お知らせしておりましたDAN TOMIMATSU。
4月1日(土)から9日(日)までの9日間開催する、
ORDER EXHIBITION / LIMITED STORE。
昨日は、これまでも展開をしているUNBOUND・ENLINK・DISSOLVE・HOOK・SILK ROPEについて少しお知らせしましたが、今日は別のコレクションを。
DAN TOMIMATSUのジュエリーコレクションの中の一部なのですが、ブランドを取り扱いするセレクトショップでは、初めての公開となります。
BESPEAK (ビスピーク)
というコレクション。
このジュエリーコレクションは、DAN TOMIMATSUの富松 暖さんという方をすごく象徴するようなものかもしれない。
そもそも、BESPEAKは、ブランドの新たなラインナップとして生まれたものではありません。
DAN TOMIMATSUの中でも、性質が異なるコレクションです。
また、僕らのようなブランド取り扱い店舗を介してご覧頂くものではなく、これまではほとんど公開をされていないもの。
唯一、ブランドのショールームだけで見ることができるものでした。
ただ、今回の期間中、当店でも限定的にご覧頂けるように致します。
BESPEAKは、”指輪”のみのコレクションです。
“指輪が強める思い”
“指輪に宿る記憶”
“指輪と象る誓い”
指輪というジュエリーにフォーカスし、本当に上質な指輪であることに重きを置いたコレクション。
誰もが知る形状をモチーフとした、とてもシンプルな指輪。
BESPEAKの指輪は、”デザインにおける最小単位”とも言える形状をしてる。
見た目は、もう、これ以上はシンプルにできない。というほどのもの。
その分、その形状や、素材、仕上げが引き立ち、”指輪”というものを構成している”全て”が際立っていると思います。
ただ、見た目は、至ってシンプル。
そこには、社会的な意味を込めた”結婚指輪”としてはもちろん相応しい意味を持つと思う。
また、それだけではない、BESPEAKの指輪を必要とする方の用途へ充分にフィットしてくれる”余白”が内在する。
僕は、このBESPEAKの指輪は、確実にこれにしか成し得ないものをとても感じてる。
シンプルな形状のバリエーションから選んで頂く指輪なのですが、それが実際に身につける方の手に、最も相応しいボリュームを選択してもらう。
つまり、
bespoke(ビスポーク) = “仕立て注文服” という様にとても近いシリーズなの。
そして、形状やその分量を選んで頂くだけではありません。
DAN TOMIMATSUがオリジナルで製作をした貴金属のバリエーション。
僕もこれまでは見たことがないK18の色合い。
身につける方の肌の色、嗜好や思考や志向によって、最も気に入って頂ける10種類のK18のバリエーションと、PT900(プラチナ)からお選びください。
更には、指輪のフィニッシュ(仕上げ方法)も複数種類の中から、選んで頂くもの。
このBESPEAKは、指輪そのものに対して、
“使う貴金属の量” = 「重さ」
で価格が変わる。
だから、どの形状を選んで頂くのか、その中のどのボリュームとなるのか、そして、サイズ、素材はK18なのか、PT900なのか。
つまり、物理的にご注文を頂く方によって、指の太さやお好みが違うわけだから、その方によって、指輪の価格そのものも変化する。
完全なオーダー形式の指輪コレクションです。
言い換えれば、その選択肢は、無数に存在し、一つのご自身の指輪を製作するという過程に、お客様も一緒になってより濃度を高く参加して頂くコレクションでもあるわけです。
僕が、このBESPEAKの指輪を知ったのは、4年か5年ほど前のこと。
僕は、結婚指輪としてこのBESPEAKの指輪をつけてる。
それがきっかけでこのコレクションを知ることになり、出来上がって以来、常に、身につけている。
まあ、僕にとっては、結婚指輪というものではあるけど、どちらかと言うと、自分を支えてくれているジュエリーというように感じてる。ずっと付けてるから。マインド的に。
まず、一般的な結婚指輪っぽくない見た目をしてるし、さっきから言ってるけど、とにかくシンプルなの。
洋服屋として、いろんな洋服を着るし、そのどれにも調和してくれる。
そして、DAN TOMIMATSUが誇る、とても質の高い貴金属の素材。
こういう指輪ってどこを探しても、僕は、出会ったことがないし、とてもシンプルな見た目の指輪だけど、僕には、このBESPEAKじゃないとダメだったんですよ。
僕自身は、このコレクションを知った時には、ちょうどそういうタイミングだったから、結婚指輪として製作をしてもらったんですが、決してそれに限ったものではない。
それが、BESPEAKの大きな特徴でもあるんですよ。
そのことは、コレクションを見て頂く方のスタイルによって、どういう用途となるのかは、とても自由度が高いと思います。
“最小単位”のデザインと言える、非常にシンプルな見た目。
その分、DAN TOMIMATSUがいつも追究している、素材のクオリティ、形状や仕上げ、磨きの美しさ、そのものが最も際立つ。
ここまで何もない指輪だからこそ、手にして頂けた方のその先には、無限の可能性がある。
それは、用途としての物理的側面や、僕が感じてるような内面的なもの、どちらも。
生涯、指につけ続ける可能性が高いブライダルジュエリーでさえも、研ぎ澄まされたようなシャープな見た目を売りにするアクセサリーブランドであっても、必ず、どこかに何かの装飾や、少しのディテールが”足し算”されているはずです。
BESPEAKの指輪には、暖さんのもの凄い精神性が注ぎ込まれ、考えに考え込まれた、途轍もない指輪だと、実際に僕は感じてる。
だから、今回のこの機会に、BESPEAKコレクションを当店にお越し頂ける皆様にご覧頂け、紹介できることを、とても嬉しく思っています。
“最小単位のデザイン”。
それだけ、”その先に”、身につける方に寄り添ってくれること。
BESPEAK コレクションを4月1日(土)よりお披露目します。