Araki Yuu 2024夏Ver.

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ最近、全然、紹介できてなかったけど、Araki Yuu。

 

 

 

 

めちゃんこ良いのがあるから、紹介させて頂きますね。

 

 

 

 

ただ、ここ最近は、何回も納品をしてもらっても、紹介できてなかったものも結構あるんですよ。

 

 

 

 

とにかく"手を入れた"あまりにも細かい洋服づくりで、工場生産ではないし、仕様も凝りに凝ってるから、一着つくるのにも時間がかかってしまう上、たくさんの着数を生産できないブランドの特性。

 

 

 

 

だから、最近は全国的に入荷待ち状態の方々がいらっしゃって下さるおかげもあり、すぐに完売してしまってる状態が続いてるんですよ。

 

 

 

 

 

今回、やっとこのブログで紹介をするのですが、実は、その中のものも、既に完売してるものもある。

 

 

 

 

 

でも、僕自身も考えに考えてオーダーしてるし、ブランドでもすごく丁寧につくってくれてたので、それを記録に残させて。笑

 

 

 

 

 

 

 

ということで、既に完売してるけど、knicker bockers。

 

 

 

 

これは、サイズ0から2で全6点をつくってもらいました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuu

 

Knicker Bockers

face material _ WOOL 50%,SILK 49%,POLYESTER 1%

lining material _ COTTON 100%

button _  BLACK BRASS

color _ DARK KHAKI

※上記の通り既に完売しています

 

 

これ。

 

 

Araki Yuuのオリジナル組織で、とてもムードのある生地が存在したのですが、それでつくってもらったKnicker Bockers。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裾には、5本のインタックが入り、黒塗りの真鍮バックルが付いたアジャスターが付属。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕自身、そのつくりの精巧さから、超感激して、マイユニフォームのパンツでもあるKnicker Bockers。

 

 

特に前回のものは、そのつくりも健在に加え、生地も生地だから、非常に良いムードありましたね。

 

 

 

 

手にして頂けました方々には、たくさん使ってもらえたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

そして、今回、納品してもらったもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuu

 

Motorcycle Jacket

material _ LINEN 100%

color _ BEIGE (無染色)

size _ 1

※完売致しました

 

 

これ。

 

 

つい数日前に、このブログに掲載をしようと思って、Motorcycle Jacketの写真を撮ってたんですが、そのまま店頭の隅の方にかけていたんですよ。

 

 

 

そしたら、その日に、たまたま気に入って頂ける方の来店があり、一着しかオーダーしていなかったから、そのままSOLD OUT。

 

 

 

 

 

僕は、Araki YuuのMotorcycle Jacketもすごく好きで、数年前には、アウターはMotorcycle Jacketばっかりオーダーしてたこともあり、Araki Yuuを好きでいて下さるお客様方からは「またこれ?」みたいな感じを言われ続けていたのですが、ここ最近は、意図的にオーダーをしていなかったんですよ。

 

 

 

 

だから、久しぶりにつくってもらいましたMotorcycle Jacket。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生地は、記載の通り、リネン100%。

 

 

だが、しかし、これは無染色。

 

 

 

リネンの生地って見ること多いと思うけど、実は、"無染色のリネン100%"というのは、出会えることが非常に少ないと思います。

 

 

 

 

それは、原料の品質にも関わることだそうですが、無染色では、ほとんど流通しないそうです。

 

 

 

 

ライトグレーとベージュが混ざったような特有の色合い。繊維そのものが持つ色。

 

 

 

 

それに加えて、この生地は、、、、

 

 

 

 

 

 

我らが、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"カネタ織物"さんで織り上げたリネン100%。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、その時点でエゲツない程に期待できる。

 

 

 

 

 

期待で胸がドキドキする。

 

 

 

 

 

 

しかも、しかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

このリネン100%は、無染色に加え、"生機(きばた)"。

 

 

 

 

 

 

 

生機というのは、織り上げて、その後、一切の加工をしていない生地のこと。

 

 

 

 

 

 

 

通常、世の中に流通する生地は、"整理加工"というものを施されるのだが、これは、織り上げたそのもの。

 

 

 

それもカネタ織物クオリティで。

 

 

 

 

 

