nonnotte "別注"になった洋服

 

 

 

 

 

 

 

昨日は、3月2日(土)よりnonnotte 杉原さんが在店のもと、発売開始するnonnotteの2024年春夏のコレクションのものを一部紹介しました。

 

 

 

一部ね。

 

 

 

 

そして、今日は、別のものを紹介しますね。

 

 

 

 

 

別注をするつもりではなかったのですがね、、、

 

 

 

 

 

"別注"をしました。

 

 

 

 

 

このブログをご覧頂けている方は、知ってくれていたり、はたまたお買い物を頂いた方もいると思うのですが、当店では昨年の12月に、カネタ織物さんにつくってもらった"Suvin Gold Supreme"という、"綿繊維では世界一"のクオリティを誇る素材を使って、洋服をつくりました。

 

 

 

 

 

それは、正真正銘の別注の洋服だと思っています。

 

 

 

 

 

Suvin Gold Supremeの洋服は、構想から2年以上の時間をかけて実現をしたものだったので、2023年12月のお披露目に向けて、逆算して動いていたんですよ。

 

 

 

 

 

今回、皆様にご紹介する洋服は、nonnotteの2024春夏コレクションを小売店(セレクトショップ)に向けて公開をする"展示会"の場でできたもの。

 

 

 

 

 

この2024年春夏コレクションでいうと、それは、2023年の6月に開催された。

 

 

 

 

 

nonnotteの2024年春夏コレクションの展示会に行った時。

 

 

 

 

 

僕は、出来る限り、色々な情報を隅々まで自分の目で見ておきたいと思うから、一つのブランドの展示会に長時間滞在するんですよ。笑

  

 

 

 

 

今回のnonnotteの展示会でもそう。

 

 

 

 

 

6時間半という時間、nonnotteの展示会に滞在をしていたのだ。

 

 

 

 

 

その6時間半の間、杉原さんのつくる洋服を、事細かく見て、体感し、自分なりに理解をしようとしていたの。

 

 

 

 

 

あ〜、どうしようかな。これ、良いな。こうだな。みたいなことを繰り返し、僕自身もそうだけど、ブランドにとっても、両者が真剣に対峙する場ではあるから、ずっと杉原さんがつくった洋服と向き合ってた。

 

 

 

 

 

通常、展示会というのは、セレクトショップバイヤーが、大体1時間〜1時間半の時間で、一つのブランドを見るのですが、僕の場合、nonnotteではその約6倍ですね。笑

 

 

 

 

 

まあ、僕はハナから1時間そこらの時間で、ブランドのコレクションが理解できるなんて毛頭思ってない。

 

 

 

 

他のブランドでも、大きく枠をとってもらいコレクションバリエーションが多くないブランドでも大体2時間は最低でも滞在をしてる。

 

 

 

 

 

でも、nonnotteの展示会の場合は、杉原さんがつくってるコレクションバリエーションも多いし、一着一着が、超特殊。

 

 

 

 

だから、展示会の際、杉原さんにもたくさんの時間を使ってもらい、ありとあらゆることを対話した。

 

 

 

 

 

nonnotteの洋服は、外注仕事ではなく、全部杉原さんが一人でやってることもあり、洋服に"内在する質量"もあるから、かなりのパワーとエネルギーを使うんですよ。

 

 

 

 

 

先述の通り、その時も、杉原さんといろんなことを話し、杉原さんのつくる洋服と対峙していたの。

 

 

 

 

 

nonnotteのコレクションを見ている中で、もちろん杉原さんは、唯一性が異常に高い、良いものをつくっているのを終始感じていたんですよ。

 

 

 

 

 

でもね、、

 

 

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

 

 

 

僕にとっては、あと何か一つ。

 

 

 

 

 

 

 

何か一つだけを心が欲しているように感じてたの。

 

 

 

 

 

 

 

そして、陽が落ちた頃、最後の最後で、不意にフッと降ってきたの。

 

 

 

 

 

 

 

こっ、こっ、これだ。

 

 

 

 

 

 

 

僕の心が呼んでいるもの、心の叫び、いや、心の欲求。

 

 

 

 

 

 

 

もっとより一層の高みに辿り着けるもの。

 

 

 

 

 

 

それが頭の中、いや、心の中に突然現れ、それをそのまま杉原さんに伝えた。

 

 

 

 

 

 

「これをこうしたらどうですか。」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

杉原さんがつくっていた"度肝を抜く洋服の造形美"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉原さんが機屋さんと開発した、"途轍もなく美しい生地"。

 

 

 

 

 

 

 

