いつかな、いつかなとずっと頭の中で考えていたことがあってそれがやっと少し形にできそうです。
このデザイナーは日本国内だけのファッションマーケットに留まるような人ではないと思うし、それは初めて出会った瞬間からビシビシと感じていた。
もう何年前のことかな。 3年前、4年前くらいかな。 その時は不意に訪れた。 しかも岡山にいるときに。
とある人から紹介したいということでやってきた人。
それがNobuyuki Matsuiの松井さん。
その頃はまだ今のようにコレクション形式で発表していくっていう手法をとってなくて、僕らのようなセレクトショップに洋服が並ぶということはなかったんじゃないかな。
いわゆるオートクチュールというかその分野の出身の人ですね。 松井さん。
今頃よく耳にする謳い文句で、テーラーリングの云々で〜、、とかの謳い文句あるし、それ風にしてるのとかあるけど、そんな模造とかのじゃないんですよ。
ただかじってるレベルじゃなく、もっともっと本気でやってた人なんですよね。 理論があるし、手に技術を持ってますし。 それは今もアトリエで継続してやっているし、専門的なテーラーの技法だったり、手の技もふんだんに使ってる。
いわばホンモノですね。
松井さんがつくったテーラードジャケットとかハンパないから。 僕が今まで袖を通してきたテーラードジャケットで最も記憶に残ってる。 まあ、プライス的にはそれは30万円は楽勝で越えてたくらいだったかな。 尋常じゃない着心地。サイズさえ合えばですけどね。
ただ、テーラーリングだけやってると、単なる仕立て屋さんだから、そこをベースに派生したクリエイションをしていますね。 東京、上野の問屋街から少し離れた場所にそのアトリエは位置する。
変わった場所ですよ。
普段、東京の出張に行くときは渋谷や表参道や神宮前、中目黒などの"そういうエリア"が主なのに、一気に離れて遠くに行かなきゃなんないから。 しかもこの2月、3月で何回行ったんだろって。
まあ、話を戻すと、当店でのNobuyuki Matsuiの展開は18SSシーズンより始まりました。 そして、今は20SSシーズンに突入してるから、5シーズン目になりますね。 5シーズン目になったということもあり、一つ、節目かなと思って今回は特別な機会を設けようと思っています。
さっきは、超本物のテーラーリングのジャケットの話とかしましたが、これまでは当店ではそういったものは取り扱いをしてないですし、シーズンコレクションのものを展開してきました。
Nobuyuki Matsuiのコレクションの洋服はシーズン毎にそのコンセプト、テーマに沿ったものをラインナップしているのですが、変わらず少しずつ展開しているものもあるんですよ。
水牛の角を輪切りにして、それを松井さんが中をくり抜いた「水牛のツノ輪切りリング」と金属リングとがつく、ダブルリングベルト。
本体はブラックのスムースレザー。
これですね。
全て手作業及び角のシェイプに影響されるため、大変な形状の個体差が出るバックル。
水牛を手で削ってつくるの大変だからあんまり作りたくないと言ってますが、以前に当店がオーダーしたものをつくってくれる時に、
手で削っていく作業をインスタグラムでライブ配信してくれてたこともありましたね。 バックルから非常に、ムンムンに、独特なムードが漂うベルトなワケですよ。
どうしてもコレクションピースに目がいくのですが、これはNobuyuki Matsuiを代表するものの一つだと思いますね。
あと、先日Nobuyuki Matsuiは20AWシーズンコレクションも発表しましたが、ブランドとしてこれから取り組む新たな素材。
これはとても魅力的。
魅惑のレザー。
Nobuyuki Matsuiの代表的アイテムであり、シーズンレスで使えるベルト。 そこに組み合わせられるブランドのNEWレザー。
これを特別につくってもらったんですよ。
追って紹介しますね。
期待して楽しみにしていてくれたら嬉しいです。
そして、ベルトと同じくNobuyuki Matsuiが当初よりずっとつくり続けているものがあるんです。 それがTabi Shoes。
今やマルジェラの影響でタビタビしてますが、18SS?それ以前かな?
くらいからNobuyuki MatsuiでもTabi Shoesをつくってるんですよね。 それもね、取り扱い5シーズン目にして、満を持してスタート。 海外の著名なお店ではマルジェラと並びで販売されてたりするんだそうですよ。 どちらかというと海外にいけばNobuyuki Matsuiのほうが正統派なんじゃないかと思いますけどね。 日本人だし。
今シーズンはブランドでは3色での展開なのですが、当店ではNAVYとBLACKの展開です。
Nobuyuki Matsuiのアイコニックなスタイルの一つでもあるステッチが全面に。
これ。 僕も最近とにかく履いて履いて履きまくってるこのTabi Shoes。 岡山で作業するときもこれ。東京で猛ダッシュするときもこれですね。常に。
まあ、こちらについてもまた追ってご紹介します。
本日はお知らせ程度に。