こんにちは。
中山です。
今回はSARTOより痺れるほど高揚したレザージャケットについてお話しさせてください。
既にオンラインサイトにも掲載していあるものですが、やはり”今”見てもゾクゾクしちゃって、このタイムレス感はやっぱりなと思い文章に起こしてしまっています。
これはお伝えしたすぎる!!という思いが爆発してしまったが故ですね。
もう早速見ちゃいましょう。
既にオンラインストアでご覧頂いていた方も、もう1度見て欲しいです。
こちらです、こちら。
SARTO
CALF LEATHER ZIP JACKET
color _ BLACK
size _ M
まずはこの面構え。
アームの形の整い方や身頃の収まり方、襟の立ち方。
胸の位置の切り替えや、フラップポケットとスラッシュポケットの間隔も黄金比かと思えちゃう馴染みの良さ。
デザインされている部分に全然くどさが無く、なかったらそれはそれで寂しさがあるような、本当に過不足がない。
とても丁寧で緻密なデザインのレベルの高さと洋服つくりの技術の高さを感じますよ。
その中でもまずは、特徴的な襟を。
先ほどの正面からの写真だと、剣先が長めのロングポイントカラーのような襟ですが首の後ろ側につれてスタンドカラーのような襟に変わっていく。
明らかに特徴的なつくりなのに、美しすぎてこの襟じゃないとなんかだめだなと思えてしまう。
後ろ側で見ると完全にスタンドカラー。
襟裏に施されるジグザグの補強のステッチは露出するようになります。
襟の立ち方に、より力強さが入り、少し男らしさが匂う。
首の後ろ側の襟の立ち方ってきちんと作っていればいるほど、見え方も”男前”が増すと思うんです。
極端な話ですが、シャツの襟を立てて着るあの感じって確かに男らしいじゃないですか。
レザーは型押しではなくナチュラルな元来のシボ感です。
カーフレザーで、触ると芯があるのを感じますがかなりしなやかな質感です。
レザーの質感とブランドのハイレベルな立体的なつくりで着用しても窮屈な感じは全くないですね。
バックヨークの部分とかもよく見て頂くと、レザー本来のトラが横方向に入っています。
ぜひ、もう一度。
しかも、身頃もアームもこのトラが見て取れるのですが全て横方向に入るようにしてあります。
人間が関節を動かしてシワが入る方向に全部合っているということなんです。
実際に肘を曲げてみて頂くとわかりやすいのですが、アームが伸びている方向を縦とした時に必ず洋服のシワは横向きに入るはずです。
だからなのでしょうか、トラが入っていても強すぎる印象を感じないんです。
レザーらしい強さ(トラ)がしっかりと残っているけど、奥ゆかしさがあるSARTOのレザーの使い方。
抜群のセンスを僕は感じています。
脇の後ろ側に現れる抱きのゆとり。
着用時の着心地の立体感といい、洋服のアウトラインの出方といい良い意味でレザージャケット過ぎないです。
レザージャケットの中でもライダースに近いように僕は感じましたが、ライダース特有の男らしい骨格を造形の技術で引き出して着心地はモダンに仕上げたような印象です。
そして、袖付けの部分やバックヨークで身頃が切り替わっている部分など、よーくよーく見て頂きたいのですが、、、
とても丁寧で美しく処理されています。
綺麗に内側に折り曲げられて、ぷくっと変に膨れたりなどしていません。
そこを縫い上げるステッチとも相まってレーザーが切り替わる箇所の全てにいい緊張感が漂ってます。
山内の洋服もまさになのですが、縫製部分のクオリティが高いとその部分が魅せるデザインへと昇華するんです。
こういった細かなところまでとても丁寧に手を込めるのはSARTOの洋服全てに共通しますね。
腰元はボタンで裾を調整できるようになっているのですが、このフラップの処理もとても美しい。
見惚れてしまいます。
まさに、、
美は細部に宿る。
ですよ。
これこそ正真正銘。
SARTOは細部のつくりも丁寧でありながら、とてもファッションしていると特に思うんです。
SNSの普及で急増している取ってつけたりとか斬新と大きく割り切って賞味期限の短いデザインとかではない、1着の洋服に向き合って追求していけれる洋服でのファッション。
見た事がないものでタイムレスな感じ。
しかも、頑張っておしゃれしているような感じもしない。
なんといいますか、お休みの日にサラッと着てるだけで、ちょっとした遊び心を加えたような気取らない余裕のあるファッション感。
このジャケットにどんなパンツを合わせたらかっこいいだろうかとか、そういう事じゃないのです。
なんなら、ショーツだっていい。