僕の心が描いたものは、ブランドのインラインでは存在しないものだったけど、他の生地でつくったシャツのパターン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の洋服で使っていた生地。

 

 

 

 

 

 

その二つを組み合わせることを希望した。

 

 

 

 

 

  

そしたら、杉原さんが言ったの。

 

 

 

 

 

「うわっ。それ、めちゃくちゃ良いですね!なんでそれ、自分で思い付かなかったんだろ、、すごく良いと思います。やりましょう!」と。

 

 

 

 

 

 

案外、すんなりとOKしてくれた。

 

 

 

 

 

 

ただ、単純に、僕は、別注やエクスクルーシブという、意味不明な特別感を出すようなことがしたいのではなかったの。

 

 

 

 

 

本来、コレクションという存在は、とても考えられて生み出されたものだからだ。

 

 

 

 

 

ただ、今回は、自分の心が我慢できなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

でも、杉原さん自身もすごく気に入ってくれて、既に結構着てるみたいだし、良いものができたと思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが、これ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

nonnotte × CASANOVA&CO

 

Draping Shirt Type A

Geometric Cotton Linen

material _ COTTON 53%,LINEN 47%

color _ GEOMETRIC BROWN

size _ 4,5

 

 

これ。

 

 

と、その前に、皆様にご了承頂きたいのですが、今から紹介するハンガーにかかっている写真は、実物と全然色が違います。

 

 

撮影をしている時は、良い感じに撮れたと思っていたのですが、申し訳ありません。

 

 

 

そのため、文章を読み進めて頂いた後に登場する生地の写真や、僕が着ている写真が実物の色と非常に近いと思ってください。

 

 

 

すみません。。。m(_ _)m

 

 

 

 

 

 

それでは、気を取り直して、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日も紹介した"Draping Shirt Type A"という形をベースに、杉原さんが尾州の三星毛糸さんと組織図から開発したオリジナル生地を組み合わせたもの。

 

 

 

 

これ、かなりレベル高い洋服ができてると思ってる。

 

 

 

 

僕が、nonnotteの2024年春夏シーズンで、その造形美に最も感動したものが"Draping Shirt Type A"というもの。

 

 

 

 

そして、その生地の魅力にウルトラ虜になってしまったのが、"Geometric Cotton Linen"という生地。

 

 

 

 

その二つ、どちらをも追い求め、二兎追うものを一兎にしてみた。

 

 

 

 

 

まずは、生地について。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※この写真は実物に非常に近いです

 

 

これ。

 

 

 

この生地は、先述の通り、nonnotteの杉原さんが三星毛糸さんと一緒に組織図から開発した超オリジナル生地。

 

 

 

シーズンをとても象徴するものです。

 

 

 

 

自然界の生物に美しさを感じる杉原さん。

 

 

 

 

今の世の中には、人間がつくったもので溢れているけど、自然に生きる生物は、人間が生み出したものではなく、きっと意味があって、その色になってる。

 

 

 

 

その美しさは、人の目を惹く。

 

 

 

 

人の目を惹くのは何故かということをずっと考えていたそうです。

 

 

 

 

ただ、洋服市場では、既にそのように自然や生物の柄を、そのまま柄にしたり、プリントしたりするものは存在する。

 

 

 

 

だから、杉原さんは、自然界には存在しない"シンメトリー"と"規則性"というのをキーワードに、

 

 

 

 

"着ていて自然に目を惹けるもの"をつくることを考えたそうです。

 

 

 

 

配色・質感・織り模様・糸の選定。

 

 

 

 

この4つの要素で、そのことを表したかったのだそう。

 

 

 

 

モチーフとなった配色は、大自然に生息するパイソン(へび)。

 

 

 

 

僕は、母親ゆずりのため、蛇が大の苦手なのですが、この生地の質感は、大好き。

 

 

 

 

 

生地の混率は、コットン53%でリネン47%。

 

 

 

 

経糸には、オレンジ・生成り・ブラウンの3色のコットンが配置。

 

 

 

緯糸には、アイボリー・複数色のブラックのリネンが配置。

 

 

 

この経糸と緯糸に素材の異なる2つを配置することも、所有者の方のその後にとって、大きな恩恵となってくれますが、それは後ほど紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2種類の繊維、複数種類の糸で織り上げられたこの生地。

 

 

 

毛織物の産地、尾州。

 

 

 

この地で織り上げられるということも大きなポイントになってるの。

 

 

 

使っている織機は、ドビー織機というものなのですが、毛織物の産地である尾州では、ドビー織機を使って、コットンやリネンの生地を織ることを多くの機屋さんが拒むそうです。

 

 

 

 

