Isabella Stefanelli "Gustave"

 

 

 

 

 

 

 

今日も、Isabella Stefanelli (イザベラ・ステファネッリ)。

 

 

 

 

 

今回は、"Gustave (ギュスターヴ)"というモデル。

 

 

 

 

この"Gustave"という洋服の形は、1819年〜1877年に実在した人物、画家であった"Gustave Courbet (ギュスターヴ・クールベ)"。

 

 

 

 

 

その画家が生きていた当時、このような洋服を着ていたのではないかとイザベラさんが考え、デザインしたモデルです。

 

 

 

 

 

 

Gustave Courbetの作品は、いろいろあるようですが、いつだったか薄毛のテレビCMで、その作品が使われていた。

 

 

 

 

 

1845年に描かれた自画像、"絶望"。

 

 

 

 

 

そのGustave CourbetをイメージしたIsabella Stefanelliの洋服、紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃカッコいいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Isabella Stefanelli

 

Gustave

material _ ORGANIC COTTON

color _ TEA 

size _ S

 

 

 

この"Gustave"というモデルは、これまで当店に並んできたIsabella Stefanelliの洋服とは、少し異なる。

 

 

 

 

 

それは、

 

 

 

 

 

1 : オーガニックコットン100%ということ 

 

 

2 : 生地が横使いではなく、縦使いということ

 

 

3 : 裏のシームがフラットではなく、特有のロック処理がしてあるということ

 

 

 

 

 

 

上記の3つが特徴的。

 

 

 

 

 

 

 

その上で、まず一つ目の生地について。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

混率は、先ほどの通りオーガニックコットン100%。

 

 

 

 

イギリスでつくったものだそうだ。

 

 

 

 

コットン100%となると、カジュアルなイメージ。

 

 

 

 

Isabella Stefanelliでも、綿100っていうのは、これ以外に全然存在しなくて、先日紹介したVirginiaもリネン・シルク・ウールだし、いくつかの素材が使われてることが多いんですが、これも決して"ドレスだ"とは言わないけど、それでも、イザベラで"COTTON 100%"という理由を感じてもらえると思います。

 

 

 

 

 

この生地は、"一つの組織の目"が、全部で3本の糸でできてる。

 

 

 

 

その組織を構成するのが、経糸2本、緯糸1本。

 

 

 

 

どちらも太い糸を使ってるんですが、生地を拡大してみると、一つの目の中に、2本の経糸が"引き揃え"という2本くっついて配置されてるのが見てとれる。

 

 

 

 

 

対して、緯糸は、同じくらい太いんだけど1本。

 

 

 

 

 

かなり太い3本の糸で、一つの目が構成されることで、生地の目が非常に立った見え方になってる。

 

 

 

 

 

ただ、それに似たような生地だと、広く認知されてるのが"コットンキャンバス"と言われるようなもの。

 

 

 

 

 

あれって、結構硬くて、ゴワゴワして、ハードでタフなイメージあるじゃないですか。

 

 

 

 

 

しかしながら、このIsabella Stefanelliの生地は、世界違う。

 

 

 

 

 

 

夾雑物って言う、黒い粒々のコットン繊維の綿カスも残して、繊維のそのまま、自然に限りなく近い"ナチュラル"状態の見え方だし、キャンバスっぽい風合いなんだけど、めちゃくちゃしっとりして、柔らかい。

 

 

 

 

 

触るまでの想像と、実際に触った時との"未知との遭遇感"が非常に存在する生地なの。

 

 

 

 

 

その上、オプションとして、スリランカ産の紅茶葉で高温染色してもらってる。

 

 

 

 

 

だから、コットンそのものの色合いに対して、ところどころ薄めではあるけど、ライトベージュっぽい、ムラ染めになってます。

 

あんまり分からないけど。

 

できるだけナチュラルにしてもらってるから。できるだけ。

 

 

 

 

 

 

