A.PRESSE ジーパンとレザーJKT

今日は、A.PRESSEを紹介させてください。 明日、8月27日(土)から発売しますね。今回の。 今回は、シャツやセットアップとかスウェットとか、いろいろあるんですよ。 A.PRESSEは、コレクションのバリエーションがかなりあるから、その中でも、これだ。って思うものを取り扱いしてる。 で、今回の発売分の中でも、特にヤバい2つを紹介させてもらいますね。 ジーパンとレザージャケットです。 なんか、アメカジショップみたいな紹介するラインナップです。笑 A.PRESSE Washed Denim Pants E material _ COTTON 100% color _ INDIGO size _ 30/27,30/30,32/30,34/30,36/30 ※ウエスト30インチのみ2種類のレングス これ。 A.PRESSEの神技ジーパン。 今回は、"BIG E"。 前回、ジーパンを発売した際には、"501XX"でした。 でも、今回はそこから少し時代が進んだ、"501 BIG E"。 XXは、60年代前半くらいまであったのかな?確か。もう、その辺、記憶が曖昧になってるけど。 今回のA.PRESSEのジーパンは、モチーフとなるのが、1960年代後半。 通称、XXからBIG Eへと変わる時期のもの。 でも、それが超珍しい。 XXとBIG Eのディテールの違いを分かってる方なら、見てるだけでもそのディテールを楽しんでもらえると思いますよ。 ウエスト周りのパッと見ただけの見た目は、XXとそう変わらない。 確か、当時のオリジナルも生地は、XXの生地を使ってたんですっけ? なんか僕はそういう記憶があります。 ヴィンテージマニアではないから、昔頭に入れた知識が曖昧にはなってるけど。 当時は、"XX"から"E"に変わる時に、仕様が少し簡素化され、生産の合理化が進んだ。 そして、"完全に移行する前"の、、、 501XXと501BIG E、その"両方の要素を持ったジーパン"が存在していた時が、ほんの僅かに存在した。 その当時のオリジナルヴィンテージを重松さんが持ってる。 ブランドでは、今回当店が取り扱ってるINDIGOと、色落ちしたBLEACHと2色での展開なのですが、 その移行期モデルを大切に穿き、それでいて、保管状態がとても良かったものを"完全再現"してるのが、 Washed Denim Pants EのINDIGO。 BLEACHも悪くなかったんですけどね、でも、僕は、昔ヴィンテージレプリカデニムを販売していても、今でも、こんな加工のジーパンは見たことないって思ったのが、INDIGOの方だった。 BLEACHの方が分かりやすいんですが、INDIGOのクオリティが誰もやってない、とてもマニアックなものに思ったんですよ。 これは、A.PRESSEじゃなきゃ出会えないと思った。 だから、今回は、当店では、濃紺の移行期BIG EのINDIGOのみの展開です。 フロントはもちろん、ボタンフライ。 ボタンは、タックボタンは全てA.PRESSEのオリジナルの鉄。 これ、穿いてくと錆びるもの。 でね、この写真見ただけで、XXとBIG Eの違いを分かってる人は、一瞬で分かってもらえると思います。 ウエスト帯に入る、"Vステッチ"。 これは、XXに入る特有のステッチだから、移行し切ったEでは、二本の平行ステッチになりますからね。 このVステッチだけで当時のオリジナルを判断をしてしまったら、 "これは、501XXだ"となる。 でもね、違うの。 上の写真の、その右側に目線を移動した時に、バックポケット裏にXXでは存在するものがない。 "隠しリベット"。 ここは、まず当時起こったディテールの簡素化。 それまでは、バックポケットの口には、"隠しリベット・隠しカンドメ"が搭載されていたけど、Eに変わることで、隠しリベットが排除される。 だから、ウエスト周りのこの2点だけ見ても、ある程度、XXからEへの移行期モデルであるっていう可能性が当時モノのオリジナルを見ても出てくるの。 そして、移行するに当たって、XXとEの違いは、ステッチの色使いにもある。 XXの方は、オレンジとバナナイエローの2種類の綿糸で縫製されていたのに対して、Eになると、オレンジの色糸の割合が多くなる。 だから、このフロントの写真を見ても、オレンジの糸だけで縫われてるのが分かると思う。 XXだったら半々くらいかな?オレンジとバナナイエロー。 コインポッケ。 色が濃紺ですからね、コインポケットにしっかりとアタリが生まれる気配がビンビンにしてる。 イナヅマが走ってる。 そして、その裏。 