生地見本の段階では、バッキバキに硬いリネン。

 

 

 

 

 

あと、生機の特性上、洗うとすんごく縮んでしまうの。

 

 

 

 

 

 

でも、生地の段階では、バッキバキに硬いリネンだったけど、生地の厚みはそんなになくて、上手く使えば、今の時期や、これから迎える季節にすんごい良いものができるんじゃないかと想像した。

 

 

 

 

 

 

そうして、ブランドからの提案もあり、カネタさんの無染色リネンを"生地"と"製品完成後"の2度にわたって、強い洗い加工をかけてもらうことにしたんですよ。

 

 

 

 

 

 

そうしたら、繊維の特性、生地の特性はそのままに、柔らかくなり、更に、これから先がすごく楽しみな生地になりました。

 

 

 

 

あと、思っていたよりも、生地は軽やかで、かなり涼しげだった。

 

 

 

 

 

別の角度から、光を当てて見ると、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かりますかね??

 

 

光が抜けて、風の通りがとっても良さそうでしょ。

 

 

 

そして、この生地を使って、Motorcycle Jacketの製作を依頼した理由は、夏場の薄手のシャツのような生地のもので、"アウター"の形をしたものをつくってもらいたかったから。

 

 

 

 

 

"薄手のシャツ"だったら、もちろん夏場にも良いと思う。

 

 

 

 

 

でも、それってもはや皆さん、結構バリエーション持ってるじゃないですか。

 

 

 

 

 

だから、実際に着てみても、"感動レベル"は、ある程度想像の範疇なんじゃないかと思うんですよ。

 

 

 

 

 

もちろん、未体験のブランドであれば、その限りではない。

 

 

 

 

でも、僕は、Araki Yuuの洋服は、Araki Yuuを既に何着も持っているような方にも向けてる。自分自身が超絶的なリピーターだから。

 

 

 

 

これまで、当店でもAraki Yuuのシャツはいくつか販売をしてきたし、そういった上記の意味合いでも、より"他に出会えないものを"って頭の中でイメージしてオーダーをした。

 

 

 

 

アウターの形をしてるのに、生地はシャツっていう洋服って、"着る行為"そのものがとても楽しみになるんじゃないかと思うし、そうなれば、着る機会が増えると思う。

 

 

 

 

 

着る機会が増えれば、その分、Araki Yuuの洋服づくりのクオリティを存分に体感してもらえるだろうって思う。

 

 

 

 

 

良い洋服であればあるほどに、とにかく使って、着るということがベストだと思うから。

 

 

 

 

もちろん、洋服の世界では、一度だけ着て、その後クリーニングし、クローゼットにしまうというジャンルのものも存在する。

 

 

 

 

でも、Araki Yuuや、少なくとも当店で取り扱っている洋服は、そういうんじゃないから。

 

 

 

 

 

こういう洋服は、着て使ってこそ輝けると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、これ。

 

 

めっちゃカッコいいものだったと思いますよ。

 

 

夏場になっても、タンクトップやTシャツの上にシャツのつもりで着るのがベスト。

 

 

 

それに汗をかいたら、迷うことなく洗濯もしちゃってオーケー。カネタさんの生地ですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダブルの前合わせでも、シングルの前合わせでも、どちらでも着用OKなMotorcycle Jacket。

 

 

 

まあ、僕のお勧めは、ボタンを留めずに"ただ袖を通すだけ"。

 

 

 

 

スタンドになった衿と、自然に重力に従って落ちるラペルとの感じがベスト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuuがイメージする元が元なので、後ろの着丈が短めになってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖口の開き止まりや、ポケットの両端にはシルクの糸で手縫いのカンドメ。

 

 

 

ミシンでの運針ピッチも非常に細かい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏地が付かない仕様のMotorcycle jacket。

 

 

 

カネタさんでの無染色生機リネンを肌でも体感できるし、裏地がない分、Araki Yuuの手の行き届いた裏の縫製仕様までふんだんに楽しめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アームホールの処理は、生地によっては、折り伏せ仕様になることもあるのですが、今回は、白いパイピング仕様でつくってくれてた。

 

 

 

 

