toogood Part2

先日、紹介したtoogood。 今日も少し紹介させてください。 ホントは今日で今回のコレクション分の全部を書くつもりだったけど、何か写真撮るの忘れてたから、今日も一部です。 toogood THE TINKER TROUSER material _ COTTON 100% color _ MADDER size _ 2,4,5,6 まず、これ。 ティンカートラウザー。 "ティンカー" = "鋳掛屋(いかけや)"が穿いているトラウザー。 あまり聞き慣れない職業ですが、鋳造された鍋や釜などの鋳物の修理や修繕を行う職人だそうです。 その、鋳物修理職人が着ているユニフォームがモチーフになったのが、これ。 toogoodで初めての形だったかな?と思います。確か。 生地は、ブランドの顔であるCANVAS。 先日もお知らせしましたが、双糸引き揃え(4本)で織り上げてる平織りです。 キャンバスと言っても、ガチガチではなく、肌当たりはかなりスムース。 しかしながら、かなり頼りがいのある生地。 この感じは日本では見たことない。 そして、色合いは今回のコレクションを象徴する"MADDER"。 アカネのカラーリング。 当店では、これまでtoogoodのパンツは、ウエストエラスティック仕様のものばかりを展開してきていましたが、今回は初めて、ゴムなし。 こちらのパンツは、両サイドにポケットが一つずつ。 ポケット口には、ステッチは入りません。 フロントは、同色のトップボタンとファスナーです。 このTHE TINKER TROUSER。 特徴的な点が複数ある。 僕は、それにバチバチに惹かれた。 そして、心が持っていかれ、鷲掴みされた。 横からの写真です。 分かりますかね? 前身頃のフロントに、大きなインタックが一つ。 そして、ステッチの露出しないスラッシュポケット。 更に、後身頃にも大きなインタックが一つ。 そう。 前後に大きなインタックが入ったパンツです。 前後の片側2本ずつの深いタック。 そして、写真の一番上の箇所。 ウエスト帯。 これが、また珍しい。 特にメンズでは。 "カーブベルト"。 ウエストの帯が存在するパンツの場合、メンズは"ストレートベルト"というものが大多数なんですが、これは違う。 ウエストの腰の位置が高くなってる。 これは、ウエストベルトがカーブしていることで、腰のフィット感が増して、しっかりとサイズがあえば、カーブベルトの頂点が腰に乗って、その結果、お尻がダレない。と僕は思ってる。 toogoodのパンツは、お尻もとてもアメージングな美しさですからね。 このディテールは、それを実現してる。 膝にはダーツ。 これは、先日お知らせしたTHE ENGINEER JEANにも採用されているのですが、膝部分にダーツがあることで着用時にはもちろん、着用を続けていると膝が立体的に前に出てくる。 だから、サイドビューも抜群。 あと、型崩れの一種である、膝抜けもこれにより防止されますね。 両膝にそれぞれ、左右二本ずつ入れられたダーツ。 そして、フロントの大きなタックは、下の膝部分に向けられて伸びてる。 膝上になると、そのタック分量が"解放"される。 膝でタックとダーツが融合。 それにより、爆発的に立体型の膝が出来上がります。 バック。 バックスタイルには、ポケットは存在しません。 カーブベルトのウエストフィットと、コンパクトなヒップ分量による、圧巻のラインをこれ見よがしに体感できる。 そして、このパンツもこの股上の距離の長さ。 バックも長距離な股ぐり。 これも、THE ENGINEER JEAN同様に、ハイウエストというワケではありません。 toogoodの立体裁断には、必ず必要な、長い股の距離。 この股ぐりも、"穿くと消える"。 そして、股間の周辺で美しい面をつくり、スタイルを綺麗に見せてくれる。 パンツそのものが太い形だから、直接的に足のラインが現れるわけではないのですが、足が短い人が穿いても、美しい下半身に見せてくれる。 これがtoogoodの立体裁断。 裾。 レングスは短めの設定なので、ほぼ全員が裾上げ不要だと思いますが、こちらも生地をそのまま三つ折りに折り返した仕様ではなく、同生地を裏に縫い付けた、裾見返し仕様です。 裾には、生地端から6cmのところにステッチが入ります。 これが裾の裏。 見返しのコバステッチが上下に入る。 下のコバステッチは、表面に現れず、上のみ6cmのたたきステッチとして出る。 これが裏。 もちろん、裏なし仕様です。 裏の状態だと深いタック分量がよく分かりますね。 こちらも随所の縫製は、袋縫いです。 双糸引き揃えのコットンだから、自立してるし、コシがしっかりあるんだけど、それでも美しく流れてる。 こちらのパンツに関しては、オーバーロックがかけられている箇所が一つもありません。 全て、本縫いのみで仕上げられている。 だから、全箇所の生地端が、見えない内側でしっかりと処理されることで、生地端が現れることもないし、それでいて、縫製箇所の耐久性も上がってる。 人間の動きが最も激しい下半身を、タフに支えてくれるパンツに出来上がってるの。 そして、その上、toogoodの彫刻的な立体の造形美。 何度でも着続けられるし、何年経っても丈夫な仕上がり。 