"jewelry" DAN TOMIMATSU

先日販売をしていたAUBETTとのP.(P).C。 おかげさまで全国各地からお客様にご来店を頂き、手にして頂けて期間の最終日を残して全量完売を致しました。 子から孫の代まで受け継ぐことのできるカネタ織物さんが織ってくれた生地ですからね、ご購入頂いた方々は末永くお付き合い頂けるととても嬉しいです。 今日は、それ以来久しぶりに書きますが、DAN TOMIMATSUを紹介させて下さい。 当店での主に男性向けに取り扱いをする唯一のジュエリーブランドです。 ものによっては女性用のサイズもあるけど。 基本的には、Silver 925の素材を中心に取り扱いをしていますが、そのクオリティが圧倒的。 そして、それをメイン素材に使って、形づくるのもDAN TOMIMATSU以外あり得ない。 これまでも今でもこういったアクセサリーの類のものは発掘できるように求めて探しているけど、特に漢の方向けには、このDAN TOMIMATSUのレベルを超える品質のものがないから今ではこのブランドのみですね。 全て形づくられるためには、必ずジュエラー(職人)の手が必要になるジュエリーです。 今日は、種類が多いので全体的に紹介しますね。 DAN TOMIMATSU Rubber Band Bracelet material _ silver 925 finish _ polished size _ 1,2,3,4 まずこれ。 "ラバーバンド"="輪ゴム"がモチーフとなるブレスレット。 サイズは、1と2が女性向け、3と4が男性向けの大きさです。 写真でも分かる通り、全てがモチーフになる"輪ゴム"のように少し歪な形状をしてますね。 細い四角柱をつくり、それを捻って歪ませて一点で繋ぎ合わせたブレスレットです。 線が細く華奢な印象だけど、漢の手でも頼りないことないんですよこれ。 その理由は簡単。 さっきも言った通り、素材が良いから。あまりにも。 これ、日本では圧倒的No. 1。 silver 925をご存知の方は既知のことだと思いますが、silver 925とは、そのものを構成する、92.5%が銀。 そして、残りの7.5%に銀以外の金属を入れることでその形体を維持できる。 純銀 = silver100というのは、その物性上、柔らかすぎて形状を維持し続けることが困難だったり、傷つきまくったりしてあまり良いことにならないので、7.5%の混ぜ物を入れる。 もちろんDAN TOMIMATSUでは、主となる銀の品質も素晴らしいものです。 そして、それに加えて、混ぜる7.5%のものがヤバいの。 レアメタルの種類でもある、ロジウムやパラジウムという素材。 これは、白金族に属し、その中でもプラチナを超えるほどの高価な貴金属。 しかも、非常に硬く、美しい輝きを持つ素材。 silver 925で、そんなのを入れてるとか聞いたことない。 だから、素晴らしい品質を持ちながら、強靭さもあるsilver 925。 それに加え、銀歯にも用途として用いられる素材だから人体にも優しい。 当店でもこれまで金属アレルギーで、シルバー製品を付けることができなかった方にもDAN TOMIMATSUのsilver 925は付け続けてもらえることができたくらい。 人体への親和性が高く、美しいシルバーの輝きも持ち、それが華奢な線から輝いてくれるから物足りなく感じることは皆無。 あとは、こういった手元に付けるものって基本的に軽装になる夏場に付ける方って多いと思うけど、このRubber Band Braceletは、冬場に素材が上質なセーターの袖口から見えるのが超絶バランスですよ。 細く、あまりにも上質な線が洋服とも馴染み、適度に主張してくれるから。 それがこのRubber Band Braceletの特徴ですね。 あと、まあ、線が細い分、弱いものではないんだけど、着脱時だけ最初はゆっくりゆっくり手を通してあげて。 慣れれば楽勝だけど、コツを掴むまでは着脱の時だけゆっくりお願いしますね。 DAN TOMIMATSU Hair Band Bracelet material _ silver 925 finish _ natural size _ 3,4 こちらは、先ほどは"輪ゴム"モチーフだったのに対して、"ヘアゴム"がモチーフとなるHair Band Bracelet。 ヘアゴムという分、角がなく、丸みがあって、ボリュームは少しだけ加わるブレスレットです。 さっきのRubber Band Braceletは最後に磨きの仕上げをしてもらっていますが、こちらはマットなナチュラル仕上げです。 DAN TOMIMATSUのsilver 925は、通常のシルバー製品では当たり前の"メッキコーティング"を一切してないの。 