ですので、無染色とは違い、ナチュラル感はあるけど、その奥の方に陰影を感じてもらえる生地だと思いますよ。

 

 

 

 

 

太い糸を使ってることで確実に存在する生地の芯のあるコシと、柔らかく、湿ったようなタッチ。

 

 

 

 

に加えて、生地組織がはっきり立つ上、生地の奥の奥の奥からの陰影。

 

 

 

 

僕も繊維の無染色系のものは好きなのですが、このムードは、そういうジャンルのものではあまり体感できないムードを感じてもらえる生地ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衿周りの写真。

 

 

 

ラペルを見てもらうと、"生地ミミ"が衿の端と、それに続いた前身頃の端に配置されてるのが分かって頂けると思います。

 

 

 

 

 

これが、2つ目。

 

 

 

 

 

2 : "生地が横使いではなく、縦使いということ"

 

 

 

 

 

Isabella Stefanelliでは、生地を極限までそのまんま使い、その上で、生地幅を活かすため、"横づかい"することが多い。

 

 

 

 

 

そうしながらも、Isabella Stefanelliの圧巻のフォルムを出す。

 

 

 

 

 

でも、これは生地を縦方向に使ってるの。

 

 

 

 

 

 

その理由を僕が読み解くには、先述の"コットン100%"の経糸引き揃えであるということ。

 

 

 

 

 

Isabella Stefanelliでつくったオリジナル生地であるこのコットン100%。

 

 

 

 

 

同じ生地を使った他の洋服を見たことがないけど、多分、この生地は、よほどボリュームを出したフォルムをつくることを狙わない限りは、全て"縦使い"することが前提なんじゃないかな。

 

 

 

 

 

それは、太い糸を"引き揃え"で経糸に使うことで、経糸が走る方向は、非常にハリが強くなるから。

 

 

 

 

 

つまり、この手の生地を横使いし、経糸を横方向に走らせた場合には、重力に逆らうかのように、ボンッと形が出てくる。

 

 

 

 

 

しかしながら、今回のGustaveは、地の目を縦に使い、経糸をそのまま重力の落ちる方向に従わせることで、ハリコシと、湿ったような柔らかさを兼ね備える生地だから、コットンに異次元のドレープ性を持たせていることに成功しているのではないかと思う。

 

 

 

 

 

当店、Suvin Gold Supremeで、コットンの可能性を追い求めてきましたが、それをトータルバランスでエゲツないことやってる人が既にいた。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前合わせの生地端には、生地ミミが配置。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

縦使いされた生地は、裾と袖でカットオフ。

 

 

 

断面から太い糸の撚りが解放され、ギッシリと吹き出してる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古いシャトルで織られた生地ならではのセルヴィッチが、そのままラペル使い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラペル上衿も、同様にセルヴィッチ。

 

 

 

ただ、この上衿は、身頃の延長ではないから、付け方が独特。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上衿もセルヴィッチの生地ミミ使いであるため、衿端の処理をせず、そのまま仕上げられる。

 

 

しかしながら、生地ミミは、一直線ですからね、首ぐりのカーブに合わせて衿のラインはカッティングされてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衿付けは、ご覧のような手縫い縫製です。

 

 

 

三列あるように見える一番上が独立した衿付け縫製で、真ん中と一番下が続きの手縫いです。

 

 

 

 

Isabella Stefanelliでは、使用する生地の特徴、洋服の仕様に合わせてイザベラさんが最も相応しい縫い糸の種類を判断する。

 

 

 

 

今回のGustaveは、付属する下げ札には、手縫い糸を"コットン・ヘンプ・シルク"と表記があるのですが、"コットンヘンプ"の糸一本と、"シルク"の糸一本を手で撚り合わせ、太い手縫い糸をつくって縫っています。

 

 

 

 

つまり、普通に流通している手縫い糸の種類ではなく、アトリエで別々の糸を選び、それを手で捻って、撚り合わせて、一本の糸にして縫製してる。

 