所有者のウエストが大きく変化してしまわない限りは、立体だから人間を美しく見せる。 だから、いつ着ても、その方に似合うの。 そういう洋服って持ち続けられる。 あとは、まあ、ファッションのトレンドには左右されにくいところで存在するパンツだと思う。 色も色だし。 裏の袋縫い。 生地は、キメがとても細かく、一般的な"キャンバス"っていう生地のイメージから、5万倍くらいは、肌当たりが優しいって思ってください。 サイズは、2,4,5,6の4サイズでの展開です。 僕は、2を穿いてる。 2と4はそんなに大きく変わらないんですが、気持ちサイズ2の方がコンパクトかな。 僕は、かなりコンパクトなほうなので、2で。 製品は、既に洗いがかけられているので、洗っても大きな縮みはありません。 でもね、洗ってみたかったの。 届きたてほやほやだから、5日間くらいしか穿いてなかったんですけどね、 洗ってみた。 これ。 最初、色がもしかしたら落ちるかなって思ったので、一応手洗いで一通りやってみたんですよ。 でも、色は大して落ちなかったですね。 それが分かったから、どうしてもウズウズしちゃって、洗濯機に入れたくなっちゃった。 だから、ブチ込んだ。 娘の服やタオルと一緒に。放り込んだの。 ユニフォームですからね、ユニフォーム。 働く漢のユニフォーム。 洗って水に濡れたらどうなるかな、乾いたらどうなるかなって思ってたんですけど、密度はそれなりにあるのにも関わらず、ガチガチのバキバキにはならなかった。 通常、この手の平織りの打ち込みが強い生地は、立つくらいガチガチに硬くなることがフツーなんですけどね。 なんでだろ。 原料のコットンがすごくしなやかなのを感じた。 で、乾燥したらシワが全体に入った。 見て分かる通り。 でも、こっちの方が、よりパンツの個性が引き立ったように思います。 洗って乾いて、穿いてるから、大きなシワと小さなシワが組み合わされてる。 膝の立体も健在。 僕にとっては、新品の状態よりも洗って穿いてるものの方が、点数が3倍にUPした。 頭の中では、春から秋みたいなイメージで着用時期を考えてる。 ペラペラではないけど、上が薄着になれば、生地が肌から離れてるから、夏でも風が通って問題ないと思いますよ。 これが、MADDER。 toogood THE TINKER TROUSER material _ COTTON 100% color _ FLINT size _ 2,4,5,6 さっきのMADDERというアカネ色に、もしかしたらね、もしかしたら、拒否反応を示しちゃうような方々もいるかなって、思って、 この黒を用意してますよ。 このTHE TINKER TROUSERの形をできる限りご体感頂きたいと思ってるから。 これ、感動したから。 まあ、穿いてみないと分かりませんからね。 着用写真も撮ってないし。 だから、穿いてみて。 そして、5分?10分着てて。 今日もね、お客さんで最初は全くピンと来てない方がいたの。 う?ん。違うかな?。みたいな感じ。 その方も、昔っからとても洋服が好きな方で、海外も国内のも新旧いろいろ持ってる方。 そういう方でも、最初は、ピンと来ないの。なかなか。 ただ、帰る時にはtoogoodを上下で買って帰って下さった。 とても気に入って頂けたように思うんです。 初toogood。 でも、最初は、toogood以外では、着た時に体験したことのない洋服の雰囲気を感じる。 ただ、話をさせてもらって、色々着てみてもらえると、「変わる」。 そういう力がある。 それが、"本物の洋服"。 黒は、やはり力強さが増す。 こちらもしっかりと生地の組織の目が立ってる。 バック。 THE TINKER TROUSER。 穿いてみてください。 そして、 toogood THE FLORIST HAT UK SOUVENIR BADGES material _ COTTON 100% color _ GARDEN size _ ONE これ。 花屋さんの帽子。 しかもバッヂ付き。 結構珍品だと思いますよ。これ。 ワックスドコットンをベースに、今回のコレクションのテーマが刺繍で描かれたワッペンが付いてる。 イングリッシュガーデン。 そして、toogoodバッヂ付き。 こんなバッヂあるんだって思いました。 このバッヂは取り外し可能です。 表地が表地なので、アタリがついてますね。 既に。 大きさは気持ち小さめだけど、深く被る設定ではないので、問題ないと思います。 色合いも含めて、少し探検家みたいになれちゃうハットです。 そうそう。 あと、同じワックスドコットンの生地で、色は白でTHE EXPLORER COATっていうのも取り扱いしてるんですよ。 白いフードのコート。 それは、またどこかのタイミングで紹介できれば良いですね。 裏は、コットンの総裏です。 表地も裏地も共に断ち切りの状態。 これは、なかなか変わってる。 かなり良い意味で。 toogood、まだ全部紹介できてないですが、ご来店頂ける方は見てみてください。 今日は、ずっと楽しみにしてたAUBETTのシャツが届いたから帰って洗います。 明日は、それを紹介しますね。 多分。
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