ただ、昔の紳士服のスーツとかで、細いストライプが入っているような生地ってあるじゃないですか。

 

 

 

 

もともと、尾州産地というのは、ドビー織機を使い、ムードのあるウール生地をつくることに長けてるの。

 

 

 

 

そして、尾州では、毛織物の産地ということもあり、産地全体として強みが生かされるのは、秋冬。

 

 

 

 

でも、年々、夏が長くなっているように感じるこの現代。

 

 

 

 

杉原さんは、尾州の強みであるドビー織機という織り機を使い、ウール繊維だけではなく、春夏に強みを発揮するコットンやリネンの繊維を使って生地を織ることができれば、産地の素晴らしさを更に引き上げることができるのではないかと考えているそうです。

 

 

 

 

むちゃ良い人。

 

 

 

 

 

でも、それに応えようとする機屋さんは多くはないそう。

 

 

 

 

 

僕自身は、以前から杉原さんに、三星毛糸さんはとても良い機屋さんだから行った方が良いと勧められているのですが、今回の生地も、難しいハードルの高さを乗り越えられたのは、三星毛糸さんの技術力と、一緒に挑戦しようとする想像力と創造力のタマモノなのだ。

 

 

 

 

 

今回の生地は、杉原さんが組織図のベースとなる"マス"に原案を描いていき、それを三星毛糸さんが判断し、アドバイスして、形にすることができたもので、さっきも言ったけど、これまでに世の中に存在しなかった超絶組織なのだ。

 

 

 

 

 

カクカク、イガイガとした小さな柄の連続や、オレンジ色のストライプ、そして時折顔を見せるリネンの自然な節。

 

 

 

 

 

この複雑で、奥行きがあり、規則性があるけど、簡単に理解できないような生地の見た目、質感、手触りに僕の心は鷲掴みされたんですよ。

 

 

 

 

 

それに、新品の状態だけではなく、着ていったその先に、杉原さんの理想が生まれるように設計されてるの。

 

 

 

 

 

この生地は、消耗とか、劣化とか、そういうことからは超かけ離れてる。

 

 

 

 

凄みがあるし、nonnotteの杉原さんの技術力の高さ、思想の深さを、改めて強く感じることができるものだと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ハンガー写真は色が実物と違って見えます。m(_ _)m

 

 

そして、その洋服のフォルム、仕様について。

 

 

 

昨日も紹介をした"Draping Shirt Type A"の形です。

 

 

 

僕は、絶対的にこのシャツの形が譲れなかった。

 

 

 

こんなフォルムの洋服、世界を広く見ても自らの手で生み出せる人は、ほんの一握りです。確実に。

 

 

 

 

コレクションでは、カネタ織物さんの激ヤバ生地を使っているのですが、これは、どちらかというとシャツジャケットというジャンルの洋服に仕上がってると思います。

 

 

 

 

というか、僕がこういうシャツみたいにも軽いジャケットのようにも着られるけど、世の中のその辺に転がってるようなものとは、全然違う洋服が欲しかったの。

 

 

 

 

 

そしたら、自分が好きだったものの組み合わせがピッタリだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日のブログでも少し紹介したのですが、"Draping Shirt Type A"は、エゲツない構造をしています。

 

 

 

二枚に重なった衿、二枚に重なった台衿、二枚に重なったカフス。とここまでは一般的なのですが、、、

 

 

 

 

・左右それぞれの前身頃 (2枚)

 

・左右それぞれの一枚袖 (2枚)

 

・大きな一枚の後身頃 (1枚)

 

 

という、上記の合計5枚のパーツのみで、人類が前人未到のフォルムを演出してるの。

 

 

 

それを早速感じさせるのが、上の写真。

 

 

 

手を広げると、前身頃から脇にかけて"L字型"に屈曲する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

 

身頃脇の生地は、体の内側に入り込み、体内から袖が生み出ているよう。

 

 

 

 

脇部分での前身頃と後身頃の切り替えも、一枚袖の縫い合わせも、アームホールも、ワケの分からない、見たことのない位置で切り替えられてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん袖付けは、通常のシャツのように、身頃脇から内袖まで一続きに縫い進められた一発付けではなく、それぞれが別付けの構造なのですが、、、

 

 

 

この前側のアームホール箇所の"3つのシーム"が集積する箇所。

 

 

 

 

この仕様は、縫製仕様書では理解することができず、杉原さんが直接、縫製工場の縫製者さんに"縫う順番"を指示しないと縫い上げることができなかったもの。

 

 

 

 

これは、直接実物を見てもらえたら凄みを感じてもらえると思いますよ。きっと誰も見たことないアームホール周辺の構造してるから。

 

 

 

 

 

 

そして、この洋服の構造の凄みを一瞬で感じてもらえるのが、

 

 

 

 

 

 

こちら。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見てこれ。

 

 

ヤバくない??

