最近ブログを書いてなかったんですけどね、ここ3週間くらいずっと右腕が痺れてるからパソコンの文字を打つが億劫なんですよ笑
でも、これからは書きますよ。
T.Tのイベントを店頭では開催していますが、土日だけではなく、平日も皆様方に見にきて頂けて大変ありがたく思っております。
T.Tのイベントと並行して、良いものが続々と到着してるから紹介させてもらいますね。
まずは、ARCHIVIO J.M.Ribot。
日本でも世界的なアルチザンブランドみたいな感じで知ってる人はいると思う。
前の春夏シーズン(2023年SS)から話はしていたんですけどね、いろんな事情があって、このタイミングから当店で皆様に紹介させてもらいますね。
2023年1月。
パリのARCHIVIO J.M.Ribotショールームの入り口。
パリは日本と違って古い建物が多いんですが、その中でもARCHIVIO J.M.Ribotのショールームは際立って独特なムードがあったんですよ。
中に入ると木製のいかにも古そうな階段で2階に上がっていく。
ショールームに入るとね、そこはもうブランドの世界ですよ。
2023年とは思えない時間を生きているように錯覚するくらい。笑
ブランドのムードがとてもよく現れたショールームでしたね。
まあ、先方はイタリア人で、僕はイタリア語はCiaoくらいしか話せないから、今回は日本の取り扱い店舗を決定する日本人エージェントの方にアテンドしてもらったんですけどね。
ARCHIVIO J.M.Ribotは、"アルキヴィオ J.M.リボー"という架空の人物を見立てたコレクションをつくってる。
全体としてかなりのオールドムードが漂ってるのが特徴ですが、全てがアルキヴィオの空気を纏ってる。
生産は、全てイタリアの舞台衣装の製作を行なうアトリエでつくられていますね。
コレクションラインナップは、膨大な量が存在するんですが、商品になる洋服は、かなりイレギュラーなことにも細かく対応してくれるんですよ。
このジャンルではそれなりに世界的に認知されるブランドではありながら、数着単位のこちらの要望を聞いて、超少量生産してくれる。
まあ、手仕事を大事にするブランドならではですよ。
このようなことは工場生産が主流の日本国内ではかなり難しいことだから、一着の洋服として溢れんばかりの特別感を感じてもらえると思いますよ。
今回の当店のラインナップを紹介しますね。
ARCHIVIO J.M.Ribot
HAND SKETCHED SHIRT
material _ VINTAGE SILK 100%
color _ WHITE
size _ 44,46,48,50
まずこれ。
いつ頃の年代か分からないけど、ヴィンテージのシルクを100%使った生地。
そこに、イタリアのアーティストが一着ずつ手書きで人物画をスケッチしたもの。
このスケッチは、洋服をコスチュームアトリエで縫い上げて、シャツが完成した後に、全て手書きされています。
だから、バックヨークの接ぎを越えてドローイングされてる。
スケッチの人物は、まあ、偉人系ですね。笑
ブランドをご存知の方は、このようなハンドスケッチのシャツは、ブランドで見たことあると思う。
僕もかなりイメージがあったのですが、自分の中で、ここ数シーズンで見た中で、一番心惹かれた。
スケッチの全体のバランスや線の太さなど、無茶苦茶なムードが出てるなって思ったので、当店で展開するファーストシーズンということもあり、お客様方とのサイズマッチングも見てみたいと思い、44〜50までの合計4サイズでのオーダー。笑
多分、このプライスゾーン、このジャンルの洋服で、ここまでサイズのバリエーションがあるのは驚異的なことだと思ってる。笑
ですので、お客様方は、かなりポジティブに捉えてもらえたら嬉しいです。
そして、このシャツに僕なりの要望を入れてもらいました。
基本的に、ARCHIVIO J.M.Ribotでは、洋服に付属するボタンは全てヴィンテージ、もしくはアンティークのボタンです。
ただ、サンプルでは、このシャツに付いてるボタンは、全て生地のシルクに合わせた白いヴィンテージボタンだったんですよ。