 

 

 

 

今日紹介しているGustaveは、地縫いのミシンソーイングが綿糸、全体のディテールを見ると、ハンドソーイングが上記のように、イザベラさん自らが撚り合わせた強靭な縫い糸か、シルク糸で縫われているように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バック。

 

 

 

衿付け手縫い糸がグルリ一周露出してる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台衿、月腰パーツも存在しない一枚衿仕様です。

 

 

ただ、ラペル端のセルヴィッチ部分に対し、首グリ寸法に応じた衿付け寸法が大きく、衿端がシャープで短い印象ですので、台衿も芯地も存在しないながらも、衿を返すと自立するように設計されてる。

 

 

 

このラペル上衿も、着用時にかなりカッコいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、この後ろ姿の写真をご覧頂くと、"背中心"という背中の真ん中に、生地の切り替えが存在するのが、今回のGustave。

 

 

 

 

この背中心の切り替えは、Isabella Stefanelliでは、生地を縦使いした洋服にのみ、時折採用される仕様。

 

 

 

縦使いすることによって、生地幅が必要になり、切り替えを設ける必要があるとは思うのですが、Isabella Stefanelliの洋服の構造、フォルムを見ていると理由はそれだけではなさそう。

 

 

 

 

 

だから、生地を縦使いしたために生地幅が必要で切り替える必要がある。ということではなく、使用する生地、地の目の構造、完成したフォルムというトータルで洋服の設計の計算をしたときに、総合的に判断して、そのような結果になってる。というのがIsabella stefanelliの洋服です。

 

 

 

 

 

 

別の言い方をすると、

 

 

 

 

 

僕が展示会でIsabella Stefanelliに"Gustave"という形で、"Organic Cotton 100%のティーダイ"でオーダーをする。

 

 

 

 

 

そのオーダーに対し、"Isabella Stefanelliへの決定事項"は、それだけ

 

 

 

 

あとは、それをどう仕上げていくか。

 

 

 

 

 

生地に対する形。

 

形に対する地の目。

 

地の目に対するパターン構造。

 

パターン構造と生地に対する縫製糸と縫製ディテール。

 

 

 

 

 

生産段階においてまだまだ判断しなければならないことは、もっといっぱい存在するとは思いますが、何層にも、何段階にも渡って、いろんな側面からベストの設計を、考えて、試して、形にしていく。

 

 

 

 

 

 

だから、"Gustave"の形で、"Organic Cotton 100%"の生地を使った場合に、完成した洋服の姿は誰も想像できないし、全てはIsabella Stefanelliの積み上げた経験と、技術と、センスとでつくられる。

 

 

 

 

 

 

それはそれは、すごいものですよ。出来上がった洋服は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロントウエスト部分のポケット。

 

 

 

今回のポケットは、片玉縁の仕様です。

 

 

 

このポケットにも、複数種類の縫製仕様が搭載されてるの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケット玉縁の抑え、補強のためのステッチが3箇所。

 

ポケット向こう布抑えのステッチが1箇所。

 

身頃とポケット本体とを固定するためのステッチが1箇所。

 

身頃とポケット向こう布を繋ぐステッチが1箇所。

 

一つだけシルク糸で、色が金色っぽくなってる玉縁布抑えのステッチが1箇所。

 

 

以上の7箇所の縫製かな??