また、表は真鍮ボタンですが、裏は、水牛ホーンの削り出しボタン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuuの洋服には、ブランドでつくった"何着目"の洋服か、ということが通し番号として、シリアルが入ります。

 

 

 

これは、全てのものに共通ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここから、本題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから紹介するものは、現時点では在庫があるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツ2種類。

 

 

  

 

 

 

 

 

目を凝らしてご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuu

 

New Classic Pants

material _ LINEN 100%

color _ BEIGE(無染色)

size _ 0,1,2

※完売致しました 

 

 

これ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生地は、先ほど、ご紹介した通り、カネタ織物さんで織り上げた無染色リネンの生機です。

 

 

 

こちらは、僕のイメージでは、もう抵抗できないような暑さの季節になった際にも、Tシャツにこのパンツという服装で、充分に成立するように考えて製作をお願いしたものです。

 

 

 

 

パンツの形状でいうと、Araki Yuuの中では、最も新しく登場したものになるんだっけな??

 

 

 

 

ウエストノータックで、上から下までストレートに落ちるもの。

 

 

 

 

そのスッと落ちるパンツの形状が、この生地の"涼しげな揺らぎ"を演出できるだろうと考えて、New Classic Pantsというものでオーダー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロントは、ノータックで比較的シンプルに見えるパンツです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真鍮ボタンのボタン開きの前立て。

 

 

トップボタンのみ、三つ穴の真鍮。

 

 

あとは、二つ穴の真鍮ボタンです。

 

 

写真で見えるか分かりませんが、すごくガッチリと縫い付けられてるボタンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボタンホールも、手縫いの仕様です。Araki Yuuだから。

 

 

通常、ボタンホールは、ボタンホールミシンを使って開けられるのですが、Araki Yuuではそうではない。

 

 

 

生地に切れ目を入れて、シルクの糸でボタンホールを形成していく。

 

 

 

ちなみに、ボタンホールにも表と裏があるのですが、上の写真では、トップボタンの箇所が裏、ボタンフライの前立て部分が表のボタンホールが見えてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に、表側からの写真ではこう。

 

 

トップボタンは、表側からは表が見える。

 

 

ボタンフライのホールは、表側からは裏が見える。

 

 

 

ボタンホールは、表から見えるところを表にし、裏からは裏が見える。

 

 

 

意外と知らない方もいると思うんですが、これがセオリー。

 

 

 

ただ、Araki Yuuでは、それをミシンではなくて、手縫いでやってる。

 

 

 

ボタンホールミシンを使えば、一つのボタンホールは、ものの10秒で完成します。

 

 

 

その100倍以上の時間はかかるんじゃないかな。手でボタンホールつくろうと思ったら。

 

 

 

よく洋服業界では、"そんな箇所は誰も見ない"というような言葉が使われ、それによりどんどん合理化、スピード化が進み、それにより洋服の簡素化、ディテールの統一化が図られていますが、それはある意味、生産者側、企画側のことに比重が置かれ過ぎた考え方な気がします。僕は。

 

 

 

 

実際に、細かく手が入れられている洋服の方が、着心地が良いし、圧倒的に保ちが違う。

 

 

 

でも、そういうことを伝えることが必要なはずの販売側も、このようなディテールに気がついていない、知らないという人が多い。

 

 

 

だから、"誰もそんな箇所を見ない"というような言葉が蔓延し、どんどん簡素化が進んでしまってると思う。

 

 

 

 

実際、簡単につくられた洋服と、Araki Yuuの洋服とを見比べて見ると、全然違う。

 

 

 

 

誰が見てもそのことは感じてもらえると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着てしまうと見えなくなる前立ての裏側でさえも、レベル違います。Araki Yuu。

 

 

 

無染色リネン、パイピング布と見返し布のコットンの白、そして、手縫いのホールのライトブラウンのシルク。

 

 

 

どれもが見ていて、そのコントラストがとても綺麗だし、すごく整って見えるじゃないですか。

 

 

 

実際に、目で見てこれほどまでに綺麗であれば、それは実際にかなり丈夫。

 

 

 

裏を目で見て、安心感があれば、それはそういうことなんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真鍮トップボタンの裏には、レザーのボタン付き。

 

 

安心感の塊。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、ポケット。

 

 