シルバーは、その性質上、付け続けるとキズやくすみが起こってくる。 だから、それを防ぐために世の中の大半のシルバーには、表面上に変化しにくくするためのコーティングをするの。 それが"メッキ"って呼ばれる。 でも、これだけクオリティの良いシルバーだから、付け続けることによって起こりうる自然な変化を楽しむものとして、それを妨げないようにしてるんですよ。 それにより、新品の状態から着用者に合わせて徐々に変化が起こります。 そこを考えた上で、より面積の多いHair Band Braceletは、磨きをかけず最初はマットな仕上げにしてもらっています。 付け続けることによって自然に、次第に、輝きが出てくる。 己で磨け。 ってこと。 あと、まあ僕自身が、結婚指輪をプラチナのマットでつくってもらったんですけど、最初は鈍い見た目が意図的ではなく自然に光ってくる姿がとても心惹かれたの。 だから、それを皆様にもご体感頂きたいと思い、こちらは最初はマットで。 こういったジュエリーに限らず、やはり素材やつくりが上質でしっかり手をかけられたものであればあるほどに、そのものが次第に変化してくる姿って素晴らしいものだと思う。 でも、それってどんなものでも許されるものじゃないけど、このレベルになると、存分に変化を期待してもらって良いですよ。 こちらは、サイズについては、3と4の男性の方、いや、漢の方向けサイズのみで、Rubber Band Braceletよりも気持ち大きめの着用感です。 DAN TOMIMATSU Tape Ring Long material _ silver 925 finish _ natural size _ 18,21,24 こちらは、"セロハンテープ"がモチーフになったリング。 0.3mmの厚みのsilver 925を手作業でズラして繋ぎ合わせたもの。 先ほどのHair Band Bracelet同様に、こちらもマット仕上げ。 理由は、単純明快。 面が広いから付ければ付けるほどに見事に変化する様子がダイレクトに見えるから。 このようにズラして留め付けられています。 この箇所が表に見えるように装着してもらうと良いですね。 Tape Ringは、0.3mmの薄さのsilver 925を鍛造(たんぞう)という、プレスで製作してジュエラーの手で一つ一つ繋ぎ合わされてる。 その0.3mmという薄さが指に付けた時にとても美しいし、それに加えて幅の広い面がしっかり見えるからすごくバランスとれてると思いますよ。 でも、この0.3mmもブランドが長年研究を重ねて導き出した数値で、これよりも薄かったら形状の安定性が崩れるそう。 美しさと物性の安定度を求めた時のギリギリの厚み。 さっきのHair Band Bracelet同様にその変化を思う存分体感頂ける。 こちらは、幅が広い分、着用時に少しタイトフィッティングに感じると思います。 大体15号,16号,17号くらいの方がこちらの18号に。 21号,22号,23号くらいの方が24号になりますかね。 フィット感の好みによるけど。 DAN TOMIMATSU Tape Ring Fold material _ silver 925 finish _ natural size _ 15,17,21 DAN TOMIMATSU Tape Bangle Fold material _ silver 925 finish _ natural size _ 2,3,4 そして、これ。 こちらは先ほどのTape Ring Longと同じ0.3mmの厚みのsilver 925を使用した別シリーズ。 同様に0.3mmの薄さのsilver 925を鍛造で製作します。 そして、それを手作業で曲げていき、更に折り返し、そこから曲げて二重で製作したもの。 これ。バングル。 分かりますかね。 二重なの。 0.3mmという薄いプレート状のsilver 925である分、Tape Ring Longは一重ですが、繋ぎ合わせられることによって形状を維持している。 対して、こちらは繋がれてない分、両端で支え合うことができない。 しかしながら、この形状もDAN TOMIMATSUならでは。 橋の建設で用いられるような建築理論である"張力"を利用してるんですよ。 ジュエリーの生産セオリーじゃない。 だから、もともと一枚で折り曲げられることで二重になったsilver 925同士が、接地している箇所と離れている箇所がある。 ほら。 これがDAN TOMIMATSUのオリジナル理論。 これヤバい。 長年研究し、開発し、導き出されたそのロジック。 更には、それを実現させる職人の技術。 もちろんマシンではできない。 全て人の手で滑らかに美しく折り曲げられる。 