Eになると、それ以前は、コインポケット裏にセルヴィッチが配置していたのが、セルヴィッチがなくなる。 この辺も当時のオリジナルの超有名な見極めポイントですね。 ただ、まあ、この写真見てて、A.PRESSEのブランドネームが付いてなければ、もはや当時モノのオリジナルに見える。 前回のXXモデルも凄かったけど、今回のも激しいレベル。 とまあ、重松さんが実際に所有する、オリジナルの個体のいろんなディテールは見事に健在してるんですが、僕が、 途轍もなく、尋常じゃないくらい、 驚き、 感動したのが、 "加工"。 超絶ヤバヤバな加工が入ってる。 このINDIGO。 分かりますかね?? この色合い。 これ、完全にいろんな好条件が組み合わさって、奇跡的な状態で現存していた"当時モノ"の顔してる。 "緑がかったインディゴ"。 写真でわかりますかね? 当時のものは、僕の記憶だとさっきも言った通り、XXの残りの生地を使ってたんじゃないかと思う。生産のタイミングによるのかな?? そのオールドなデニム生地だけが日焼けや酸化などによって、"緑がかった"色に変化するの。 それをカンペキに演出してる。 それも、、、、 "ハンドペインティング"で。 まあ、ハンドペイントと言っても、染料をちゃんと狙った場所に、手染めしてるということです。 でも、ベースの生地は、やはり昔のジーパンが好きな方なら誰もが満足してくれるレベルのデニムなのですが、それを色落ちさせる加工をして、その後に、手で染料を乗せていく。 そのハンドペインティングをこのレベルの、このジーパンに、このプライスで実現しちゃうから、マジでどうにかしてる。 フロントやバック、裾付近や、ポケット口まで。 とても分かりづらいけど、それが、この移行期BIG Eのオールドムードを、確実に、確実に、演出してる。 僕は、こんな加工を見たことがA.PRESSE以外ではなかったんですよ。 フツーなら、加工をするならもっと全体の色を落として、メリハリをしっかりとつけるじゃないですか。ヴィンテージ目指すなら。 まあ、そこを目指してない場合でも、今は薄いカラーリングのものにすることが中心だと思う。 A.PRESSEの重松さん以外、誰がこの濃紺のデニムの状態で、むちゃくちゃ手がかかる加工をするんだ。って思った。 しかも、このレベルで。 これは、児島が誇る技術のタマモノ。 やっぱりこういう人が、児島の方々と本気でつくるとすごいものができるもんですよ。 だから、そう思ってINDIGOのみの取り扱いにしたんです。 もちろん"中高仕様"のベルトループも健在。 グリーンがペインティングされたもの凄いオールドムード漂うジーパン。 ハンドペイントって言っても、これはちゃんと染められてるから緑の染料が抜け落ちていくことはないですね。 もちろん、使い続けていったら新品の状態から何も変わらないということはなくて、全体がここから色がフェードしていく。 これ、履いて洗ってを繰り返していったら、より当時モノ履いてる見た目が加速するでしょうね。 裏の袋布もベージュに染められてる。 表は、オレンジステッチのみでしたが、裏は、ホワイトやイエローが混在。 バックもしっかり巻き縫い。 そうそう。 今回は、オーダー時に、レングスが2種類から選べたんです。 で、基本的に30インチのレングスが長い方をオーダーしました。 ただ、小柄な方向けに、ウエスト30インチだけ、レングス27インチもオーダー。 それには、自分なりに明確な理由がある。 これ。 裾の写真です。 分かりますかね? 裾は、オリジナルと同様に、生地端から8mm幅でのチェーンステッチなのですが、表と裏でステッチの色が違うの。 比べると、 表はオレンジ。 でも、裏の糸は、イエローなんですよ。 表は、全体のステッチカラーがオレンジ。 対して、裾の裏は、イエロー。 XXからBIG Eへの移行期。 つまり、ロールアップして履いて欲しいって思ったんですよ。 そうすると、着用時に見える、全体のステッチがオレンジなのに、裾だけイエローになる。 "THE 移行期"の混在感。 この色糸の配色は、この時期のものだけだから、是非ロールアップして欲しいなって思ったんですよ。 こういうこと。 まあ、30インチのレングスでワンロールできるかどうかは、その方次第ですが、僕の中ではこれは、ロールアップが前提です。 同じウエスト30インチでも、左がレングス27。 右がレングス30です。 このくらいの違い。 まあ、身長167cm、足短めの僕でレングス27でワンロールして良い感じだから、それくらいの体格の人には30/27は良いかもしれません。 