リネン生地な分、本体の縫製の細かさがより際立つのですが、ウエストポケットのポケット口の端には、手縫いの補強ステッチ。

 

 

 

ウエスト帯のキワキワ、ギリギリを縫ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケット口の下部も同様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、前立ての開き止まり部分も同様に、カンドメが入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バック。

 

 

この後ろは、ヤバヤバ要素が満載。

 

 

見た目にも、なんか普通じゃないのが感じられませんか??笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、ここ。

 

 

 

今、僕はAraki Yuu以外でこのような切り替えのパンツを見ない。

 

 

 

背中心の位置で、ウエスト帯を終了し、共布のマチで切り替えてる。

 

 

 

これは、腰位置に付属するシンチバックのアジャスターを調整した際に、その腰回りの生地分量の変化に対応するための切り替えです。

 

 

 

しかしながら、通常は、シンチバックでアジャストできるパンツだと、せいぜい、ウエストベルトをV字にして、空間を設けるくらいしかないんじゃないかと思います。

 

 

 

ましてや、このようにウエストベルトを途中で止めて、別パーツに切り替えるなんてことは、とても手間がかかるから、このようなことを思い付かないと思う。

 

 

 

というか、自分で考えて、自分で設計して、自分で縫うブランドだからこそ、実現できるディテールだと思う。

 

 

 

 

この仕様がある分、シンチバックで思いっ切り絞っても、生地が綺麗に収まるようになります。

 

 

 

 

MAXで小さくする場合には、このマチの切り替えパーツを折りたたむのが良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、また、この切り替え生地の処理の仕方がハンパないの。

 

 

 

この形状のパターンしてる。

 

 

 

真っ直ぐじゃないの。

 

 

 

ラウンドしてるの。これめっちゃムズイんじゃないかな。均等に綺麗に左右で縫ってくの。

 

 

 

 

切り替えのエッジを真っ直ぐ縫うよりは、少しずつラウンドさせることによって、仮にシンチバックで生地をギュッと集約させても、お尻の丸みにかけて徐々に解放されていく仕組み。

 

 

 

 

超優秀。

 

 

 

 

というか、何よりこのカーブが多い中で、ここまで綺麗に縫っていくのが脱帽ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンチバック。

 

 

ボタンと同様に、真鍮製のオリジナルシンチバックです。

 

 

 

ブランドで製作をしたオリジナルのものなので、針シンチ。

 

 

 

これもイケてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アジャスト部分の反対側の生地。

 

 

この箇所は、表にリネン、裏の見返しには白いコットンが切り替えられています。

 

 

 

この見返し生地は、表地によって何を使うかでAraki Yuuが生産時にベストなものをジャッジするのですが、今回は、針シンチを刺した時に、きちんと固定ができ、グスグスにならないようにするために、コットン生地を採用したんだと予想します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、ここ。

 

 

フラップポケット。

 

 

このフラップの形状、そのものも今はあんまり見ない形だけど、それ以上に、、、

 

 

僕は、

 

 

 

 

 

 

 

"ある部分"が一番ヤバいと思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

 

このポケット口の両玉縁。

 

 

ただの両玉縁ではない。

 

 

 

"南京玉縁"という仕様だ。

 

 

 

これは、テーラーの業界では手の込んでるポケット口の仕様では存在しても、こういうジャンルの服では、まずあり得ないと思う。

 

 

 

しかも、このディテールは、Araki Yuuで昔からやっていた手法ではなく、ここ一年くらいで洋服に搭載されはじめたポケット口の仕様。

 

 

 

以前は、ブランドでも、このようなポケット口は、両玉縁だった。

 

 

 

でも、今は、違う。。。

 

 

 

 

 

 

つまり、何が言いたいかというと、、、

 

 

 

 

Araki Yuuの洋服は、以前より進化してるの。

 

 

 

 

この合理的でどんどん短い時間でものをつくることに比重が置かれることが多い時代において、より複雑で手のかかる仕様に変化していってる。

 

 

 

 

多くの着数はつくることはできないけど、一着の洋服を必ず、誰がか着てくれることになるわけじゃないですか。

 

 

 

 

だから、その一着の濃度を高める、一着に対する"生産する責任"というのをすごく感じる。

 

 

 

 

