これ。
昨日もチラッと紹介しましたが、半年以上エブリデイで履き続けたもの。
アッパーの皺と、日差しによる僅かな日焼け、どこの入り口にでも存在するアルコール消毒の手から漏れた液。
時々、雨。
そして、傷や自然の汚れ。
この着用時に遭遇する全ての現象が、このスニーカーにとって、ポジティブに作用してくれる。
こちらが新品。
新品では、漂う空気がどうしても硬い。これに関しては。
佇まいがあまりにも良すぎるの。
だから、それを己の足で打ち破って。
ただ、でも、この理想郷を目指すシューズをつくるのには、絶対に世界でも圧倒的な構築を誇るブランドとじゃないと実現できなかった。
どんなブランドとでもオーケーということでは全くない。
AFOURが誇る、スニーカーの概念ではあり得ない生産プロセスを経たものじゃないと、ただの色が変わってるスニーカーにしかなり得なかった。
先日から書いてるけど、綿密で精緻な磨き上げられた手の仕事の礎。
これがないと数年後に今回のスニーカーが目指すべき姿になってない。
世界でも本当に限られたシューズだけが持つ構造だからこそ、何年経っても、どれだけ汚れても、"自立し続け"、足に応えてくれる。
どんな見た目のシューズを目指しても、その隠し切れない上質さだけは保ち続けることが必要不可欠。
頻繁に言われるワードで、"経年変化"ってあるじゃないですか。
それって、どれもこれも、見た目だけの判断で言われてる。
僕は、真相の世界では、どんなものにも起こり得ることじゃないと思ってる。
世の中に存在する限られた一部のものだけに訪れるのが、"本当の経年変化"。
しかもそれって、結果的には、ものに宿る精神性とかがとても左右してくると思う。
このブログでもよく書いてる"オリジナリティ"っていうものとか。
世の中に存在する多くのものは、オリジナルのものって滅多に存在しなくて、ほとんどが似たような模造品。
どこかの何かをコピーしたような、ちょっとだけニュアンス変えた二番煎じ以降のものが溢れてる。
結局、先駆的でオリジナルじゃないものは、素材も何もかも劣ってる。
ファッションというジャンルに於いては。
オリジナルじゃないものには、本当の経年変化なんて起こらないから。
表層的に語られる経年変化って、ただ使い古されてるだけだと思うんですよ。
だから、そういった意味でもAFOURの生み出すものには期待してもらえたら良いですよ。
カラーリング、素材、構築、この要素が三位一体となり、なかなか感動的な景色を望めるようになれたと思う。
これは、とにかく履くこと。それだけ。
それだけは避けて通れないですよ。
そうすると、その要素が持つポテンシャルがみるみるうちに露わになり、このシューズだけが持つ、超進化が起こる。
誰がどう見ても、まあまあ紙一重な見た目してると思うけど、やはりこういう世界に到達するには、ストライクゾーンを思いっ切り狭めるってことは、致し方ないですからね。
一般的には、靴に求められる必要事項で、服装との組み合わせの良さっていうのは重視されるじゃないですか。
これに関しては、世の中に無数に存在する靴と同じような観点だと、合わせにくいですからね。
パンツ選ぶし。
多分。一般的には。
だから、出来る限り素材の上質なものとの組み合わせが必要になってくる。
ただ、世の中にはどんなものにも組み合わせ自由自在なスニーカーって溢れてるじゃないですか。
そういうのは他で充分に存在するから、今回のシューズに関しては、所有して頂いた方が靴に"合わせていく"っていう、ファッションの根本に眠るロマンを蘇らせて。
まあ、このシューズを手にしてくれる可能性のある方なら、そんなハードル悠々と超越してくれるか。って思ってますけど。
まだ半年間くらいだけど、毎日毎日履き続けても、全然ペチャっと潰れてくるような欠片も感じさせない。
この能力は圧倒的。
泉さんの徹底的な姿勢が貫かれてる証です。
あと、日頃のメンテナンスについてですが、これはやはり、特に何も気にしないことがベスト。
気にしないことを気にして履くような気持ちが適してる。
僕は、公園で砂にまみれた時に数回だけブラッシングした程度です。
だから、強いて言うならブラッシングくらいかな。
あとは、ひたすらに履く。
そして、サイズ選びですが、AFOURのシューズは、2パターンある。
レザーシューズのようなサイズチョイス。
スニーカーとしてのチョイス。
新品では、少しサイズが小さく感じられるのが特徴です。
履いていくとアッパーの革が伸び、インソールが沈んでくるので、サイズは大きくなってくる。
そういったことを考えて、レザーシューズと同様に最初はタイトフィッティングでも、表記通りのジャストサイズを選ぶ方法が1つ目。
2つ目が、スニーカーということでワンサイズ上げて選ぶということ。
革が伸び、インソールが沈んできたらシューレースをギュッと絞って履くという方法もあり。
この2つに関しては、お好きな方を選んでください。
どちらも正しい選択です。
最後に、価格についてですが、これまで当店で展開をしてきたモデル。
Code MattBlackと同様に、\39,600-(税込)です。
当店とAFOURとのエッセンスがバチバチに注ぎ込まれてるスニーカー。
2月11日(祝・金)より発売します。