 

 

 

袖を上に上げたらこんな見た目になるの。

 

 

 

 

ハンパないし、エゲツない。

 

 

 

 

これをnonnotteのデザイナー、杉原さんが自分自身の手で形づくるの。

 

 

 

 

 

ハンガーの状態ではこのような見た目になるけど、人間が着ると、それはもう、度肝を抜く超絶造形美。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本来は、存在する脇の切り替え線も大きく前方に配置され、横からは見ることさえできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※こちらは実物に近い色です。

 

 

平置きの状態。

 

 

 

超立体構造だから、シワがめちゃくちゃ入るのですが、切り替え線をよく見て。

 

 

 

 

前身頃と後身頃の切り替えは、本来は、肩の頂点の位置に入るのですが、それがバックヨーク位置まで大きくズラされてる。

 

 

 

 

前身頃では、生地の目は真っ直ぐなのですが、肩やバックヨーク周辺では、生地の方向は果てしないことになってるの。

 

 

 

 

 

このパターンテクニックは、まさに超人技法。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、袖を上にすると、脇の位置での前身頃と後身頃の切り替えが大きく前方に存在し、真っ直ぐの線ではなく、アームホールから裾に向かって斜めに落ちているのが分かる。

 

 

 

 

加えて、大きく一枚で分量が取られた後身頃。

 

 

 

 

 

全ての線が、ここだけにしか許されない絶対的な位置に入り、そこにカーブやダーツが消し込まれてる。

 

 

 

 

 

ウルトラハンパないですよ。これ。

 

 

 

 

マジ、ちょーリスペクト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※服の色がコロコロ変わってすみません。m(_ _)m

 

 

サイドビュー。

 

 

 

肩の切り替え線が落ちたところにあり、一見すると"ドロップショルダー"みたいに見えるのですが、そうではないの。

 

 

 

 

この位置に肩線が配置されることで、肩の丸みや、袖の美しいフォルムが出るように設定されてるの。すんごいでしょ。すんごいのよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生地組織の複雑さもあって、衿にはコバステッチが入るのですが、ステッチが埋まってる。

 

 

ほぼ見えません。

 

 

直線ではなく、曲線でえぐられた衿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロントボタン。

 

 

実は、ここも特筆事項。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水牛のホーンボタン。

 

 

を半分焼いてる。

 

 

 

12月に販売をした"Suvin Gold Supreme"の洋服に次いで、今回もボタンを焼いてるの。

 

 

 

 

ボタンを焼くことで、グッとボタンのムードが強くなるのですが、我々、焼いてるボタンが好きなの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、こちらが現物に近い写真です。

 

 

こういう感じです。実際には。

 

 

 

半焼き水牛ホーンボタンって高価だし、見た目が強くなるから、あんまり存在しないですよ。

 

 

 

好きな方には、賛同頂けると思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖のカフスと剣ボロ開きも同様に、半分焼いた水牛ホーンボタン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、裏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

随所には、折り伏せ縫いが多用され、美しく丈夫な裏側に仕上がっています。

 

 

 

これで、この先、夥しい回数の洗濯を繰り返しても、安心安心。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アームホール箇所の内側も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見事に綺麗に折り伏せ縫いが行われてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここ。

 

 

結構重要な部分だと僕は思ってる。

 

 

 

台衿箇所の縫製。

 

 

 

 

あまり見られる箇所ではないかもしれませんが、身頃に対して、台衿のカーブの縫製が歪んでいると僕はとても残念に思うんですよ。

 

 

 

結構、日本のブランドでも、シャツに限らず、台衿付けや衿付けの縫製が均一ではなく、歪んでしまってるのがほとんどだから。

 

 

 

 

でも、nonnotteなら安心。

 

 

 

 

とても綺麗で、目で追いたくなるようなアメージングな曲線してる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、ブランドでは初めての仕様なのですが、剣ボロの仕様は、これまでのAUBETTから含めても最もクラシックで丁寧な仕様です。

 

 

 

フラットで、生地端が露出しない処理が施されてる。

 

 

 

この剣ボロ開きの裏側を見て、杉原さんの洋服づくりのレベルアップが僕はとても感じられましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

品質表示にも、CASANOVAネームが入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着用。

 

身長167cm、体重52kgでサイズ4。

 

 

今回は、大きくは縮みませんが、洗濯後の生地の縮みと、洋服のムードを考えて、ブランドの最小サイズの3はつくっていません。

 

