今日は、お知らせをしますね。
先日、このブログで少しだけ触れたのですが、IRENISA (イレニサ)。
ブランドデビューシーズンより、毎回のコレクションで"LIMITED STORE"という期間限定イベントを行ってきましたが、今回も開催します。
期間は、9月16日(土)〜24日(日)までの9日間です。
そして、半年に一回、当店に在店をしてくれるIRENISAのデザイナーデュオである、安倍さんと小林さん。
今回も、初日16日(土)は一日中、翌日の17日(日)は夕方頃まで当店に立ってくれる予定です。
今回の2023年秋冬コレクションは、既に早いデリバリー分は、7月頃より全国の取り扱い店舗さんでスタートはしているのですが、当店では、このタイミングまで一点も並べていませんでした。笑
そして、先日、コレクションのほとんど全部の納品があったばかりなのですが、この期間に合わせて、一気に全部並べます。
この秋冬コレクションは、ブランドとしても日本でショーを行ったこともあり、その様子をお好きな方は見てもらってるんじゃないかと思います。
だから、そのコレクションのムードをバチバチに一斉にご体感頂けることがベストだなって思っていました。
せっかく2日間は、デザイナーの二人も店頭にいてくれますからね。
ご来店頂ける方は、ご堪能ください。
これまで全てのシーズンでこのような機会を行ってきましたが、今回の期間は、当店CASANOVA&CO史上、最もたくさんのバリエーションのIRENISAが並ぶと思いますよ。
"HAZY MOON"
と名付けられた本コレクション。
"------重なっては消えていく。
朧月(おぼろづき)の中で目を凝らすと、樹々や水面が立ち上がってくる。
光を集めて、曖昧な境界線を視る。
経験や記憶を忘れて、純粋に目前に映る事象をもう一度視れるだろうか。
繊細な形や色、質感の機微を、そこから、自分の中から感じ取れるだろうか。"
"実像と虚像。僕たちは同じ世界を見ているわけではない。
光と闇、現実と空想、具体と抽象、人工と自然。
情報の表と裏すらも今は曖昧だ。
この世はそもそもが二元論では片付けられないのだから、
轍(わだち)の見えない靄(もや)に入って妄想し、自分で正解を見つけるしかない。
シックに潜む皮肉を掴むのだ。"
(IRENISA コレクション序論より)
IRENISA
TWO TUCKS WIDE PANTS
IRENISAの大きな特徴とも言える"パンツ"のクオリティ。
今回もそれは見事に健在。
ブランドの中でも代表的なTWO TUCKS WIDE PANTS。
18.5ミクロンのウールで構成された、ネイビー×ブラウンの色合いの糸でつくりあげる圧倒的トラウザー。
"静"では、内股を含めたヤバヤバのアウトライン。
"動"では、見事なウールのドレープ。
IRENISA
LAPEL LESS CUTTING JACKET
もちろん、セットアップで。
ブランドでのカラーバリエーションは、NAVYとMUSTARD。
その両色を揃えています。
IRENISA
BOXY SHIRT
ここ数シーズンは、日本の伝統技法をコレクションで確立してきましたが、今回からは、よりそれがレベルアップしてる。
むちゃくちゃ分厚いシルクの塊のような、手洗い可能なオリジナルコットンレーヨン生地。
引き染めという京都の伝統工芸染色技法による柿渋の手染め。
全体が同じ柿渋染色ではなく、箇所によっては、鉄を媒染剤としてつなぎ役に加えたブラックの色合いが入る。
見るからに単調ではない、手仕事の集積。
身幅や袖をゆったりさせ、スクエアカッティングの裾のシャツとの相性がピカイチですよ。
IRENISA
REVERSIBLE SHAWL COLLAR COAT
今回のコレクションで最もパワーピース。
カシミア面とSUPER 160Sウール面とで構成された二重織りオリジナル生地のリバーシブルコート。
IRENISAクオリティが惜しげもなく注がれた、超IRENISAコート。
カシミア100では、IRENISAの描く洋服のフォルムを出し切ることができず、ベストバランスを目指してつくりこまれたオリジナル生地。
生地レベルの高さとIRENISAの設計とがとにかくマッチしてる。
洋服縫製の超プロフェッショナルの山内の山内さんも感動した、特許を持つ"撚糸コード"でのリバーシブル設計。
そして、トップスにおいてブランドオリジナル設計の"モディファイドスリーブ"が搭載。
袖口や裾には太幅のテープが施された仕様で、綿密な狙いが注ぎ込まれてる。
僕は、ショールカラーのコートって今まで全然ピンと来なかったんですけどね、これはレベルが格段に違う。
こちらが反対面。
生地の良さに全集中できる。
コレクションを象徴するカラー"DASTY MINT"。
IRENISA
ONE TUCK STRAIGHT PANTS
こちらも先程の柿渋手染色のシャツと同様に、京都での引き染めでのオリジナルリネンコットン生地。
細いパンツってわけではないけど、シャープなアウトラインと生地のムードが際立つ。
ランウェイ形式のショーでも僕は、とても惹かれたシリーズだった。
コーデュロイの畝があるけど、今からでもOKな生地の質感してる。
生地組織もそうだし、通年系ですね。パンツは。
IRENISA
MODIFIED SLEEVE SHORT BLOUSON
こちらもセットアップで。
セットアップスタイルは、IRENISAの特徴の一つでもありますからね。
期間中は、いろんなバリエーションを用意していますよ。
名前の通り、IRENISAオリジナル仕様のセットイン・ラグラン・ドルマンの3つが融合し、それぞれの長所を合わせ、補完した"モディファイドスリーブ"が搭載。
だから、着用時には信じられないほどのストライクゾーンを誇る超人的な肩へのフィットとウルトラシャープなアームが演出される。
これが、まさに、IRENISA。
このブルゾンは、結構男っぽい雰囲気が出る。
いや、髭が生えてるからそう見えるだけか。
良いムードを醸し出してくれると思いますよ。
16日(土)の初日と、17日(日)は、IRENISAのお二人が来てくれますからね。
半年に一回のとても良い時間。
今回は、ご来店頂ける皆様の期待以上のものを感じてもらえるために、コレクションラインナップはかなり用意してる。全部じゃないけど。
迫力ある雰囲気の強い洋服から、モダンで空気が澄んだ洋服まで、これまでIRENISAがブランドとして積み重ねてきたことが最も出ているコレクションだと思いますよ。
かなりのレベルのコレクションですから。
もうね、ホント、あっという間に日本国内でトップクオリティゾーンに君臨したブランドになってると感じます。
今回のIRENISA、すごく期待して。
イベントの期間がスタートするまでに、バリエーションは掲載するつもりでいます。
週末まで楽しみにしてお過ごしください。