もしも”自分のお気に入りの一着”を、着用頻度の高さを基準に定義するとしたら、僕の場合それはOLDE HOMESTEADERのインターロックシリーズになる。
年間300日近くは着てるんじゃないかな。
それ以外の時はOLDE HOMESTEADERのRUSTIC JERSEYを着ていることがほとんどなんだけど。
まぁ何が言いたいかというと、僕は福原さんのつくるINTERLOCKが大好きだということ。
ご挨拶遅れました、CASANOVA&COの野口です。
本日ご紹介するのは、お察しの通り、OLDE HOMESTEADERのINTERLOCKシリーズ。
改めて店頭に並んで、きちんとこうやってご紹介するのは久しぶり。かも。
まぁ先述の通り僕がかなりのH.I.F(Hard Interlock Fan)なので、H.I.Fの皆様を代表して、僭越ながら私がご紹介させていただこうという趣旨です。
すでにご覧いただいたことがある方、お持ちいただいている方もいらっしゃるかと思いますが、現在店頭で様々ご紹介させていただいている福原さんのものづくりの原点に近い位置にあるのがこのINTERLOCKだと思います。
だからこそ、今このタイミングで見ていただきたい。
OLDE HOMESTEADER
INTERLOCK HENLETNECK S/S
color _ WHITE HEATHER
size _ 38,40,42,44
OLDE HOMESTEADER
INTERLOCK HENLETNECK S/S
color _ OLDE WORKERS BLACK
size _ 38,40,42,44
OLDE HOMESTEADER
INTERLOCK HENLETNECK S/S
color _ RUSTIC GRAY
size _ 38,40,42,44
こちらの3型。
ご覧の通り、半袖ヘンリーです。
ブランドでは長袖と半袖で、クルーネックやモックネック、そしてこのヘンリーネックなどの展開がありますが、今回の当店でのINTERLOCKのラインナップは半袖ヘンリーのみとなります。
ちょっと簡単にご説明させてください。
いつも通り肩傾斜はありません。
己の肩で作っていくスタイル。
フロントの開きの前立て部分は布帛に切り替えられます。
ここの生地は、扁平なツルッとしたものではなく、糸の節が見えるようなムラのあるテクスチャ。
OLDE HOMESTEADERのもつムードに対してとても整合性が取れていると思います。
WHITE HEATHERでは配色っぽい感じになり、これもいい。
写真はネック周り。
表に出てくる糸と、裏で肌にあたる糸を変えている。
福原さんのカットソーはよくこのようになっていますが、これ普通のことじゃないです。
とても考え抜かれている部分。
それが技術的にすごいかどうかは僕が縫ってるわけではないのでわからないことですが、とにかく着まくったからこそ、そこに意味があることを身体で体感しました。
それは、必要以上に伸びないようになっているからこそ、ダレてきてしまうことがないということです。
今、店頭に僕が4年半着続けたINTERLOCKを展示しているので、よかったらそれを見てみてください。
全然首がダレてない。
僕の不注意でネックは破れてるけど、僕が酔っ払ってさえいなければそんなことにはならなかったので、その部分に関しては完全に僕の過失。笑
だから、破れてる部分は気にしないでくださいね。
裾のリブとの切り替えも同じ縫製仕様。
ただ、全てのシームがそうなっているわけではなく、適材適所。
見頃脇のシームは光沢のない糸で縫われているのがわかると思います。
全ての縫製仕様に意味があるからこその、適材適所。
あと、リブは2段階になっている構造です。
これもビロンビロンに伸びてしまうようなことが起こらない、程よい締め付けのリブです。
ネック裏。
逆かまぼこ状に生地が重ねられ、それに沿ってシームが走ります。
表から見た時のここですね。
この部分にも素晴らしさがたくさん詰まってます。
ネックに重ねられた内側の生地は、後ろから見たときにはみ出してしまわないように1mmほど控えられている。
インナーとして着用することが多いとはいえ、このような部分にまできちんと美意識を持ってつくられていることがわかります。
また、着脱の際に最も負荷がかかるネック横の部分には補強のステッチが入ります。
写真ではわかりにくいですが。
めちゃくちゃ親切設計だと思いますし、よっぽど僕みたいにすっとこどっこいじゃなければネックが破れるなんてことはまず起こらなさそう。
カットソーというジャンルの洋服でここまで考え抜かれた縫製仕様になっているものはなかなかないと思います。
そして、生地。
写真はWHITE HEATHERなので杢カラーなのですが、OLDE WORKERS BLACKとRUSTIC GRAYはソリッド、つまり単色です。
そもそもINTERLOCKというのは、インターロック編みという編み地の名称で、聞き馴染みのある名称だと「スムース編み」とか「両面編み」と呼ばれることもあります。
そんなインターロック編みの組織に対して、福原さんが目指す着地点に向けて、原料や糸のバランスを追求していったものが、このINTERLOCK。
これも、技術的な凄さとか貴重さみたいなことは僕が生地をつくっているわけではないから無責任なことは言えないのだけれど、とにかく着まくったからこそ声を大にして言いたいのは、
このINTERLOCKはヤバい。
タフすぎて買い替える必要がないから、ビジネス的には問題だと思うけど、それくらい頑丈。
店頭に展示している僕の4年半着用したINTERLOCKは、僕の不注意(2度目)でハニーマスタードの黄色いシミがついてるけど、それ以外生地に関して気になる部分は一つもない。
強いて言えば袖リブが少し崩壊しかけているけど、これは洗濯ネットに入れていない僕のせいなので、ネットに入れて洗濯していればリブももっと綺麗だったと思う。
ボディのインターロック編みの生地に至っては、なんなら新品より気持ちいい。
綿製品特有の、洗いまくって油分が抜けきってカリカリになってしまう現象が起こらず、編み地のしなやかさがしっとり保たれている。
ちなみに、僕、柔軟剤って嫌いなので一切使わないんですが、それでこのしなやかさですからね。
昨日も今日も「この状態(4年半着た僕の私物)が欲しいです」って言われるんですが、断固拒否します。笑
てか、破れてるしハニーマスタードついてるし。
ぜひご自身で着て、ご自身で洗って体感してください。
そして、最後にプライス。
WHITE HEATHERが¥13,000-(税抜)。OLDE WORKERS BLACK,RUSTIC GRAYが¥12,000-(税抜)となります。
WHITE HEATHERは杢カラーなのでその分¥1,000-アップとなります。
僕はこの価格も、タイトルの通り”名作”たる所以だと思っている。
それは、「クオリティに対して安いですよー」とかそういうことを言いたいわけじゃない。
洋服に限らず家具や器や日用品に関してもそうなのですが、「今後一生出会うことのできないような貴重なもの」に心惹かれる自分がいる一方で、「必要な時に買うことができるもの」であり「これじゃなきゃイヤと心から思ってしまうもの」もまたとても価値ある物だと思います。
僕にとってのINTERLOCKがまさにそういうもの。
もちろん10万円以上するような超高級インナーを知ってみたいという知的欲求は職業柄あるけど、それ以上にこの価格で心から満足できる製品を着用できるという快感を知ってしまったから、僕の人生においてはINTERLOCKは代えの効かないものになってしまった。
いや、なってくれた、と言う方が正しいか。
だから、決して多くの数ではないけれど、定期的にこのINTERLOCKシリーズはお店に用意しようと思ってます。
ただ、一度知ってしまうと元には戻れないかもしれないので、覚悟してください。
でも大丈夫。
さらに高みを目指したい方にも、福原さんはちゃんとを用意してくれてるから...
ひとまずINTERLOCK、気にしていただける方は見てみてください。