いろんな洋服が世の中にはあるけど、こういう洋服づくりを行なってる人が知られる、きちんと評価されるってすごく大事なことだと思うんですよ。

 

 

 

 

こういうブランドがいてくれるから、日本の洋服づくりや、洋服の価値っていうのは保たれるんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南京玉縁の特徴は、通常の両玉縁と比較して、両端が三角形に折りたたまれていること。

 

 

昔のテーラーの技法なのですが、ポケット口を包む生地の端が内側にそれぞれ折りたたまれて、その結果として、三角形になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反対側も。

 

 

そして、手縫いの補強がここにも健在。

 

 

 

たくさんの手が入ってるの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏。

 

裏は、夏場に気持ちよく穿いてもらえることを第一に考えて、裏地はありません。

 

 

下半身の肌で、カネタさんの無染色、生機リネンのタッチを最大限に感じて。

 

 

アウトサイドシームも、インサイドシームもどちらも折り伏せ縫い。

 

 

 

股は、割りパイピングです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真だからわかりにくいと思いますが、すごく気持ち良いと思いますよ。

 

このリネン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、写真を撮ってて気付いたんですが、これ。

 

 

ウエスト帯。

 

 

平行に真っ直ぐ写真を撮ってるんですが、分かりますかね??

 

 

トッポボタンの位置から、ウエスト帯が真ん中辺りで湾曲し、そして、腰に行く程に細くなってるの。

 

 

 

これ、どういう意図があるんだろ??

 

 

 

こんなの初めて見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かりますかね??

 

ウエストのフィッティングを高めるためかな??

 

 

ウエストベルトさえも凝ってる。フツーじゃない。

 

 

 

今度聞いときますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuu

 

Cropped Pants

material _ COTTON 100%

color _ DYED DARK

size _ 0,1,2

※完売致しました 

 

 

次は、これ。

 

 

Cropped Pantsというもの。

 

 

 

このパンツは、当店では6年ぶり?くらいにオーダーをして、取り扱いをしました。

 

 

 

先ほどのNew Classic Pantsよりは、少し丈が短いのですが、普段取り扱いをしているKnicker Bockersよりは、股下は長め。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でね、この生地もめちゃくちゃ良いものですから。

 

これは、デッドストックの"シーアイランドコットン100%"。

 

 

 

もともと、ブランドで持っていた"純白"のシーアイランドコットン100%のヘリンボーン組織の生地があったんですよ。

 

 

 

白い生地のヘリンボーンがとても綺麗だったんですよ。あとは、原綿が高品質なシーアイランドコットンってこともあり、自然な光沢もかなりものだった。

 

 

 

 

でもね、それがかなり白かったので、ブランドにお願いして、生地を染めてもらうことにしたんですよ。

 

 

 

 

色は、ダークカラーでって。

 

 

 

 

シーアイランドコットンのパンツをつくって欲しかったので、純白まで白いと白過ぎるなって思って。

 

 

 

 

そしたら、色は、"DYED DARK"という色に染めてくれました。

 

 

 

 

印象としては、ネイビーとチャコールグレーが混ざった感じかな。

 

 

 

 

でも、シーアイランドコットンの自然な光沢と、原綿が細いから、それがパンツになった時の肌あたりは申し分ない。

 

 

 

 

あと、もともとは、ヘリンボーン(綾織り)ということもあり、シャツ地より気持ちだけ厚みがあるかな。っていうくらいに思ったんですよ。

 

 

 

 

 

だから、それがパンツになった時には、ちょー快適。

 

 

 

 

むちゃくちゃ気持ち良い保証をしますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cropped Pantsは、フロントに深いインタックが入った仕様。

 

 

ポケットの仕様は、先ほどのNew Classic Pantsと異なり、スラッシュタイプのポケット口。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらもフロントボタンは、先ほど同様に真鍮削り出しのもの。

 

 

もちろん、ボタンホールもハンド。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuuでは、ベルトループもフツーじゃない。

 

 

まず、ベルトループの取り付けは、いろんな方法があるのですが、Araki Yuuでは、僕は一番手がかかる仕様だと思ってる"流し込み"仕様を上下に行なっています。

 

 

 