もちろんね、もちろん、それでも良かったんですけどね、せっかくだから、もうちょっと強いムード欲しいな。って思っちゃったの。
だから、ボタンを色合いが異なるヴィンテージボタンに仕様変更をお願いした。
そしたら、プライスそのままで応えてくれましたね。
全てのシャツでボタンは違うので、アソートですが、それは出会いと捉えてもらえたら嬉しいです。
そして、ボタンホールは、生地に切れ込みを入れて、太番手のシルクの糸でハンドホール。
ボタンホールの糸が垂れているのも、ブランドの一つの特徴。
生地で言うと、ヴィンテージシルクということで、詳細は不明ですが、かなり独特の生地の質感してますね。
僕が思うに、すごく日本的な生地。
羽二重(はぶたえ)っていう、日本の昔ながらのシルク100の生地があるのですが、その感じにすごく似てるように思うんですよね。
シルクの段階でいうと、多分絹紡糸だとは思うんですが、羽二重に似た生地の雰囲気からすると、もしかしたら生糸かも。
それか経糸と緯糸で、絹紡糸と生糸が交織されてるかも。
マイクロスコープで見れば、一発で分かるんですけどね、これが今できないから。
まあ、どちらにせよ、このムードはかなり高級なシルク生地であることは間違いないですよ。
着用。
シルク100の純白ということもあり、透けては見えますね。
でも、シルク100にしては全然薄い感じではないですよ。
身長167cm、体重50kgの僕で、少し余白持たせてサイズ46。
ARCHIVIO J.M.Ribotの特徴として、日本のブランドに比べるとサイズがコンパクトです。
あと、海外のブランドには珍しく、袖丈も長過ぎることがないんですよ。
まあ、極度に手が短い僕には長いんですけどね。笑
だから、シャープなフィッティングがお好きな方には、サイズは選びやすいんじゃないかなと思ってます。
まあ、好みは非常に激しそうだけど、良いムード出てると思いますよ。
ARCHIVIO J.M.Ribot
SHIRT
material _ VINTAGE SILK 100%
color _ BROWN
size _ 46,48
次は、これ。
古いムードがムンムンに漂った花柄のシャツ。
さっきのシャツとは、シルク生地のタッチが違いますが、先ほど同様にヴィンテージシルクをベースにプリントをしたものですね。
衿は、台衿と上衿が一枚で形成されたもの。
この衿のバランスが、ボタンを開けて着た時になかなかのムードを演出してくれる。
なんか、独特の古い時代のイタリア的な。
インナー着ずに、フロントのボタンを思いっ切り開けて、ふんだんに胸毛を見せて完成みたいな。
こちらも46のサイズを着用。
僕には袖が少し長いけど、普通の人だったら収まりはかなり良いと思いますよ。
よりノスタルジックな雰囲気がお好きな方には、こちらのシャツが良いかもしれませんね。
サイズで言うと、先ほどのハンドスケッチのシャツよりもタイトフィッティングです。
サンプルでは、この生地で、この形のシャツは存在しなかったんですけどね。
かなりのバリエーションがあるシャツの形の中から、この生地とのマッチングが超絶的に、異常レベルなものを組み合わせられたと思ってる。
柄のムードと、衿が開いたバランス、ウエストのシェイプなど、お好きな方には逃れられない。かもしれないようなシャツが出来てる。かも。
先ほどのスケッチのシャツも、このシャツも手洗いオーケーです。
ARCHIVIO J.M.Ribot
VEST
material _ COTTON 82%,WOOL 18%
color _ GREEN
size _ 46
次は、これ。
ベストです。
ベストに関しては、シャツで4サイズ展開してるし、ベストは大体の方が46でいけるかなって思って46のワンサイズのみの取り扱いです。
ベストは、後身頃がライニング生地でできてるものって多いと思うんですけどね、これはブランドの新しいスタイルのベストのようで、前身頃も後身頃も生地が共通。
そのため、コートのインナーとかにも良いんですけど、着れる時期には、アウターベストとしても考えやすいと思う。