つまり、マイスタイルがいちばん大事ということ。
ご自身のスタイルに「君ならどう着てくれるのかね」と静かに圧をかけて訴えかけてくれるようなブランドだと思います。
そんなブランドってなかなか無いんですよ。
デザインが効いた洋服も色々着てくるとなんとなく頭の中でこうなっちゃうなと想像がついちゃうんです。
洋服を乗りこなせちゃうような感じです。
だから、ひと時の気分を満たしてしまえば飽きが来てしまうし、面白くなくなる。
そういった刹那的なファッションはもう十分、そこに僕のファッションしていたいという欲望が満たされる事はない。
ファッションだって追い求めている時が一番面白い。
そこで出会ったSARTO。
僕の心は潤いを得たと同時に新たな道が開けたような感覚になりました。
ジャンル分けとかいう次元じゃない、着る人次第でかっこいいスタイルに成る、余白を研ぎ澄ましたデザイン。
洋服のつくりからしてもハイレベルだしなんだこの隙のない洋服は!?って具合に。
と、共に無性に湧き上がる高揚感。
これがファッションの力だよな、と。
洋服の持つパワーってやっぱり素敵だし、洋服は人を幸せにするものだ、と。
だからこそSARTOも伝えていきたい。
そういった意味でとても濃厚でパワーのある洋服です。
いろんな洋服をこの先も着ていく中で、共に歩んでくれて、時に教えてくれる洋服です。
人の目や世間の見え方を気にしない、着たいと思った洋服を自身がやりたいスタイル、自身が考えるかっこいいスタイルで着こなすこと。
ファッションの原点はやはりここだと思うんです。
でも、やりたいスタイルをよりブラッシュアップしていこうとすると、自身でもうまく言語化できずただただ飢えてるような状態にもなると思うんです。
そこに気づきと一種の答えを与えてくれる洋服がSARTOです。
ただただ、純粋に、好きだから着てる。理由はそれだけでいいんです。
この気持ちになれることも洋服の心地よさのひとつと僕は思っています。
SARTOの洋服は根本的なファッションの高揚が込められているからこそ、洋服がお好きな皆様の、精神を、心を、揺さぶってくれますよ。
また、ジャケットの話に戻りますがフロントファスナーはダブルジップ仕様です。
が、
ここもなんですよ。
引き手の違うTALONジップ。
明らかにこだわりが匂いますね。
オリジナルやブランドネームではなく、TALON。
何やらそそられるものがありますよね。
この感じのものはヴィンテージとかでもあるのでしょうか。
このダブルジップの仕様もライダースからとは思いますが車社会の方にも重宝すると思いますよ。
運転席に座る前に下のジップを引き上げて、座った時の裾がクシャッとなってしまうのを見事に回避できます。
昔ながらの仕様ですがまだまだ現役の機能性かと。
そしてそして、着用ver.も。
あくまでも僕ならこんな感覚で着ますよって具合です。
なので、頭の中で皆様のスタイルに置き換えてこんな形が出るのかーとかをご想像頂けましたら嬉しいです。
着用するとブランドのハイレベルな立体的造形がよくわかります。
注目して頂きたいのは肩の後ろ側。
腕の可動域の確保としても必要な後身頃のゆとりが、腕を下ろした状態では肩の後ろ側を起点に生地が立ち上がっています。
そして、裾にかけて腕の前振りの形状に添うようにして隠れていく。
きちんと、脇の下でゆとりを抑えていることで後ろ見頃のアウトラインも垂直にスッと落ちる。
整った造形です。
前身頃も同様。
立ち上がった生地が脇の下に消えていく。
先述した、スタンドカラーとなっている襟の後ろ側も着用するとよりキリッとします。
僕 (165cm、50kg、腕短め、金髪)がサイズMを着ると、若干肩が落ちるサイジングで着丈はそこまで気になりませんが、袖丈は僕の腕が短いために少し長い様に写っています。
僕よりも身長が少し高めの方であれば、きちんと着て頂けるサイジングかと思います。
身頃がかなり立体的に作られているので、中にパーカーを着ていても大丈夫でした。
僕が着用すると、極端な着用モデルになってしまうのでスタッフの仲(身長176cm、体重57kg、腕長め、天然パーマ)にも。
SARTOはサイジングが比較的コンパクトになっているのでフィットする方も多いと思います。
低身長な僕からするとかなり嬉しいサイジングです。
僕はカーゴパンツ、仲はスウェットパンツを履いていますが、ここまでご覧頂きました皆様はどんなスタイルを想像されましたか。
ファッションがお好きな方は是非みて頂きたいと思っています。
CASANOVA&CO
中山。