Irenisaの...


先日から開催しているIrenisa LIMITED STORE。



期間限定ではありますが、ご覧頂く方も多く嬉しく思っています。

デビューシーズンながらも表面的ではない深いところからの「良い洋服」をつくってるブランドですね。

Irenisa

CENTER PLEATS CLASSIC SHIRT

material _ CUPRO 60%.COTTON 40%

color _ IVORY GRAY

size _ 2.3

名前の通り、バックに大きなプリーツが入ったシャツ。



通常のシャツにはバックヨークの下部分にボックスプリーツが入るのですが、そこから少し変化が加えられてる。

フロントボタンは全て透明度の高い水牛ボタン。



シャツは貝ボタンが付属することが一般的ですが、Irenisaは全てホーン。



白蝶貝は、ナチュラルな光沢とシャツ地に馴染むところも良いものですが、水牛ボタンを使うことによる生地とのコントラストは、力強さが出てくれますね。

このあたりもとてもIrenisaらしいと思う。



衿型はワイドスプレッドカラー。

いわゆるレギュラーカラーと比較して衿先が広めに開いているのが特徴的ですね。

今ではあまり見ないカラーです。



ネクタイの結び目であるノットを強調して見せるための衿型。

ネクタイ文化が衰退した昨今では目にすることがないのは当然かもしれません。



第一ボタンと第二ボタンの間隔が狭くなっていてボタンを開けたときの衿の開きもやり過ぎることなく自然になってくれます。

生地はキュプラとコットンのオリジナル生地。



経糸がグレーのキュプラの双糸。

緯糸がアイボリーのコットン単糸の引き揃え。

マイクロスコープで拡大すると非常に美しい生地の配置です。



なかなか見ることがないんだけど、この色の配置、糸使いによって生まれる生地ですね。



白ではなく、独特な雰囲気を演出してくれるアイボリーグレー。

どこか土の薫りを感じさせるような、時間を経て枯れかけたような表情もあるんですよ。



そして、生地洗いがかけられて、少しだけ毛羽立ちのある生地だけど、キュプラの特有の光沢。



あとは、緯糸の特殊使いで奥の方から顔を覗かせる織り組織の深み。

加えて、着たときに如実に他との違いを感じるハリと肌当たり。



滅多に見ることのない生地だし、これぞオリジナルと呼ぶに相応しい生地ですよ。



Irenisaの洋服がどういうものなのか、目でも肌でもダイレクトに感じてもらえると思います。

Irenisa

NOCOLLAR SHIRT

material _ CUPRO 60%.COTTON 40%

color _ IVORY GRAY

size _ 2.3



こちらも同じ生地を使用したノーカラーシャツです。



先日のブログでも紹介させて頂きましたが改めて。

フロントボタンを留めると浅いVネックのような首元です。

直線的ではなく、緩やかながらもバランスを保ちながらカーブしてる。

ネックから裾にかけて徐々に細くシェイプしていく特有の前立て。



前立てに関しては生地が二重になり、ダブルステッチなのですが、コバステッチ+2ミリの神レベルの極細仕上げ。

もはや着たら線にしか見えないけど、これがあるとないじゃ全然違う。



そして、このシャツの特性上、通常の「シャツ」としてではなく、ライトアウターのより軽いVer.というニュージャンルの洋服という認識でも良いかもしれません。



衿があるシャツだとどうしてもシャツという領域からは脱出できないから、このシャツなら新たなる活用方法の境地へ連れて行ってくれるかも。

すごくミステリアスで潜在能力の高い服ですね。

裾の形状はえぐりが強く、ガゼット付きです。

この部分はシャツしてる。

カフスは付属しません。

袖口の開きはあるのですが、これも少し特徴的ですね。

フロントボタンを開けて、衿を返らせてもOKです。

生地の厚みとハリがあるし、着ていくと独特な変化してくれると思うので、ウルトラヘビーユースしてもらえるのが一番良いかな。



このシャツならではの使い方と秘めたポテンシャルを愉しんでください。

Irenisa

GUARDSMAN COAT

material _ WOOL 75%.NYLON 20%.CASHMERE 5%

color _ D.BROWN

leather color _ UMBER

size _ 2.3



芯のある硬さが感じられるメルトン生地のロングコート。



イタリア製ならではか、ワインが混ざったような赤みのあるダークブラウンのメルトンです。

ただ、明らかな高級さが拭えないこの生地。

毛羽が抑えられ、誰が見ても上質なメルトン。

動く度にその光沢が生み出され、コートという洋服の性質に最もマッチしてると思う。

総裏地付きのハリのある生地だし、コートの流れるような輪郭をしっかりと見せてくれますね。

これからの歳月を付き合っていく上質なコートを検討されている方にはこちらも良いかもしれません。

motoとのコラボレーションでつくられたレザーパーツも付属します。

こちらも数年後には凄まじい変貌を遂げてくれるでしょうね。



ネックストラップとして以外にもブレスレットで付けられる設定です。

そんなパーツ見たことないですけどね。



冬が来る前に、先ずは腕で楽しむことが可能。

夏場にはエゲつないくらい変化してくれるかも。



そうしていたら、コートに付属させるときには既に茶色く焼けた塊になってることでしょう。

衿を立てることによって強調されるのが、肩と腕のアウトライン。



Irenisaがとても大切にしているショルダーライン。



「漢」の肩ではなく、強すぎない、柔らかくもありながら立体的な肩のフォルムを生み出してくれます。

そして、そこからのアームの線の美しさ。

前後だけじゃなく、サイドビューもかなりの代物ですよ。

ボタンは全てホーンの刻印入りのもの。

コートというシーズンを最も印象付けるものですので、ブランドのコレクションの中でも特に濃厚に仕上がってますよ。



まだ、時期は早すぎて着れないけど、こういった類のものは選ぶ時にはどうしても先手勝負になってしまうので、気にして頂ける方は見てみてください。



Irenisa LIMITED STORE続きます。

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