カジュアルなパンツであればあるほど、ベルトループは、本体とウエスト帯に両端をたたんで上から縫い付けられてるだけですが、これはそうではない。

 

 

 

写真では分かりにくいと思いますが、ベルトループの上と下の両端がそれぞれ、ウエスト帯の内側に入り込んでる仕様です。

 

 

 

これを"流し込み"と言います。

 

 

 

僕の認識では、まずコットン100%のパンツで、ベルトループの上下をウエスト帯に流し込んでるパンツは、ほとんどないんじゃないかと思います。

 

 

 

こうすることで、ベルトループの切り端が見えなくなるので、まず見た目が全然違いますよね。

 

 

 

洋服のレベルの高さを物語ってる。

 

 

 

 

 

 

更に、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルトループそのもの。

 

 

 

ベルトループというものは、完全に機能的なパーツであり、そこに美しさというのはあまり求められるディテールではないし、必要に迫られて生まれたパーツでもある。

 

 

 

だから、そのつくり方というのも一般的には独特なんですよ。

 

 

 

 

それは、細長く生地を裁断し、接着芯を貼り付けてたかな?

 

貼ってたような記憶があるんですが、それをどんどんベルトループをつくる用のミシンに投入していく。

 

 

 

そうして、長ーーーいベルトループができるわけ。

 

 

 

その長いベルトループを規格通りに切っていく。

 

 

 

 

僕の知る限り、大体そういうベルトループは、ベルトループの裏を見れば、オーバーロックが入ってるから、一目瞭然。

 

 

 

 

Araki Yuuのベルトループをもう一度見て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すごい綺麗じゃないですか??

 

 

これ、きっと、生地をアイロンでプレスして、綺麗にたたんで、その上を本縫いミシンで縫ってつくってるんですよ。

 

 

 

生産スピードは、量産のものに比べたら全然違うのは明らかですが、それでもやはり、ベルトループそのものの綺麗さが全然違うじゃないですか。

 

 

 

 

あと、大体の場合には、縫い糸が切れてしまうようなことはそんなに起こり得ないとは思うけど、裏がオーバーロックになってるベルトループは、もし、万が一、裏のロックの糸が切れてしまったら、どんどんほつれてきますからね。

 

 

 

 

僕が知る限り、ベルトループの裏がこのように本縫いになってるのは、そう多くないですね。

 

 

 

ものづくりに凝ったブランドだけが行なうようなディテール。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バック。

 

 

写真では、ネイビーっぽく写ってしまっていますが、実物はここまでネイビー感はありませんね。

 

 

先ほどのパンツ同様に針シンチで調整できるアジャスト付きの、背中心にはマチの切り替えを設けた仕様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バックポケットは、ホームベース型のもの。

 

 

生地染めでも、原料の良さが消えない自然な光沢は健在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろんポケット口は手のカンドメ。

 

 

全ての洋服にこの仕様を搭載するのはホントにすごいことだと思う。

 

 

 

全部のAraki Yuuの洋服がこのようになってるから。

 

 

 

このレベルのものづくりを続けてるし、更なる高度な技術を習得して、磨き続けてる洋服のクオリティを見ると、洋服の世界って良いものだなってすごく思わせてくれるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バックの切り替えの縫製も、マジで見事。

 

 

 

正真正銘、縫製の糸を目で追いたくなる。

 

 

 

全部見たいと思わせてくれるレベルの高度テクニックが満載。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この写真見て。

 

 

密度が高く、クオリティの高い原料の生地なのはそうだけど、ハンガーの状態で既に形がバキバキに出てるの。

 

 

 

これは、生地の良さだけではなく、Araki Yuuの洋服づくりのテクニックが支えてるもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロントの分量のある腰回り、足回りから、急激に細くなるアウトライン。

 

 

写真ではすごく形が鮮明に出て、硬そうに見えるけど、実物は全くそんなことない。

 

 

 

この足あたり、着用感、安心感、全てに感動頂けると思いますよ。

 

 

 

 

これがAraki Yuuの洋服づくり。

 

 

 

 

生産数は全然多くないし、手にして頂ける方はものすごく限られていることが残念ではあるのですが、所有頂けた方々は、思う存分にAraki Yuuクオリティをご体感ください。

 

 

 

 

 

 

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