amachi. "LIMITED STORE"

先日、お知らせしたamachi.とのLIMITED STORE。 以前には、amachi.を展開スタートするときに開催したことがあって、こういう機会は今回が二回目です。 これが2年前のそのときの様子。 時期的に8月下旬ということもあったので、シーズンの括りでいうと秋冬シーズンでした。 amachi.の吉本天地さんにも在店してもらい、ブランドのアーカイブも少し見てもらえたと思います。 そして、そのときのブランドのコレクションテーマ。 "Observation Records of Light" 「光の観測記録」 というものでした。 このコレクションのときから、一緒に取り組みをはじめ、amachi.といろいろな話をしてきたり、コレクション毎にデザイナーの吉本天地さんの考えることに度肝を抜かされてきたり、心躍ることがすごくあった。 そして、数年前のそういうスタートのきっかけになり、僕自身も未だにその"Observation Records of Light"のときの洋服をかなり頻繁に着てる。 amachi.の洋服に全て共通することではあるのですが、着るとamachi.ならではの少し神秘性を孕んだ独特の見た目になるんですよね。 それは決して他のブランドでは感じられる類のものではなくて、amachi.の洋服からだけ発せられるオリジナリティーと言えるものだと思ってる。 そのときからも来店頂けている方には、amachi.スタートのシーズンで当店でのインスタレーションを見てもらったことが今でも話が出るし、日頃店内にない多量の自然物と洋服を一緒に見てもらえたことはとても良い期間だったと思っています。 そして、そのamachi.インスタレーションを開催した同じタイミングで僕自身の生活環境もそれまでと劇的に変わり、大きな変化の時期になった、そのとき。 当時のamachi.との取り組みを実際に目で見てもらえた方には、きっと心に残ってると思うし、僕も、CASANOVA&Co.の状況も、そのときと今では大きく違う。 そういう変革のタイミングだった。 "Observation Records of Light" そして、僕たちとamachi.の始まりのときでもあるし、そのときのコレクションの大きな核となったのが、"Light = 光"。 大昔も現代も、大都会も大自然も、いつの時代もどこにいても平等に感じられる自然、それが「太陽の光」。 それを"観測"し、"洋服に記録した"コレクション。 日頃、当店にご来店頂ける方には分かってもらえるかもしれないですが、店内には、大きな古い太陽の絵があるんですよ。 デザイナーの吉本さんは、CASANOVA&Co.の中でもすごく印象的と話してるその「太陽」。 いつも話をしてるデザイナー吉本天地さんと、当店の「スタート」のときでもあり、「変革」のときでもあった、その自分たちのパーソナルな部分であるオリジナリティーを反映させる。 それを第一義に考え、amachi.とつくりました。 今回のものに付属するデザイナー手書きの下げ札。 "Observation Records of Light"のコレクションのときにあったシャツ、"Dusk Shirt"。 同じシリーズのDusk Coatは当時雑誌GRINDの表紙に使われたこともありましたが、当店ではDusk Shirt。 名前の通り、真っ暗ではないけど、日が暮れていくときの空の様子とそこに刺す太陽の光をハンドプロセスで表わしてるシャツ。 そして、特徴的に長い着丈や、ところどころ大きなタックをとった仕様にもなってるし、着ると瞬間的にamachi.の世界へ到達できるシャツ。 僕自身、そのシャツをかなりの頻度で着てるんですよ。 自分で相当数の様々なシャツを着てるし、店頭でもシーズンによっては、シャツの取り扱いバリエーションがあまりにも多くて、シャツ屋さん状態になることもしばしば。 特に"シャツ"というジャンルの洋服に於いてはスペシャリティーなセレクションをしてる自負がある。 amachi.の"Dusk Shirt"でいうと、ストライクゾーンは必然的にかなり狭められるけど、世の中に、なかなか類似どころか同じベクトルを定められたものがないと思う。 夏に近づいていけばいくほど、Tシャツだけになることも多いと思うし、 夏場に、 着るだけで、 瞬く間に、 一発で、 信じられないほど、 amachi.になる。 "Dusk Shirt" それを今回、当店CASANOVA&Co. のExclusiveとして。 全5着。 その5着、全てが違う見た目。 だから、上の写真のように「5分の〇」というように表記してくれてます。 一着ずつが一点もの。 世の中で5人の方に向けて。 5名の夏を別次元へご案内いたします。 ベースの生地は2種類です。 ウール・キュプラのブラックグラウンドのストライプと、 レーヨン、リネン、ラミーの三者混の僅かながら織り組織に表情のあるソリッドなブラック。 どちらも風の通りも良く、生地の表情もとても奥行きがある。 もちろん、洗ってくれてオーケー。 そこにamachi.デザイナーによるハンドプロセス。 デザイナーのオリジナルミシンテクニックとハンドワークを組み合わせたものですね。 刺繍の組み合わせ、ベースやイメージは綿密に話し合い、伝えてるのですが、あとはデザイナーの心の中にお任せ。 そして、パターンも以前のコレクションのDusk Shirtをベースに超絶アレンジ。 通常、こういういわゆる別注という洋服をつくるときには、パターンも事細かく、例えばこの場所を5mmこうしてくれとか要望を伝えることが多いのですが、今回は完成した時のアウトラインの描き方、寸法バランスは伝えて、あとはamachi.にお任せ。 amachi.の洋服はデザイナーの吉本さんの心の中が大きな鍵になりますからね。 そしたら、しっかりと超越し、絶景眺められるものできましたね。 amachi.だけど、当店CASANOVA&Co.のバランス入ってる。 サイズは、全てワンサイズ。 でも、余程のことがない限りは、ほとんどの方に対応してくれると思います。 そして、シャツとこちらも。 "Observation Records of Light"のコレクションを経て、数年越しに生まれたTシャツ。 僕自身、Tシャツという、非常に限られた面積、枠組みの存在の洋服の中で、いかに皆様に届けられるのかというのを常に考えてきました。 ただ、使用する素材、生地の追及はもちろんですが、見た目に於いて、どこまでいけるか。 それは、単純に行き過ぎたものでは許されないのは当然のこと。 そして、それを一緒に取り組むデザイナーのオリジンを限界まで注いでもらい、世の中無数に存在する模倣品ではない、「ここにしかないもの」を生み出せるかどうかがとても重要だった。 amachi.では、今シーズンからブランドのTシャツの生地が一新され、ブランド独自のハイスペック生地になりましたが、それを100%使用。 パターンの構築や細部も特別仕様のTシャツ。 こちらは、ブラックボディとホワイトボディの2種類です。 サイズは、ブランドのTシャツのサイズ寸法をベースに4.5.6のフルサイズ展開。 大体全部似てる感じだけど、これもブランドとの話し合いの結果、デザイナーの心の中にあるものを全て吉本さん自身のハンドプロセスで生み出してもらったから、こちらも全てオンリーワンピース。 無地だけど、刺繍の入り方はそれぞれ異なるし、素材は上質だけど、誰もが着ることができないような(良い意味で)、ブランドと当店のオリジナルができました。 お好きな方は楽しみにしてください。 また、明日紹介しますね。
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