それも全て寸分の狂いもなく、見事な構造。 ブランドサイドが言うには、これ、職人が、、 "気合い"で 曲げて製作しているそうです。 こちらも幅が広く、絶景のsilver 925の面。 付け続けると生み出される、その輝き。 コーティングなど存在しない、素材の上質さゆえの、新品のナチュラルで鈍い煌めきも悪くないけど、まあ、付け続けたその先に待ってるものは全員好きだと思う。 両端が一緒になる片側は、それぞれ別方向の角が落とされ、僅かにズラして付けられてる。 silver 925で、この手仕事ヤバいから。 こちらがリングタイプ。 バングル同様に手で曲げられ、形状を安定させるために"張力"を利用して構築されています。 リングの方が小さい分、かなり細かい仕事になりますが、離れ技。 Tape Ring Longほどではないですが、それなりに面の広さはありますね。 そして、こちらのリングは多少のサイズの微調整をご自身でできることもポジティブポイントだと思います。 DAN TOMIMATSU Rubber Band Bracelet material _ K10 pink gold finish _ polished size _ 4 ここからは、貴金属。 最初に紹介をしたRubber Band BraceletのK10のピンクゴールドVer.です。 純金をベースにし、それに加えて銅の配合を多めにしてつくり出すピンクゴールド。 色合いは、やはり貴金属ならではですね。 輝きが増し、より力強い印象です。 こういったジュエリーブランドで、silver 925だけではなく、K10のPG(ピンクゴールド)やYG(イエローゴールド)、WG(ホワイトゴールド)、K18のYG(イエローゴールド)、更にはPT900(プラチナ)までラインナップがあるのはこのブランドの懐の広さ。 そこまで幅を持たせられるブランドはそうそうないですからね。 そして、その貴金属が全て超一流品質。 どれもが世界のトップクオリティと戦えるレベルです。 それを繊細で、丁寧な手仕事で形にできるジュエリーブランドとなれば、必然的にDAN TOMIMATSUという取り扱いになってくるんですよ。 DAN TOMIMATSU Hair Band Ring material _ K10 yellow gold finish _ natural size _ 16 そして、初めてだけど今回は貴金属でこのようなものも製作してもらいました。 10金イエローゴールドで、丸みのあるヘアバンドリングで、しかもマット。 K18のイエローゴールドよりも少し銅の含有量が多くなる分、オレンジがかった色合いです。 でも、特にこれは少しくすんで来た時が本物かな。 K18だとゴールド特有の強さがあるんだけど、こちらは少しベクトルを違う方向に向けてみたんですよ。 だから、"金"ではあるけど、どちらかというと土の薫りを漂わせてる。 それを見越して、丸みのあるヘアバンドでつくってもらい、どこかでオールドムードを纏わせたかったんですよ。 サイズは、16号という大きさだけですが、ピッタリハマる方には良いかもしれませんよ。 DAN TOMIMATSU Couture Pin Pierce material _ K18 yellow gold finish _ polished size _ one これはピアス。 素材は、上記の通りK18です。 先ほどのK10のイエローゴールドと比べるとポリッシュ仕上げということもあるけど、輝きがより強くなるのと金の色合いが増す。 モチーフになってるのは、古い時代に手作業でつくられていたピン。 だから、小さなものではあるけど、それでもK18になるから充分に威力を発揮してくれます。 これまでは、PT900で取り扱いをしていましたが、今の時期はスマートな印象だからこれはストレートにK18のイエローゴールドがベストと思った。 ここまで紹介したものは、"ラバーバンド"、"ヘアゴム"、"セロハンテープ"、"ピン"がモチーフとなっているもの。 このラインナップは、DAN TOMIMATSUの中でも"UNBOUND(アンバウンド)"というシリーズ。 モチーフとなるもの全てに共通点がある。 それは、 "何かを留めるもの" ということ。 "UNBOUND"シリーズは、「留め、解き放つもの」というコンセプトで製作をされているジュエリー。 そもそもこういったジュエリーというのは、身に付けることによって、見た目で"装飾的に"なるじゃないですか。 でも、それ以外の機能を持たないと思います。 例えば、結婚指輪であれば、装飾以外にも、結婚をしているという社会的な事実を表すことにはつながるけど。 それでも、身体的な効能というものは滅多にないと思います。 