 

玉縁布抑えの金色っぽい手縫い糸と、身頃とポケット向こう布を繋ぐステッチ以外の5箇所は、コットンシルクを撚り合わせた縫い糸で縫ってるんじゃないかと思う。

 

 

 

 

ポケットだけでも、かなりの労力がかかってるから、Isabella Stefanelliの洋服のポケットは、"飾り"ではないの。

 

 

 

日常で使える"機能"をきちんと持ったポケットであるため、非常に安心して使えると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、フロントに3つ付属するボタン。

 

 

これは、ナットボタンだと思いますが、染めて、焦がしてる。 

 

 

 

ホールの周辺には、ホールの補強布を手縫いで縫い付け。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれ3つとも違う、このボタン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2種類の糸を手で撚り合わせ、手縫いで縫われたボタンホール。

 

 

 

そのガッチリと縫われ、締まったホールは、日頃ボタンを付け外しするのには、安心感の塊。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏から。

 

 

ホールとボタン付けの箇所。

 

 

 

この仕様もかなりイケてるけど、実際使った時に、すっごく信頼できる処理。

 

 

 

マジで、手が入りまくって、凝りに凝ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

に加えて、同じくアトリエで複数の糸を撚り合わせてつくった、お手製縫い糸で縫い付けられたビン立ちボタン。

 

 

 

 

さっきのポケットの仕様もそうだけど、"デザイン"とかっていうことだけじゃなくて、着る人が実際に使用することを、すごく考え尽くしてると思うし、こういうこと、こういう仕様こそが、高額な洋服をつくっていることの責任を全うしてると思う。

 

 

 

 

イザベラさんが、完成したそのものの洋服で、そのことを見せてる。

 

 

 

 

 

だからね、正真正銘"すごく良いブランド"だと僕は思うんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンガー状態で既に、ヤバフォルムの片鱗を"魅せる"。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらのGustaveは、背中心に切り替えはありますが、脇に切り替えはありません。

 

 

 

身頃は、左右一枚ずつで構成されています。

 

 

 

 

それでも、普通よりもだいぶヤバいことしてるけど。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも袖は一枚袖ですが、袖を筒状に仕上げたシームの部分は、内袖側ではなく、外側にやってきます。

 

 

 

その袖口は、袖のシームがほつれないように補強してる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩線。

 

 

 

左側の肩線にのみ、シームの両側それぞれに、裏の割り縫いの縫い代まで貫いたハンドステッチが入ります。

 

 

 

これは、右肩には入りませんので、デザインとしての仕様なのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖を上げた様子。

 

 

 

先日紹介したVirginiaに比べて、異常なまでの肩のラインはしてないように見える。

 

 

 

ただ、着ると、、、めちゃくちゃイザベラしてる。笑

 

 

 

超絶フォルムに感動して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、裏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏の仕様も凄まじいですよ。

 

 

 

 

3つ目の、"裏のシームがフラットではない、ロック処理"について。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、肩線の裏側の写真。

 

 

肩線は、割り縫い縫製。

 

 

残りの裏の縫い代は、"アームホール"と"背中心"と"筒袖"と"衿付け"の4箇所。

 

 

 

"アームホール"と"背中心"、"筒袖"は、それぞれ縫い代を肩倒しと言って、二枚の生地をくっつけて手縫いでのロック処理がしてあります。

 

 

 

肩線は、着用時に極力厚みを出さないようにするために、割り縫いで生地端に手縫いでロックがかかってる仕様です。

 

 

 

 

衿付けも出来るだけフラットになってる仕様ですね。

 

 

 

 

今回のGustaveは、太い綿100で織ってる生地ということもあるので、普段もう少し薄手の生地であれば、より一層の段差の小さい縫製仕様になるのですが、今回は、生地厚のことを考えて、縫い代の"厚みや硬さ"を考慮した結果、適材適所のベストバランスで縫製がしてある。

 

 

 

 

 

これが例えば、もっと生地の厚い冬向けのウールになると、もっと割り縫いの縫製が多くなる印象です。

 

 

 

 

 

同じ形でも、生地によって縫い代の処理、縫い糸が全然違うこともIsabella Stefanelliの大きな特徴。

 

 

 

だから、先日のブログでも書いたけど、洋服そのものだけではなく、"どう縫われているのか"ということでさえも、一期一会みたいなブランドです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衿付け箇所の縫製。

 