あとは、衿の形状や着丈のバランスとか、ベストベストしてないBESTなVESTだと思いますよ。
カラーネームは、グリーンとなってますが、複雑な色合いしてると思います。
混率は、コットンが中心ですが、ペラペラな生地ではなく、アウター生地ですね。これは。
ボタンは特徴的な数がフロントに付いてる。
全てがヴィンテージボタンで、生地の厚みもそれなりにあるから、生地に負けないような一つ一つが強い迫力があるボタンが配置されています。
プライスもそれなりのプライスだから、もはや真夏以外のいつでも着ることができる"スーパーアイテム枠"として考えられた方が良いかもしれませんね。
ただ、やはりこういうブランドだけにしか生み出せないムードは、確実に健在してます。
それも、洋服の全部の仕様が凝りに凝ってるから。
オンラインストアでの販売もNG、店頭以外でのプライスの公表もNGという、詳細はあまり載せられないブランドだから、こと細かく書くことができないんですが、実物を見てもらえると、その洋服の凄みを感じてもらえると思いますよ。
ARCHIVIO J.M.Ribot
PATCH DOUBLE BREASTED BLAZER
material _ MIX OF WOOL
color _ GREEN/BROWN
size _ 46,48
次はこれ。
こういうブランドは、シャツやコート、ジャケットにすごく定評があるのですが、パリショールームでハンガーラックではなく、壁に掛けられ、一層のオーラを放っていたジャケットがあった。
それがこのパッチワークのダブルブレストジャケットのサンプルだったんですが、そのムードが忘れられなかった。
手の込み方が圧巻だから、通常のジャケットよりも少しプライスは増すんですが、それでもこれは紹介をさせてもらいたいって思ってオーダー。
昔ながらの硬さのあるツイードで、前も後も袖も全てがパッチワーク。
このオーラはかなりアルキヴィオしてると思いますよ。
ベースのジャケットの構造のみならず、それぞれの生地のテクスチャーを活かすバランス。
まさに、アルチザンブランドならではの洋服づくりがバチバチに感じられる。
こちらもサイズは、46を着てますね。
新品の状態でも迫力はあるけど、ここから先に、更なる景観が待ってると思いますよ。
ちなみに写真撮ってないけど、ライニングもパッチワークです。
あと、品質表示のタグなどは付属せず、全部ライニングに直接手書きされてます。
このジャケットは、それぞれの生地がツイードな分、サイズのチョイス、インナーによっては車移動の方であれば、真冬手前までアウター使いもできると思いますよ。
ARCHIVIO J.M.Ribot
COAT
material _ WOOL 100%
color _ GREY
size _ 46,48
最後は、これ。
手紡ぎ、手織りのウール生地を100%使用したコート。
先ほどのダブルブレストのジャケットがインパクトがある分、こちらのコートは、ブランドのムードと時代に左右されない普遍性を考えてオーダー。
ツイードですが、手紡ぎ、手織り生地な分、かなり膨らみが感じられる。
それに伴って、安心感のあるボリュームが出てくれますね。
ボタンはもちろんミックスされたヴィンテージボタン。
こちらも46のサイズです。
ブランドでは着丈がかなり長いコートも存在するんですが、足捌きのしやすさや、生地のボリュームに対しての全体の分量も考えた時に、このコートがベストだと思いました。
クラシカルなムードと、ブランドのエッセンスが良いバランスで共存してると思う。
膨らみがある生地ですが、生地そのものに芯が感じられるので、まずは体に馴染ませるようなことから考えるのが良いと思いますね。
ご覧の通り総裏です。
かなり濃厚で、特有の世界をつくり出してるブランドですが、実物を見てもらうと全てがかなり凝ってるのを体感してもらえると思いますよ。
先述の通り、価格の公表はNGですが、気にして頂ける方はお問い合わせください。
ご来店頂ける方は、ARCHIVIO J.M.Ribotのムードを感じてみて。