それは洋服であれば別で、その洋服を着ていることによって見た目の表現以外にもアウターであれば体温を保温する、"身体に"対する機能がある。 ジュエリーでは物理的に身体への機能は持たない分、モチーフとなる"ラバーバンド"、"ヘアゴム"、"ピン"などの現実社会で"用途のために生まれたもの"、"何かを留める"機能を持つものをモチーフに設計されている。 洋服と違って、ジュエリーというのは特に男性であれば、よほど好きな方ではない限りたくさんの種類のものを持ってるということはそんなにないと思う。 だから、一つのものを所有すると、どんな服装の時でも同じものを付け続けるという人がほとんどじゃないですか。きっと。 そういうことを考え、DAN TOMIMATSUは、"UNBOUND"シリーズを手にして頂いた方がそれを何年も身に付け続け、内面的なもの、つまり、Rubber Band Braceletを付けて出掛けたり、旅行に行ったりというのはもちろん、年齢を重ねることによっての心情や考え方の変化、成長などの、"記憶や思い"を一緒にそのジュエリーに"留め、解き放つ"ということを目指して製作がされているもの。 身体的な作用は持たない反面、所有者への"内面への作用"を目指しているジュエリーということ。 だから、モチーフとなる全てが現実では"何かを留める"という機能を保有し、その面影を残しながらも素材が貴金属へと置き換えられ、物理的な機能を失いながらも、"象徴として"人の心に作用することが考えられたジュエリーです。 それが"UNBOUND"というコレクション。 DAN TOMIMATSU Silk Rope material _ silk,silver 925 finish _ natural(silver 925) size _ one そして、こちらはブランドがオリジナルで製作したシルク100%の素材の組紐を本体に使ってるロープ。 ブランドのコレクションの中でも最も最近登場したSilk Ropeです。 工夫次第では手首にも巻くことはできるけど、基本的にはネックレスって思ってくれたら良いですね。 組紐を構成するための、シルクの撚糸の強さ、糸の太さ、糸の密度などを何度も繰り返し研究したシルクロープ。 素材ゆえにかなりの軽量感があり、肌へのあたりも不快感が一切ない。 あと、汗が気になったら水でササっと洗える。 使う内にシルクのポテンシャルが発揮されるロープです。 分かりやすく例えるならば、レザーのような感じですかね。 まあ、レザーのロープよりも段違いでクオリティ高いけど。 使っていくと熱や重力、蒸気などでシルクに締まりが生まれ、奥の奥からツヤが生まれる。 そうすると肌へのタッチは格段に向上。 3箇所に付いたナチュラルなsilver 925のパーツも、ジュエリーブランドですからね、もちろんこのためにつくり上げたオリジナルパーツです。 シルクの組紐もsilver 925パーツも新品ではマットな質感ですが、どちらも共に輝きが増し、強さが出てくれる。 中間にあるスライダーパーツで長さの調節ができ、前後がなくフロントをどちらにしてもオーケーです。 見たら想像できるけど、一方ではループタイのように、もう一方ではシンプルにシルクロープを付けてるように見える。 DAN TOMIMATSUの全てに当てはまることですが、四季を関係なく付け続けて、楽しんでもらえますね。 DAN TOMIMATSU "ENLINK" SPOOL Bangle Wide Half Window material _ silver 925,K18 YG finish _ polished size _ 3(M) DAN TOMIMATSU "ENLINK" SPOOL Ring Long Half Window material _ silver 925,K18 YG finish _ polished size _ 12 こちらはまた別のコレクション。 "ENLINK(エンリンク)"というシリーズです。 ご覧の通り、silver 925のベースに対して、K18のイエローゴールドの"糸"が手巻きされているもの。 DAN TOMIMATSUの暖さんが奈良県の生まれで、今もそこを拠点にしているということもあり、その奈良の古来のルーツを探究したコレクションです。 遥か昔の1400年前の飛鳥時代に、奈良県では当時の工芸の一つとして"金の糸"をつくるという技術が存在したそうです。 しかしながら、現代ではその技術はとっくの昔に途絶えてしまった。 それを知ったDAN TOMIMATSUが独自の研究開発技法で、1400年の時を経て現代に蘇らせたシリーズです。 それが"ENLINK"。 