衿の縫い付けと、縫い代の生地端の抑え。

 

 

2種類の手縫いが施されてる。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩線、アームホール、袖の縫製。

 

 

 

全部にコットンヘンプとシルク、2つの糸を組み合わせて1本にした、太く強靭な糸が縫い糸として使われています。

 

 

 

これ、全部の縫い代の生地端を縫うだけでも、どれだけ時間がかかってるんだって感じ。

 

 

 

いくら手縫いにめちゃくちゃ慣れてるイザベラさんとはいえども、裏の縫い代だけでもさすがに丸一日とかで縫い上げるのは、難しいんじゃないかな。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中心の縫製。

 

背中心は、よ〜く見ると、ミシン縫製が2本並んで入ってるのと、その横に縫い代が手縫いでオーバーロック処理されてるのが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖にも、手縫いのロックステッチが全部入ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アームホール裏。

 

 

ここの縫い代の縫製で気になることがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

 

指先を見てください。

 

 

この仕様は、左右の肩共通なのですが、、、

 

 

 

アームホールの片倒しされた縫い代の"上側"だけ縫い代の中にハンドステッチが入ってるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この仕様はなんなのかな。

 

 

と考えた。

 

 

 

その結果、肩線は落ちて、ドロップショルダーになるのですが、それでも、裏の縫い代にハンドステッチを入れることで"縫い代が硬くなる"。

 

 

 

 

芯地も、肩パッドも、何も使わないIsabella Stefanelli。

 

 

 

このステッチを入れることでの"縫い代硬め"を行なうことで、着用時に、肩線が縫い代に押されてクッとくっきり出るのではないか。という僕の見解。

 

 

 

 

違ったら、すみません。

 

 

でも、いろいろ考えた結果、そうだと思う。

 

 

 

 

 

確かに着たときに、アームホールの縫い代が少しだけ表地を押し出してるように見えるから、あとで着用写真を掲載するので見てみて。

 

 

 

 

でも、違ったら、ごめん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただでさえ、製作に途方もない時間がかかるブランドだから、意味なくして入れるわけがない。

 

 

 

縫い代の中に入る"ハンドステッチ"。

 

 

 

人生で初めて出会った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アームホールの下側には入りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、先ほども触れたポケット。

 

 

Isabella Stefanelliのポケットは、ホンット丈夫。

 

 

これだけ縫ってるから。

 

 

 

しかも、全部が同じ縫い糸ではないですからね。

 

 

 

ちょーすごいでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケット裏だけでも、ハンパなくカッコいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着用。

 

 

身長167cm、体重52kgです。

 

 

 

今回のGustaveは、サイズはS。

 

 

 

僕でも悪くないサイズですが、身長170cm代前半の方までは、良いサイズだと思います。

 

 

 

さっき言った、ドロップした肩のアームホールの身頃側が少し外側にはっきり形が出てるのが分かりますかね??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バックスタイルも、綿100の生地とは到底思えない、ウルトラドレープが生み出されてる。

 

 

このドレープに伴う後ろ姿は、驚愕の形。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ、ここ。

 

 

 

このグニャリと肩を起点にしたドレープ。

 

 

 

これが本物だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Virginiaほどは、強調されていない肩や身幅のアウトライン。

 

 

でも、こちらも忘れてはならないのが、"脇の切り替え"が存在しませんからね。

 

 

 

異常ですよ。異常。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動作に合わせて、全部の箇所が自然に、素直に応じて動いてくれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく時間をかけて、もの凄く細く手を入れてつくられる洋服ですからね。

 

 

 

その超絶ディテールの集合体として出来上がるIsabella Stefanelliの洋服は、すごいムードしてますよ。

 

 

 

 

あと、本日、Isabella Stefanelliの洋服が新たに9着、当店に到着しました。

 

 

 

 

でもね、今回のような明るい色のものは残念ながらありませんので、こういうのがお好きな方はGustave見てみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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