こんにちは。
CASANOVA&COの野口です。
明日より開催のSpace for desertic。
本日は今回のイベントでご覧いただけるラインナップを簡単にご紹介いたします。

まずは、定番のマルチカラーパッチワークのトートバッグ。

時代も国籍も超えたヴィンテージニットたちが、大樹の年輪のように重なる赤いステッチできなりのキャンバスに叩きつけられ、一つのカバンとなる。
それぞれのニットの個体の出生が分からないため、ここに辿り着くための時間やコストは本当の意味で計り知れない。
とても上質な素材を用いたニットもあるかもしれないし、そうでないものもあるかもしれない。
でも先日のブログでも書いた通り、deserticを目の前にしたときにピントを合わせるべきはそのようなポイントではない。
直感的に、目の前にしたひとつのカバンがどのような表情をしていて、それと向き合った時に自分自身の心がどのように動くのかに繊細であっていただけたら嬉しいです。

使用されるニットは年代は様々あれど古いものですが、この年輪のようなステッチから、確実に”現在”の手が加わってdeserticが形作られているということが可視化されていると思う。
このステッチのうねりからもdeserticの息遣いが感じられる。
人の手の跡を感じさせない美しさも大好きだけど、こういう生々しさすら感じる手仕事の跡も異なる美しさがあります。
いや、、、異なる美しさなのか、、、?
最近、それは実は同じ”美しさ”なのではないかとも思うようになりました。
美しさの概念は”球体”で、違う美しさだと思い込んでいるものも実は表裏一体繋がっているのではないかと。
だからどの方向から見るかが変われば、見える美しさが変わる。
deserticは物理的にも精神的にも様々な角度から見ると全く違う美しさがあるのでとても面白いと思います。
その点、deserticは美しさの概念そのものを実体化しているとも言えるのかもしれません。
、、、これ以上をここで言葉にするのは野暮な気がしてきました。この辺でやめておきましょう。

小さい方もあります。
スタッフの中山くんもこのサイズの色違いを私物で使用していますが、このサイズは実際に持つとすごくバランスがよくて可愛いです。
マルチカラーのトートは大小ともにそれなりに数のご用意がございます。
スペースの関係上全てを並べることができませんので、バリエーションを見比べた上で選びたい方はお気軽にお申し付けください。
その場に並んでいるものを運命と捉え選ぶもよし、全てを見た上で一番心惹かれたものを選ぶもよし、だと思います。

今回もスペシャルなホワイトバージョンもご用意いただきました。
ただ、スモールサイズの1点のみ。
理由は簡単で、それだけ生産のハードルが高いから。
マルチカラーと異なり、白いヴィンテージニットだけを集めていいるという点だけでも難易度は上がるのですが、その中でもかぎ針を用いた”ハンドニットのみ”というかなりのハードモード。
マルチカラーと比較すると生産が難しいのは当然のことですよね。
ただ、ホワイトにはただならぬオーラがあると思いますよ。
マルチの方も同様ですが、使い込むと毛羽立ちが起こりフェルト化したかのように変化する。
それに加えてホワイトは使用する中でその”白度”が変化します。
ただ実際にどのように変化するのかは、限られし所有者のみが見ることの出来るもの。
正直価格もマルチカラーよりもワンステージ高いので手に入れるまでのハードルはあるけど、お好きな方にはすごく良いと思います。

昨年に引き続き、こちらも。
PCケース。
と言いつつも、斜めがけできる長さのショルダーストラップがついておりますので、トートバックとして使用可能です。

こちらのPCケースは、内側にエアバッグの廃材を使用しています。
特殊な用途で使用される素材だからこその突き抜けた耐久性と、それと引き換えに汎用性や再利用に対してハードルがあるエアバッグ。
そのような一種の社会課題を製品のストロングポイントに置き換えて出力するという点においても、平さんのdeserticという活動はとてもアート的だと思います。

そして今回初登場の新製品も。
デイパック。
過去には他ブランドさんとの協業でデイパックを製作したこともあるようですが、今回はRAMIDUSさんとの協業です。
とてもオーセンティックなデイパックの形ですが、だからこそマルチカラーのパッチワークが活きますね。

底面からサイドポケットにかけて、パッチワーク。
僕はバックパックは道具として考えちゃうから、アスファルトだろうがトイレだろうが中華料理屋のギトギトの床だろうが平気でどこでも置いてしまうのだけど、それくらいハードにヘビーユースした時に化けそうな予感がプンプンする。
別に汚れたら洗えばいいし。
作品的な要素のカバンこそ、物を持ち運ぶための道具としてガシガシ使うのがCOOLです。
ただし、先日のブログでもお伝えしたとおり、カバンブランドではないのがdesertic。

今年もチェアをご用意しております。

ベースとなるのは、ハーマンミラーの代表的存在、イームズシェルチェア。
最も有名な椅子の一つではないでしょうか。
1950年にイームズ夫妻によってデザインされたと言われている。
家具に関しては興味はあるけど知識はないので大したことは言えませんが、”普通っぽいデザイン”が75年経った今でも色褪せないことがどれほど”普通でない”か。
むしろ異常でしょ。
ただ、そういった時代や国籍を超えてきたものだからこそ、deserticのパッチワークと共鳴し素晴らしいものになるのだと思います。

ロッキングチェアもあります。
この2つは通称アームシェルと呼ばれる、アームレスト付きのタイプ。
そのほかにも、

アームレストが付かない通称”サイドシェル”。
こっちの方がイームズチェアのイメージが強いかもしれませんね。
ダイニングチェアの1脚をdeserticにして、そのほか全てをヴィンテージのサイドシェルを色違いで揃える可愛いカラフルダイニングにしたいです。(願望)
まずは引っ越すことから始めないといけませんが、、、
でも、日常の空間の中にひとつdeserticのチェアが増えるだけで空間の引き締まり方が変わると思います。
今回の【Space for desertic】においては、deserticの持つ多面的な美しさを空間丸ごとで感じていただけるようにご用意しております。
ぜひ店頭にて実際にご覧いただき、お話しさせていただけましたら幸いです。
明日より、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
そして明後日16日(日)には、販売協力店のスペシャルゲストにも在店いただきます。
また普段と違うCASANOVA&COになると思いますので、楽しみにしていただけましたら幸いです。