 

 

だから、4と5の2サイズでの展開です。

 

 

 

僕は極端に手が短いので手があんまり出てないですが、僕と同じような体格の方でも、サイズ4でここまで袖は長く感じないと思うので、ご安心ください。笑 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先述の通り、緯糸にはリネンが配置されているので、横方向にハリが強く、ポワンと膨らんだようなフォルム。

 

 

 

それにより、nonnotteの杉原さんのドレーピングフォルムがとても感じられると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

圧巻の"抱きのゆとり"によるドレープ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両手を広げると、この分量。

 

 

でも、自然にすると、そこに待ち受けるのは、"超造形"。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしいフォルムをしていると思います。

 

 

 

 

 

 

 

なんですが!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

我々が狙ってるのは、この姿じゃないの。

 

 

 

 

 

 

店頭には、もちろん新品の状態で、このような姿で並べますが、これじゃないの。

 

 

 

 

 

 

 

私どもの理想は、そうじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを見て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

 

僕が既に着てるもの。

 

 

 

洗濯はたったの一度のみ。

 

 

 

だから、まだ超発展途上だけど、新品よりはポイント高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォルムのアウトラインも少し自然になったかな。

 

 

生地の落ちるバランスとフォルムの維持の両方を保てると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、これ。

 

 

経糸にコットン。

 

 

緯糸にリネンを配置している理由は、これ。

 

 

 

生地の凹凸。

 

 

 

杉原さんと三星毛糸さんが開発したオリジナル組織に、ご家庭での洗濯を加えると、コットンとリネンのそれぞれの"縮率の違い"により、生地に凹凸が生まれるように設計されてるの。これ。

 

 

 

 

 

ヤバくないですか??

 

 

 

 

 

この表情が加わることで、より生地のムードが跳ね上がり、自然界に存在するような"複雑なテクスチャー"となる。

 

 

 

 

 

だから、新品の状態では、4点かな。

 

 

 

 

 

一億万点中の4点。 

 

 

 

 

 

ですので、手にして頂いた方は、まずは驚きのハリを少し楽しんで頂いた後に、すぐさま洗濯機にブチ込んで。

 

 

 

 

 

洗って、着て、洗って、着てのエンドレスループ。

 

 

 

 

 

それを永久的に繰り返してもらえたら、どんどんどん点数の向上が感じられると思うから。

 

 

 

 

 

ご期待ください。

 

 

 

 

 

 

だから、これを見て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一回だけだけど、洗ったもの。

 

 

 

もちろん、洗い晒しです。

 

 

 

新品よりも明らかにムードが高まってるのを感じてもらえると思います。

 

 

 

 

我々の狙いは、これなのよ。

 

さっきも言ったけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

nonnotteの洋服フォルムは消えずに、生地のポテンシャルが大幅に発揮されてる。

 

 

 

杉原さんが設計するnonnotteの洋服は、ドレーピング(立体裁断)の工程で、洋服の造形が決まるから、とにかく洗っても洗っても、形が崩れてしまうことがない。

 

 

 

そのことがこの洋服を心置きなく洗うことができるように支えてくれてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明らかに、世の中の他の洋服とは異なるアウトラインを描く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生地だけ見たら、それなりにアルチザンエッセンスもあるのですが、そこに加えられるこの造形。

 

 

 

これ、ハンパない。

 

 

 

マジで見たことないジャンルの洋服が出来上がってると思いますよ。

 

 

 

こういう洋服をつくれるデザイナーというのは、すごく限られてますからね。

 

 

 

この世の中に溢れまくってる洋服とは、全然違うところで生きてる洋服ができてると思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街で着ていても浮かないけど、ちゃんとした特別感もある。

 

 

 

その上、自然の範囲内で人の目を惹ける洋服。

 

 

 

 

そういうバランスの洋服をつくりたいと思っていたことが実現できたと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、そうそう。

 

 

 

これからすぐ目の前の季節には、シャツジャケット的な感覚で着たいと思ってるんですが、暑くなったら、テキトーに袖を捲って、テキトーに着ることが似合う洋服だと思うし、そうやって着るのを目指してた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ、僕の着てるのも一回しか洗ってないから、全然これからだけど、その分、新品だけじゃなくて、その先に大きな期待を寄せられる洋服だと思いますよ。

 

 

 

 

販売価格は、¥55,000- (¥60,500-)です。

 

 

 

 

 

こちらも3月2日(土)のnonnotte新シーズンのローンチに合わせて販売開始しますね。

 

 

 

 

 

お好きな方はご検討頂けたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

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