買う前にこの場で料理盛り付けしてみてもいいですか?」とはいきませんから。
使うことを試せるのがSILVANAの良さ。
そして、手にしてもらったら、あとは自由に使うだけです。
めちゃくちゃ楽しいですよ、SILVANA MANETTI。
「いい出会いがあったらいいな」くらいの気持ちで、まずは見てみてください。