クオリティも一級品のsilver 925のベースに、全ての工程で時間をかけ、金の塊から取り出した"K18の糸"。 このようなものは間違いなく世界中で他には存在しないジュエリーです。 リングは、12号のみ。 なかなか合う人いないと思うけど。 このリングは金糸を巻く工程上、全てのサイズでの生産ができるものではなく、7号、12号、17号の3サイズのみしか製作ができないそう。 バングルに関しては、3というサイズですが、このサイズはほとんどの男の方が付けられるサイズです。 人によっては少しゆるさはあるかもしれないけど、そんなに気にならないと思う。 僕は手首が太いタイプではなく、Rubber Band Braceletでいうと小さい方のサイズの3なんですけど、こちらもこのサイズを付けてる。 Rubber Band Braceletで4のサイズになる方でもこれで問題ないですよ。 ベースになるsilver 925は先述の通り、メッキコーティングが施されていないから、付けるにしたがって徐々に鈍さが出てきます。 最初は、K18の糸もsilver 925のベースも輝きが強いけど、次第にsilver 925が変化することにより、金の糸が少しずつ、少しずつ浮かび上がってくるようになります。 新品時よりも付け続けた後の方が、K18とsilver 925のコントラストが強くなるから、そっちの方が好きな人多いと思いますよ。 これが"ENLINK"コレクション。 そして、最後。 DAN TOMIMATSU "DISSOLVE(ディゾルブ)" Rectangular Ring material _ silver 925 finish _ rude size _ 17 こちらがブランドの中でもスペシャルピース。 "DISSOLVE"というコレクション。 "自然と人の境界に佇むもの"をコンセプトにオリジナルの超絶技法を用いて製作されるジュエリーです。 こちらも考え方の着想にあるものは、遥か昔に存在した装飾品。 遥か昔といってもこちらの方が何千年も昔まで遡ります。 古代エジプトのピラミッドの麓で金の装飾品が発掘されたそう。 古代エジプト文明の当時は、それが純金でつくられているものと考えられていたそうですが、何千年もの間、地中に埋まっていたことで、金の中に僅か微量に含まれる金以外の物質が溶け出し、消失するという現象が起こっていたそうです。 その結果、装飾品には金の表面だけではなく内部にかけて、独特の起伏や複雑に入り組んだ空洞が生まれる。 自然の力によって長い時間を経て、生み出される金の質感は、一度、人の手によって加工された金でありながら、それ以前の自然物だった頃の金の"有機的"な質感を併せ持つということに暖さんが感銘を受けた。 その現象に着目して、DAN TOMIMATSU独自の工芸技法"DISSOLVE"へと発展させたピース。 ベースとなるsilver 925とその他の素材をマーブル状に混ぜて製作をし、silver 925以外の金属が消失する環境を意図的につくり出すことで、当時に発掘された装飾品の質感や形状を備えたジュエリーを生み出しているコレクションです。 ENLINKもだけど、こちらのDISSOLVEもDAN TOMIMATSU以外ではあり得ない存在です。 このジュエリーの生産過程においては、ある一定の工程までは職人の手でコントロールが可能だそうですが、意図的に金属を溶かし、消失させるとなるとそこからは、とても腕のあるジュエラーの手によっても出来上がるまでは、どうなるか分からないものだそう。 もちろん、狙って製作をするのですが、分かりやすく例えると、器などの焼き物と似ているような感覚と思ってもらっても良いかもしれません。 例えば、焼き物も釜に入れて、火を入れますが、それが出来上がるまでに焼き物として割れずに完成しているものはごく一部とも言われます。 このDISSOLVEのジュエリーも溶かす工程以前では人の手によってつくられ、それ以降になるとブランドの基準を超えることができた一部の製品のみしか世の中に出ることができない。 人の手が入れられる工程と、自然に委ねなければならない工程。 その二つが合致することで完成するDISSOLVE。 "自然と人の境界に佇むもの"というのは、まさにそういうこと。 これはジュエリーを超越した、"工芸品"という側面がとても強いものだと思う。 全てにおいてシリアルナンバーが入るこのRectangular Ringですが、17号というサイズが合い、こういうものがお好きな方には良いかも。 以上が現在、当店で取り扱いをしているDAN TOMIMATSUのジュエリーのラインナップです。 お好きな方はご検討ください。
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