表だけじゃなくて、ロールアップすると緯糸の雰囲気もかなり強いから、良いと思いますよ。ロールアップ。 あと、今回のA.PRESSEのジーパンですが、ブランドの中で最も細いモデルです。 前回販売したXXタイプとは全然違います。 でも、これにも理由があって、オリジナルのヴィンテージを重松さんが洗いをかけて縮みきって、未着用の一番縮んだ状態のオリジナルの個体からパターンをとったためです。 だから、Eでもそういう形になってる。 内股のインターロックは3色。 裾のチェーンは、内側からスタートして内側で終わる。 諸説あるけど、オリジナルをしっかり踏襲。 バッチバチに開いたアウトシームのミミ。 これにより加工で見事なミミのアタリが表に現れてる。 A.PRESSEの重松さんは、ブランドでいろんなコレクションをやってるけど、ジーパンの出来は、ホンッットすごい。 仮にデニムだけで、重松さんがデニムブランドやったら、今間違いなく日本の頂点とれると思う。 それくらいのクオリティ。 そして、もう一つ。 A.PRESSE 3rd Type Suede Jacket material _ DEER LEATHER color _ ORANGE size _ 44,46 これ。 パワーピース。 レザーです。 これも凄いですよ。 70年代の3rdタイプのトラッカージャケットあるじゃないですか。 それのスウェードタイプのものを超上質につくったのがこれ。 革は、記載の通りディア。 鹿革ですね。 ニュージーランド産のディアスキンだそうです。 なんでニュージーランドのものなのかというと、重松さんが、これをつくる際に、いろんなたくさんのディアスキンを見たそうです。 その中で、ぶっちぎりでダントツでニュージーランド産の、このディアスキンがベストだったそう。 革質は誰がどう見ても、超上質な高級レザーなのは一瞬で分かってもらえると思います。 キメ細かさとしなやかな滑らかさ。 これ圧巻。 でも、これ、加工がまた凄いの。 そして、その加工や重松さんが目指す完成形に最も適した、革の"ムラ"も持ち合わせてるのが、このニュージーランド産のものだったそうです。 そして、その"加工"。 何をしてるのか。 実際に販売するものは、本製品なのですが、、 それの見本をサンプルと言いますね。 そのサンプルを、重松さんが実際に着て、着た状態で、、、 "バーナーで炙った" むちゃくちゃ暑かったらしいですけどね。 炎だから。 そして、重松さんが着た状態で、直接見ながら加工場の職人に指示することでサンプルが出来上がったそうです。 そのサンプルを見本として、つくられた本製品。 バーナーで炙ることによって、焦げて色が濃くなり、着古したようなムラが出る。 本当に着て、年数を経たような色のコントラスト、革の質感を目指したのが、このトラッカータイプのレザージャケットです。 それも、かなり高品質な原料の革で。 だから、シーム部分はアタリを再現して、毛羽がとれ、色が変わってる。 実物は、とても濃淡が強いのが感じてもらえると思います。 本当に年数を経てるようにしてるから、フラップポケットをめくると、フラップで覆われてた箇所は、革の色が明るい。 バーナーで炙ったっていう力技もすごいけど、まあ、何よりこのラグジュアリーな革質がハンパない。 本来から備わる革のムラこそあれど、高級さが溢れてますよ。実物は。 裏。 裏地は付かない仕様です。 裏には、表革がやってきます。 袖裏も付きません。 滑らかな革質ですからね。 裏地が全然必要ない。 かなり厚みのある革なのですが、この縫い代の箇所を見てもらえたら革のニュアンスなんとなく伝わるかな? その分、着用時の重厚感もかなりのものです。 これは、完全に素材の良さ、加工の力技が出てる。 まあ、誰がどう見ても、見た目はヴィンテージっぽいけど、そこには決して存在しないラグジュアリームードをふんだんに感じてもらえると思う。 こういうことをやり切るのもA.PRESSEの重松さんならではのことだと思います。 この他にも冒頭にお知らせしたものなども明日8月27日(土)より発売します。 予定では、店頭とオンラインストアを同時にスタートするつもりではいますが、店頭の状況を見て、オンラインに掲載できるのが少しだけ遅れるかもしれません。 明日は、COMOLIのデニムのコモリシャツやシルクのスイングトップも同時に店頭で発売するので、できる限り頑張ろうと思いますが、掲載までの店頭とのタイムラグは何とか許してもらえれば、、と思います。
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